シムシティ3000
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ジャンル | シミュレーションゲーム |
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対応機種 | Mac OS、Windows |
開発元 | マクシス |
発売元 | エレクトロニック・アーツ |
人数 | 1人 |
発売日 | 1999年 |
シムシティ3000 (SimCity 3000) はシムシティシリーズの第3作目。
概要
﹃シムシティ2000﹄で登場したアルコロジーはなくなり現代的な雰囲気に戻った。日本語版では車が左側通行になっている。画面下部には市政情報・ニュース・市民の陳情などが表示される﹁ニュースティッカー﹂というものがある。 世界の実在する建造物を建設できる﹁ランドマーク﹂が新たな要素として登場した。しかし本作ではランドマークを建てても宇宙人が襲来した際に他の重要建物の代わりに標的になってくれること以外にメリットがなく、また建設費もかからないため、ただの飾りに近い存在であった。 随所にジョークが散りばめられているが、文化の違いから日本人には意味が理解しにくいものもある。特にニュースティッカーには﹁猫をつなぐ紐が不足している﹂などのどうでもいい情報がよく流れている。ただしジョークを交えた陳情や災害予報のこともある。また、誤訳と思われる箇所がいくつかある。例えばランドマークに﹁ショエンブラン校﹂というものがあるが、これはシェーンブルン宮殿のこと。﹁校﹂はSchlossの誤訳。﹁ショエンブラン﹂と読むこともできるが日本では一般的な読み方ではない。 ﹃シムシティ2000﹄の都市データに対応しており、読み込んで﹃3000﹄の都市として引き続き開発することができる。同様に﹃2000﹄にもクラシックの都市を変換して読み込む機能があるので、﹃2000﹄を経由することでクラシックの都市を読み込むこともできる。ただし、ゲームバランスの違いから、そのままではうまく都市が機能しないことがある。たとえば、﹃2000﹄では各建物の地下に自動的に細い水道管ができるので地区同士を水道管で繫げばよかったが、﹃3000﹄ではプレイヤーが設置した水道管を中心とした範囲のみ給水されるので、ほとんど水が行き渡っていない都市になっている場合がある。 Loki Entertainment Software社によるLinux移植版である﹃SimCity 3000 Unlimited﹄も開発され、日本語版も開発されていたが、完成前にLoki Entertainment Softwareが経営破綻し、頓挫している。 ﹃SimCity 3000﹄は2007年2月22日にニンテンドーDS用ソフト﹁シムシティDS﹂として初めて家庭用ゲーム機に移植された。SimCity 2000との変更点
●低密度工業地区が農地に変わることがある。 ●道路や線路をシム︵住民︶や自動車が行きかう様子が再現されるようになった。 ●住宅や工場、ボーナスなどで建築物の数が大きく増加した。 ●水質汚濁、ごみ処理の概念が追加された。 ●水処理施設は、﹃2000﹄では下水処理施設であり単純に公害を減らす機能を持った施設だったが、水質汚濁の概念が追加されたことに伴い、都市に供給する水の汚染を取り除く浄水場に相当する施設になった。 ●ランドマークと呼ばれる、実在する建造物を建てることが出来るようになった。 ●一部の建物のサイズが変更になった。 ●都市計画アドバイザー、公益アドバイザーなど、各分野別にアドバイスを与えてくれるアドバイザーが付いた。 ●水力発電所が廃止され、ごみ処理と電力供給が同時にできるエネルギー焼却炉が追加された。 ●地下鉄と水道管のマップが分離された。 ●通貨単位がドルからシムオリオン︵en:Simoleon、記号‥§︶へと変わった。 ●電気、水、ゴミ処理を近隣都市と取引出来るようになった。 ●都市に悪影響を与える代わりに一定の収入を得る特殊建造物を誘致できるようになった。 ●シナリオモードが廃止された︵ただし﹃スペシャルエディション﹄で復活︶。登場する建物
区画 住宅地区、商業地区、工業地区︵それぞれ低・中・高密度がある︶‥埋立地区、海港、空港 交通 道路、高速道路︵道路、ランプ︶、バス停、鉄道︵線路、駅︶、地下鉄︵線路、駅︶、地下鉄↔鉄道 公益設備 送電線、水道管 発電所 石炭発電所、石油発電所、ガス発電所、原子力発電所、風車、ソーラー発電所、マイクロ波発電所、核融合発電所 水道施設 ポンプ場、貯水塔、水処理施設、脱塩施設 ゴミ処理施設 リサイクルセンター、焼却炉、エネルギー焼却炉 公共・特別 警察署、刑務所、消防署、病院、学校、大学、図書館、博物館、小さな公園、大きな公園、噴水、池、運動場、マリーナ、動物園、野球場、ランドマーク ボーナス 市長官邸、シティホール、銅像、市立裁判所、株式取引所、芸術劇場、一流大学、軍事基地、軍需工場、医療研究センター、科学研究センター、灯台、間欠泉公園、カントリークラブ、スタジアム、テーマパーク、宇宙港、シムシティ城‥︵特別収入が入るが地域に悪影響のある建物︶有毒廃棄物変換工場、ギガモール、カジノ、最高警備の刑務所スペシャルエディション
﹃シムシティ3000﹄の拡張パック。基本的にゲームシステムは﹃3000﹄と同じであるが、街の風景をアメリカ風・ヨーロッパ風・アジア風の中から選べたり、地面の色や樹木の種類を選択できたり、建物のデザインやシナリオの作成、実行が出来たりなどの要素が追加された。 スペシャルエディションで変更された内容 ●マップの設定時に建築の形式がアメリカ風、ヨーロッパ風、アジア風︵ハリウッド映画に出てきそうなヘンテコ日本風︶の3種類になった。 ●ランドマークの種類が追加された。 ●災害が追加された。プラットフォーム
●SimCity 3000 (Win, Mac) ●SimCity 3000 Special Edition (Win) ●SimCity 3000 XP (Win) ●SimCity 3000 Unlimited (Linux) - 英語のみ、発売中止iPhone版
2008年12月には、iPhoneのAppとしても配信されている。PC版が元になっている。シムシティDS
﹃シムシティ3000﹄をベースにしたアレンジ版。ニンテンドーDSのタッチペンと2画面を活用した快適な操作環境が特徴。ミニゲーム、ゲーム中に登場した建造物を見ることができる﹁ミュージアム﹂などの追加要素がある。一方で標高の概念、地下マップ及び地下の建造物、条例などの要素が削除されている。﹃3000﹄と比較して難易度は低く機能も少ないため初心者向けの作りになっている。 2007年2月22日発売。初期出荷数が少なく、直後から入手困難な状況が続いたが[1]、2007年3月14日に再出荷された。 舞台は﹁日本﹂との設定になっており、ランドマークが日本の各都道府県の城+αとなっている。また、登場する人物についても、日本独自のキャラクターが登場する。アドバイザーは5人おり、ゲーム開始時に1人を選ぶ︵ゲーム開始時の質問によって変わる。別キャラクターにすることもできる︶。ゲーム中のイベントで変更することもできる。アドバイザーによって得意分野が異なる。従来のとおり住民が意見を言いに来ることもある。シムシティDS2
前作﹃シムシティDS﹄をベースにしたアレンジ版。時代の概念が追加されている。町の写真を撮影することができ、またそのデータを他の人と交換することもできるようになった。2008年3月19日発売。 チャレンジモードの舞台は原始時代から始まり、各時代で特定の条件を満たして﹁じだいのしょうちょう﹂が完成することで次の時代に進むことができるようになっている。次の時代に進むことができるようになってもその時代のままプレイを続けることも可能で、別の条件を満たせばフリープレイのマップをさらに追加することができる。アドバイザーは古代や各ステージの冒頭にのみ登場。その他の場面では、代わりに住民の話を直接聞くことでアドバイスを受けることができるようになっている。シムシティ クリエイター
ジャンル | 都市育成シミュレーションゲーム |
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対応機種 | Wii |
開発元 | -- |
発売元 | エレクトロニック・アーツ(EA) |
人数 | 1人 |
メディア | Wii用12cm光ディスク |
発売日 |
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対象年齢 |
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デバイス |
Wiiリモコン |
その他 | ニンテンドーWi-Fiコネクション対応 |
﹃シムシティ クリエイター﹄は、エレクトロニック・アーツ販売のWii専用のゲームである。シムシティDSと同じくシムシティ3000の流れを組む都市育成シミュレーションゲームであり、2008年9月25日に発売された。
ニンテンドーWi-Fiコネクション対応で、街づくりコンテストなど新しいモードが用意されている。
脚注
- ^ エレクトロニック・アーツ (2007年3月1日). “『シムシティ DS』出荷状況について”. 10月12日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
外部リンク