サッカー日本女子代表

なでしこジャパンとはサッカー女子日本代表の愛称である。

日本サッカー協会が一般公募を行い、2004年7月7日に発表したもの。約2,700通の応募の中から選ばれた。この愛称は、アテネオリンピックのアジア予選として行われた﹁AFC女子サッカー予選大会2004﹂のときに﹁大和撫子﹂ということばがよく使われていたため、それをもとに﹁世界に羽ばたき、世界に通用するように﹂との願いを込めて﹁ジャパン﹂としたという。愛称制定というアイデアは﹁日本代表﹂では男子のイメージが定着しているのと、オーストラリア女子代表に﹁マチルダス﹂という名がついているのをヒントにしたといわれる。

オリンピックで女子サッカーは1996年のアトランタオリンピックから正式種目に採用された。このときは前年に行われた第2回FIFA女子ワールドカップ・スウェーデン大会の上位8カ国に出場権が与えられ、日本もこれにより出場は果たしたものの、グループリーグでノルウェー・ドイツ・ブラジルを相手に3戦全敗に終わり決勝リーグ突破はできなかった。

2000年シドニーオリンピックでは第3回FIFA女子ワールドカップ・アメリカ大会で惜しくもベスト8入りを逃し、五輪出場にはならなかった。

2002年8月、もとベルマーレ平塚監督の上田栄治を代表監督に起用。再起を期した2004年アテネオリンピックに向けチームの再編を図り、2003年の第4回FIFA女子ワールドカップ・アメリカ大会での内容に基づきDFラインを3バックから4バックに変更するなどのチーム再編を積極的に行った。出場チーム数が10に拡大したこの大会で、アジア地区は出場枠2カ国をめぐっての地区予選﹁AFC女子サッカー予選大会2004﹂を日本で実施。3グループに分かれての一次リーグではベトナムを 7-0、タイを 6-0 で降し、つづく決勝トーナメントでは強豪国である北朝鮮を 3-0 で降し、韓国を降した中国とともに2度目の五輪出場を果たした。 本大会では3グループに分かれての予選リーグで優勝候補のスウェーデンを 1-0 で破る活躍を見せ、つづくナイジェリア戦では0-1で敗れたものの、他グループ3位との総得点差で決勝トーナメントに進出した。決勝トーナメント初戦では、こちらも優勝候補のアメリカ代表と対戦し 1-2 で敗退。ベスト8で終わったが、フェアプレー賞を受賞した。

これら一連の活躍により日本国内での女子サッカーに対する認識が高まり、また国内のトップリーグである日本女子サッカーリーグ(略称:L・リーグ)の人気も上昇し、観客が倍増。とくに五輪後には﹁なでしこリーグ﹂という愛称も採用され、ますます注目を浴びる存在になっている。

なお日本サッカー協会は、なでしこジャパンの名称を商標登録申請中である。 また2004年新語・流行語大賞の候補60語にもノミネートされている。

2004年10月、日本サッカー協会は前月に退任した上田栄治の後任に大橋浩司を新監督として任命した。11月から代表合宿を行い、12月に行われる台湾(チャイニーズタイペイ)戦で初采配を振るうことになった。

監督・コーチ

●監督‥上田栄治(初代)

　　　　　大橋浩司(第2代)

選手

GK

●　山郷のぞみ︵さいたまレイナスFC︶

●　小野寺志保︵日テレ・ベレーザ︶

DF

●　大部由美　︵YKK AP 東北フラッパーズ︶

●　磯﨑浩美　︵TASAKIペルーレFC︶

●　川上直子　︵TASAKIペルーレFC︶

●　山岸靖代　︵伊賀FCくノ一︶

●　矢野喬子　︵神奈川大学︶

●　下小鶴綾　︵スペランツァF.C.高槻／関西大学︶

　

MF

●　酒井與恵　︵日テレ・ベレーザ︶

●　小林弥生 ︵日テレ・ベレーザ︶

●　安藤梢　　︵さいたまレイナスFC︶

●　山本絵美　︵TASAKIペルーレFC︶

●　柳田美幸　︵TASAKIペルーレFC︶

●　宮本ともみ ︵伊賀FCくノ一︶

FW

●　澤穂希　　︵日テレ・ベレーザ︶

●　荒川恵理子︵日テレ・ベレーザ︶

●　丸山桂里奈︵日本体育大学︶

●　大谷未央　︵TASAKIペルーレFC︶

アテネ五輪の戦績

予選リーグ︵E組︶

●8月11日　 1-0　スウェーデン

●8月14日　 0-1 ナイジェリア

決勝トーナメント

●8月20日︵準々決勝︶ 1-2 アメリカ

関連項目

●日本サッカー協会

●サッカー日本代表

●FIFA女子ワールドカップ

●日本女子サッカーリーグ(L・リーグ／なでしこリーグ)

●全日本女子サッカー選手権大会

外部リンク

女子サッカーサイト　-　日本サッカー協会による公式ページ。