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オテロ (ヴェルディ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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 (Otello) 41887

作曲の経緯


18711874

1879318797稿

185718815稿18861218

舞台構成

編成

主な登場人物

  • オテロ - ムーア人で、ヴェネツィア領キプロスの総督(テノール
  • イヤーゴ - オテロの旗手(バリトン
  • カッシオ - オテロの副官(テノール)
  • ロデリーゴ - ヴェネツィアの貴族(テノール)
  • ロドヴィーコ - ヴェネツィアからの使者(バス
  • モンターノ - キプロスの前総督(バス)
  • デズデーモナ - オテロの妻(ソプラノ
  • エミーリア - イヤーゴの妻で、デズデーモナの女中(メゾソプラノ
  • 合唱

楽器編成

あらすじ

時は15世紀末、場所はキプロス島の港町。

第1幕



第2幕

庭園に面する城の一室。副官の座を失ったカッシオに、ヤーゴは「デズデモーナに取成しを頼め」と提案する。オテロが登場。ヤーゴは、庭園でカッシオとデズデモーナが歓談している様子を、さも二人が不貞を働いているかのようにオテロに信じ込ませる。室内に入ってきたデズデモーナはカッシオの赦免を夫に願うが、心中疑念をもつオテロは耳を貸さない。デズデモーナが落としたハンカチは女中エミーリアが拾ったものの、その夫ヤーゴが脅迫の末手中に入れる。ヤーゴとオテロ二人だけが舞台に残り、オテロは「不倫の証拠を見せろ」と迫る。ヤーゴは、「カッシオが夢の中でデズデモーナを求めていた」と作り話をし、また、デズデモーナが愛用していたハンカチ(それはオテロからの彼女への贈り物だった)を、カッシオが持っているのを見た、と吹き込む。激怒したオテロは復讐を誓う。

第3幕




使

第4幕

デズデーモナの寝室。デズデモーナは床に就く用意をしている。ここ数日の夫の言動から不吉な予感を覚える彼女は「もし死んだら婚礼の衣装で身を包んでほしい」と、女中エミーリアに依頼する。オテロが寝室に現れ、カッシオとの姦通を詰責する。デズデモーナは抗弁も空しくオテロに絞殺される。エミーリアが「カッシオがロデリーゴを殺した」と急を告げに戻ってくるが、デズデモーナが殺されているのを発見、驚いて人々を呼ぶ。エミーリアは「夫ヤーゴが私からハンカチを奪った」と証言、ロデリーゴが死ぬ前に陰謀の全てを白状した、との事実も明らかになる。形勢不利とみたヤーゴは遁走する。いまや全てを悟ったオテロは短刀で自刃し、妻の遺体に最後の接吻を求めつつ息絶えて、幕。

備考


1882Jago11816

188725姿

220





1887使2009

19531030 - 113

参考文献

  • Julian Budden, "The Operas of Verdi (Volume 3)", Cassell, (ISBN 0-3043-1060-3)
  • Marcello Conati & Mario Medici (Ed.), William Weaver (Tr.), "The Verdi-Boito Correspondence", University of Chicago Press (ISBN 0-2268-5304-7)
  • 永竹由幸「ヴェルディのオペラ――全作品の魅力を探る」 音楽之友社 (ISBN 4-2762-1046-1)
  • 福尾芳昭「二百年の師弟――ヴェルディとシェイクスピア」 音楽之友社 (ISBN 4-2762-1561-7)