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'''ダース・シディアス'''の名は[[シス (スター・ウォーズ)|シスの暗黒卿]]としての名であり、シスとなる以前の本名及び、表向きの名としては'''シーヴ・パルパティーン'''︵'''Sheev Palpatine'''︶。彼は[[スター・ウォーズの登場人物一覧#ダース・ベイン|ダース・ベイン]]の掲げた2人の掟に従った最後のシスの暗黒卿であり、ホイルス銀河史上において最も強大なシス卿の一人とされている。手から青白い雷撃を放つ[[スター・ウォーズシリーズ#劇中用語|フォース・ライトニング]]を得意技とする。[[ジェダイ]]の抹殺とシスによる銀河の恐怖支配に執念を燃やすスター・ウォーズシリーズにおける最大の悪役である。[[銀河共和国]]の元老院最高議長だったが、クローン大戦を起こしてその混乱の中で[[銀河帝国 (スター・ウォーズ)|銀河帝国]][[皇帝]]の地位を手に入れ、20年以上にわたって全銀河を恐怖で支配した。[[スター・ウォーズ |
'''ダース・シディアス'''の名は[[シス (スター・ウォーズ)|シスの暗黒卿]]としての名であり、シスとなる以前の本名及び、表向きの名としては'''シーヴ・パルパティーン'''︵'''Sheev Palpatine'''︶。彼は[[スター・ウォーズの登場人物一覧#ダース・ベイン|ダース・ベイン]]の掲げた2人の掟に従った最後のシスの暗黒卿であり、ホイルス銀河史上において最も強大なシス卿の一人とされている。手から青白い雷撃を放つ[[スター・ウォーズシリーズ#劇中用語|フォース・ライトニング]]を得意技とする。[[ジェダイ]]の抹殺とシスによる銀河の恐怖支配に執念を燃やすスター・ウォーズシリーズにおける最大の悪役である。[[銀河共和国]]の元老院最高議長だったが、クローン大戦を起こしてその混乱の中で[[銀河帝国 (スター・ウォーズ)|銀河帝国]][[皇帝]]の地位を手に入れ、20年以上にわたって全銀河を恐怖で支配した。[[スター・ウォーズの戦い一覧#エンドアの戦い|エンドアの戦い]]の最中に死亡したと思われていたが、生存しており、その後もシスと帝国の復活を狙って暗躍する。シリーズの本編映画9作で描かれた戦争はすべて彼が元凶である。
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;旧三部作(オリジナル・トリロジー、エピソード4 - 6) |
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やがて共和国内部の政治腐敗が進み、日常的に賄賂が横行していた元老院に於いて、各議員に対する根回しは早くから行っていたものと考えられる。彼は水面下で、議長の座を得るための機会を密かに窺っていた。
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やがて共和国内部の政治腐敗が進み、日常的に賄賂が横行していた元老院に於いて、各議員に対する根回しは早くから行っていたものと考えられる。彼は水面下で、議長の座を得るための機会を密かに窺っていた。
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次第に分裂し弱体化しつつあった銀河共和国に於いて、分離主義者による脅威を煽り、それを現実問題として利用する為に暗躍。エピソード1では、表向きは惑星ナブーのアミダラ女王の側近として活動し、裏ではシディアスとして、弟子の[[ダース・モール]]と共に[[スター・ウォーズの登場組織一覧#通商連合|通商連合]]の[[スター・ウォーズの登場人物一覧#ヌート・ガンレイ|ヌート・ガンレイ]]総督を利用し、ナブーを侵略させた︵[[スター・ウォーズ |
次第に分裂し弱体化しつつあった銀河共和国に於いて、分離主義者による脅威を煽り、それを現実問題として利用する為に暗躍。エピソード1では、表向きは惑星ナブーのアミダラ女王の側近として活動し、裏ではシディアスとして、弟子の[[ダース・モール]]と共に[[スター・ウォーズの登場組織一覧#通商連合|通商連合]]の[[スター・ウォーズの登場人物一覧#ヌート・ガンレイ|ヌート・ガンレイ]]総督を利用し、ナブーを侵略させた︵[[スター・ウォーズの戦い一覧#ナブーの戦い|ナブーの戦い]]︶。更には、この侵略を利用して[[スター・ウォーズの登場人物一覧#フィニーズ・ヴァローラム|フィニーズ・ヴァローラム]]最高議長を失脚させ、同情票を集める形で思惑通りに元老院最高議長の座を掴んだ。
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しかし、その混戦の中で﹁ジェダイですらかなうまい﹂と絶賛していた愛弟子のダース・モールを倒されたことで、新たな弟子にふさわしい者、すなわちモールをも越える強力なフォースを持ち、更にフォースの暗黒面に染まりやすい者を強く求めるようになる。
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しかし、その混戦の中で﹁ジェダイですらかなうまい﹂と絶賛していた愛弟子のダース・モールを倒されたことで、新たな弟子にふさわしい者、すなわちモールをも越える強力なフォースを持ち、更にフォースの暗黒面に染まりやすい者を強く求めるようになる。
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=== 元老院最高議長時代 === |
=== 元老院最高議長時代 === |
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パルパティーンは、自ら[[スター・ウォーズ |
パルパティーンは、自ら[[スター・ウォーズの戦い一覧#クローン戦争|クローン大戦]]への布石に着手した。元老院最高議長として、[[ジェダイ#ジェダイ・マスター|ジェダイ・マスター]]の[[スター・ウォーズの登場人物一覧#サイフォ=ディアス|サイフォ=ディアス]]と秘密裏に協議した彼は、来たるべき危機に備えるという名目で、膨大な[[クローン・トルーパー]]を惑星カミーノに発注するように要請した。これが後に、共和国軍の兵士となるクローン兵である。永らく共和国を案じていたサイフォ=ディアスは、自身の名義でクローン軍を発注したことを最高議長とカミーノ人以外には極秘にしていた。だがシディアスは、密かにこの発注計画の乗っ取りを画策する。
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そして同じ時期に、元ジェダイ・マスターの[[ドゥークー伯爵]]︵ダース・ティラナス︶をシスの新たな弟子に迎えた。ドゥークーは、かの高名なジェダイ・マスター[[ヨーダ]]の直弟子であり、また[[ダース・モール]]により殺された[[クワイ=ガン・ジン]]の師でもあった。ここでパルパティーンは、ドゥークーの旧友であったサイフォ=ディアスの殺害を、ドゥークー本人に命じた。これはサイフォ=ディアスが最高議長とカミーノ人以外には極秘としていたクローン軍団の発注計画を乗っ取ると同時に、ドゥークー伯爵がシスに対して、どれ程の忠誠を尽くしているかを試すテストでもあった。
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そして同じ時期に、元ジェダイ・マスターの[[ドゥークー伯爵]]︵ダース・ティラナス︶をシスの新たな弟子に迎えた。ドゥークーは、かの高名なジェダイ・マスター[[ヨーダ]]の直弟子であり、また[[ダース・モール]]により殺された[[クワイ=ガン・ジン]]の師でもあった。ここでパルパティーンは、ドゥークーの旧友であったサイフォ=ディアスの殺害を、ドゥークー本人に命じた。これはサイフォ=ディアスが最高議長とカミーノ人以外には極秘としていたクローン軍団の発注計画を乗っ取ると同時に、ドゥークー伯爵がシスに対して、どれ程の忠誠を尽くしているかを試すテストでもあった。
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銀河各地で蜂起した[[スター・ウォーズの登場組織一覧#反乱同盟軍|反乱同盟軍]]にかつての銀河元老院の影を見たパルパティーンは、ここで元老院を永久に解散し、各星系に帝国軍の総督を置いて、軍事的威圧による直接支配に乗り出した。その象徴として、[[スター・ウォーズの惑星一覧#オルデラン|惑星]]さえ破壊可能な巨大宇宙要塞[[デス・スター]]を建造したが、反乱同盟軍の起死回生的な作戦によって敢え無く破壊されてしまった。やがて、デス・スターを破壊した反乱軍兵士がベイダーの息子の[[ルーク・スカイウォーカー]]であることを知ったパルパティーンは、若き日のアナキンに比肩し得る強力なフォースを見せていたルークを自陣に引き入れようと画策し始める。 |
銀河各地で蜂起した[[スター・ウォーズの登場組織一覧#反乱同盟軍|反乱同盟軍]]にかつての銀河元老院の影を見たパルパティーンは、ここで元老院を永久に解散し、各星系に帝国軍の総督を置いて、軍事的威圧による直接支配に乗り出した。その象徴として、[[スター・ウォーズの惑星一覧#オルデラン|惑星]]さえ破壊可能な巨大宇宙要塞[[デス・スター]]を建造したが、反乱同盟軍の起死回生的な作戦によって敢え無く破壊されてしまった。やがて、デス・スターを破壊した反乱軍兵士がベイダーの息子の[[ルーク・スカイウォーカー]]であることを知ったパルパティーンは、若き日のアナキンに比肩し得る強力なフォースを見せていたルークを自陣に引き入れようと画策し始める。 |
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[[スター・ウォーズ |
[[スター・ウォーズの戦い一覧#エンドアの戦い|エンドアの戦い]]の最中、第二デス・スターに於いてルークとベイダーが遂に対決を果たす。ベイダーを追い詰めたルークにパルパティーンはかつてベイダーにドゥークーを殺させて暗黒面へと引き込んだ時のように父であるベイダーを殺す様彼に促すが、ルークは強い意志でそれを拒否した。ここに至ってパルパティーンはルークをシスの新たな弟子とするのは不可能と判断し、[[スター・ウォーズシリーズ#劇中用語|フォース・ライトニング]]によってルークを殺そうとした。しかしそれを見ていたベイダーがかつてパルパティーンに言われるがままにドゥークーやメイスを殺めた若き日の自分とは全く違う息子のジェダイとしての毅然とした姿と、ただ一心に父を信じ続ける強い叫びに心を打たれ、遂にジェダイ騎士アナキン・スカイウォーカーとして復活。シディアスは彼の捨て身の行動で滅ぼされた。一方のベイダーも皇帝の電撃によって生命維持装置が破壊され、間も無く命を落とした。これにより史上初めて銀河の恐怖支配に成功したシス帝国は遂に終焉を迎えたのである。帝国誕生から約23年後のことであった。
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=== エクセゴルでの復活と滅亡 === |
=== エクセゴルでの復活と滅亡 === |
2024年6月19日 (水) 22:52時点における最新版
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ダース・シディアス Darth Sidious | |
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スター・ウォーズシリーズのキャラクター | |
![]() ダース・シディアスのポスターと、シディアスを演じたイアン・マクダーミド | |
初登場 | 『帝国の逆襲』(1980年) |
最後の登場 | 『スカイウォーカーの夜明け』(2019年) |
演 |
マージョリー・イートン イアン・マクダーミド |
声 |
クライヴ・レヴィル ニック・ジェイムソン イアン・アバークロンビー ティム・カリー サム・ウィットワー トレバー・デュバル イアン・マクダーミド |
プロファイル | |
種族 | 人間 |
性別 | 男性 |
職業 |
シスの暗黒卿 銀河共和国惑星ナブー選出元老院議員 銀河共和国元老院最高議長 銀河帝国皇帝 ファースト・オーダー、ファイナル・オーダー、シス・エターナル最高指導者 |
家族 | レイ(孫娘) |
概要[編集]
ダース・シディアスの名はシスの暗黒卿としての名であり、シスとなる以前の本名及び、表向きの名としてはシーヴ・パルパティーン︵Sheev Palpatine︶。彼はダース・ベインの掲げた2人の掟に従った最後のシスの暗黒卿であり、ホイルス銀河史上において最も強大なシス卿の一人とされている。手から青白い雷撃を放つフォース・ライトニングを得意技とする。ジェダイの抹殺とシスによる銀河の恐怖支配に執念を燃やすスター・ウォーズシリーズにおける最大の悪役である。銀河共和国の元老院最高議長だったが、クローン大戦を起こしてその混乱の中で銀河帝国皇帝の地位を手に入れ、20年以上にわたって全銀河を恐怖で支配した。エンドアの戦いの最中に死亡したと思われていたが、生存しており、その後もシスと帝国の復活を狙って暗躍する。シリーズの本編映画9作で描かれた戦争はすべて彼が元凶である。 旧三部作︵オリジナル・トリロジー、エピソード4 - 6︶ シリーズ第1作﹃エピソード4/新たなる希望﹄︵1977年公開︶では直接の登場はないが、帝国軍デス・スター司令官ターキン総督がデス・スターの完成をもって﹁どの星系も、皇帝には逆らうことはできない﹂という発言を行うなど帝国のトップとして存在が示唆される。 シリーズ第2作﹃エピソード5/帝国の逆襲﹄︵1980年公開︶で初登場したが︵演じたのはマージョリー・イートン︶、同作では弟子のダース・ベイダーが彼の手足となり帝国の恐怖を体現する象徴的存在として働いているため、劇中での出番は少ない。 本格的な登場となったのはシリーズ第3作﹃エピソード6/ジェダイの帰還﹄︵1983年公開︶である。同作でイアン・マクダーミドが初めて演じ、以降新三部作でも続三部作でも彼が演じている。エピソード5でもエピソード6でもその力の強大さが強調され、ヨーダが今際の際に主人公ルークへ遺した言葉は﹁皇帝の力を侮るな﹂であった。また、ダース・ベイダーがルークに対して﹁お前なら皇帝にすら勝てる﹂と発言したのは、自身の力では皇帝には勝てないことを示しており、それゆえベイダーはルークを自身の下へ引き入れようとしていた。エピソード6において皇帝のフォース・ライトニングで殺されかけるルークの姿を見てジェダイの良心を取り戻したベイダーの捨て身の裏切りに遭ってデススターの反応炉に落とされた︵死亡したと思われていたが、続三部作で再登場する︶。 新三部作︵プリクエル・トリロジー、エピソード1 - 3︶ シリーズ第4作﹃エピソード1/ファントム・メナス﹄︵1999年公開︶では、ナブー選出の銀河共和国元老院議員だった彼が通商連合を操って惑星ナブーを危機に陥れ︵敵の通商連合側で登場するときは黒いローブを着た謎の悪役﹁ダース・シディアス﹂として登場︶、それを利用して元老院最高議長に就任する経緯が描かれた。同作ではシスの弟子としてダース・モールが登場。 シリーズ第5作﹃エピソード2/クローンの攻撃﹄︵2002年公開︶では共和国側の最高議長として君臨しつつ、ダース・シディアスとして敵方の分離主義勢力も操って自作自演のクローン大戦を起こし非常時大権を獲得する経緯が描かれた。同作では弟子としてドゥークー伯爵︵ダース・ティラナス︶が登場。 シリーズ第6作﹃エピソード3/シスの復讐﹄︵2005年公開︶では元老院議長パルパティーンこそがダース・シディアスだったことが明らかにされるとともに、アナキン・スカイウォーカーを暗黒面に堕としてダース・ベイダーとして弟子にし、ジェダイの反乱をでっちあげて銀河帝国の建設と銀河皇帝に即位する軌跡が描かれた。同作では本編映画作品で唯一ライトセーバーによる殺陣を披露し、実力のあるジェダイ騎士3人をそつなく退けさせたり、メイス・ウィンドゥや、ヨーダと互角以上の戦闘を行うなど、その高い実力を見せた。 続三部作︵シークエル・トリロジー、エピソード7 - 9︶ シリーズ第7作﹃エピソード7/フォースの覚醒﹄︵2015年公開︶とシリーズ第8作﹃エピソード8/最後のジェダイ﹄︵2017年公開︶では直接の登場はなかったが、シリーズ第9作﹃エピソード9/スカイウォーカーの夜明け﹄︵2019年公開︶で本名の﹁パルパティーン﹂と呼称されて登場し、エピソード7とエピソード8の悪役ファースト・オーダー最高指導者スノークは彼の操り人形であることが明らかにされた。スノークを通してハン・ソロとレイア・オーガナの息子ベン・ソロを暗黒面に堕としてカイロ・レンとして弟子にし、ファースト・オーダーと新共和国の戦争を開始させた。自身は未知領域の惑星エクセゴルに身を隠してファイナル・オーダー︵シス艦隊︶を編成、エピソード9でその戦力を露わにして銀河系への攻撃を開始し、シスの帝国の復活を目論んだ。過去作よりパワーが増しており、フォース・ライトニングだけで上空に展開するレジスタンスや人民の艦隊を全滅させかけている。最期は孫娘にあたるジェダイのレイによって倒されて滅んだ。生涯[編集]
ナブー時代[編集]
パドメ・アミダラと同じ惑星ナブーのEderlathh Pallopidesという地方出身の人間であるが、家族や先祖、更には幼少時代に関する詳しい記録は一切残っておらず、﹁ナブー出身のシーヴ・パルパティーン﹂という経歴や名前すらも政治家としての必要性から便宜的に使った偽りの物である可能性もある。なお、﹃エピソード1﹄の時点では50歳という設定がある[1]。苦労の末に政治家への道に進んだものの、その道程は余り順風満帆ではなかったようである。特に若い頃は失態に次ぐ失態続きで、とても元老院議員、ましてや銀河の支配者になるとは誰も思ってなどいなかった。だが彼は、ジェダイ並みの類い希なる忍耐力を秘めており、シスたるにはもはや十分であった。その忍耐心は、自身の強固な権力欲に支えられていた。 彼がシスの道へと入った経緯も、その時期もはっきりとは示されていないが、﹃エピソード3﹄での自身の発言から、ダース・プレイガスというシス・マスターの下で修行を積み、両手同時にあらゆる武器を使い熟す高い戦闘能力や、人心を巧みに操る能力、フォース・ライトニングに代表される暗黒面のフォースなど、超絶的なシスの技を完全に会得した後、師の寝込みを襲って殺害し、自らシス・マスターとなったとする見方が有力である。なお謀殺したとはいえ、シディアスは師のプレイガスを﹁賢人︵the Wise︶﹂と評しており、自身のマスターとして、またシス卿としてその実力を認めていた様子が窺える。 シスの力の賜物なのか、彼はナブーの国政で急速に頭角を現し、君主であるヴェルーナ王をも凌ぐ程の実力者にまで昇りつめた。後にヴェルーナ王が失政により退位を余儀なくされた時には、既に銀河共和国元老院の有力議員ともなっており、彼が実質的なナブーの支配者であることはもはや間違い無かった。元老院議員時代[編集]
彼は普段、銀河元老院議員﹁シーヴ・パルパティーン﹂としての表の顔を装いながらも、裏ではシスの暗黒卿﹁ダース・シディアス﹂として銀河帝国の樹立とジェダイの殲滅とを狙い、巧みにその手腕を発揮して行った。 やがて共和国内部の政治腐敗が進み、日常的に賄賂が横行していた元老院に於いて、各議員に対する根回しは早くから行っていたものと考えられる。彼は水面下で、議長の座を得るための機会を密かに窺っていた。 次第に分裂し弱体化しつつあった銀河共和国に於いて、分離主義者による脅威を煽り、それを現実問題として利用する為に暗躍。エピソード1では、表向きは惑星ナブーのアミダラ女王の側近として活動し、裏ではシディアスとして、弟子のダース・モールと共に通商連合のヌート・ガンレイ総督を利用し、ナブーを侵略させた︵ナブーの戦い︶。更には、この侵略を利用してフィニーズ・ヴァローラム最高議長を失脚させ、同情票を集める形で思惑通りに元老院最高議長の座を掴んだ。 しかし、その混戦の中で﹁ジェダイですらかなうまい﹂と絶賛していた愛弟子のダース・モールを倒されたことで、新たな弟子にふさわしい者、すなわちモールをも越える強力なフォースを持ち、更にフォースの暗黒面に染まりやすい者を強く求めるようになる。元老院最高議長時代[編集]
パルパティーンは、自らクローン大戦への布石に着手した。元老院最高議長として、ジェダイ・マスターのサイフォ=ディアスと秘密裏に協議した彼は、来たるべき危機に備えるという名目で、膨大なクローン・トルーパーを惑星カミーノに発注するように要請した。これが後に、共和国軍の兵士となるクローン兵である。永らく共和国を案じていたサイフォ=ディアスは、自身の名義でクローン軍を発注したことを最高議長とカミーノ人以外には極秘にしていた。だがシディアスは、密かにこの発注計画の乗っ取りを画策する。 そして同じ時期に、元ジェダイ・マスターのドゥークー伯爵︵ダース・ティラナス︶をシスの新たな弟子に迎えた。ドゥークーは、かの高名なジェダイ・マスターヨーダの直弟子であり、またダース・モールにより殺されたクワイ=ガン・ジンの師でもあった。ここでパルパティーンは、ドゥークーの旧友であったサイフォ=ディアスの殺害を、ドゥークー本人に命じた。これはサイフォ=ディアスが最高議長とカミーノ人以外には極秘としていたクローン軍団の発注計画を乗っ取ると同時に、ドゥークー伯爵がシスに対して、どれ程の忠誠を尽くしているかを試すテストでもあった。 また最高議長としては、親子ほども年の離れた、若きジェダイのアナキン・スカイウォーカーに特別目を掛けるようになり、一方のアナキンもまた、父を持たぬ身としてパルパティーンを深く慕い始めていた。当時、アナキンから﹁父﹂と見做されていたオビ=ワン・ケノービは、師という立場から、アナキンに家族としての愛情を表現することは出来ず、対照的にパルパティーンはあからさまにアナキンを可愛がった。数年後には、アナキンのオビ=ワンに対する表現は﹁父﹂から﹁兄弟﹂へと変化するようになる。以前にアナキンがタスケン・レイダーを虐殺したこともパルパティーンは知っており、ジェダイはおろか、妻のパドメよりも多くの事をアナキンから打ち明けられる立場となっていたのである。 そして時が過ぎ、彼のクローン大戦への布石が漸く効果を発揮する。共和国と度々衝突していた通商連合等を始めとする大規模な企業グループから成る独立星系連合が、惑星ジオノーシスで大量のバトル・ドロイド等の兵器を量産し、共和国との開戦が可能になっているとの報告がもたらされたのである。これを受け、﹁分離主義者達との戦争は最早避けられない状況であり、非常時には強力な権力が必要である﹂として、元老院のジャー・ジャー・ビンクス代議員︵パドメの代理︶からパルパティーンに対し、非常時大権を与えるとの内容の動議が提出され、結果満場一致で可決された。だが実際には、パルパティーンがジャー・ジャーの人の良さに付け込んで根回しをし、無理やり提出させたと言っても過言ではないものであった。パルパティーンはこの権限をあくまで一時的なものとは断りながらも、早速共和国軍の創設を宣言し、手に入れたばかりの非常時大権を行使して、クローン軍を共和国の正規軍として採用し、こうして創設された共和国軍は、激戦地のジオノーシスで独立星系連合軍と交戦し勝利した。この戦いを発端に、後世に至るまで銀河史上まれに見る壮大な戦いとして歴史家に認識されているクローン大戦が勃発した。クローン大戦[編集]
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/0/02/Star_Wars_and_the_Power_of_Costume_July_2018_34_%28Chancellor_Palpatine%27s_Trade_Federation_robes_from_Episode_III%29.jpg/220px-Star_Wars_and_the_Power_of_Costume_July_2018_34_%28Chancellor_Palpatine%27s_Trade_Federation_robes_from_Episode_III%29.jpg)
銀河帝国皇帝時代[編集]
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/5/55/Star_Wars_and_the_Power_of_Costume_July_2018_03_%28Emperor_Palpatine%27s_Sith_robes_from_Episode_VI%29.jpg/220px-Star_Wars_and_the_Power_of_Costume_July_2018_03_%28Emperor_Palpatine%27s_Sith_robes_from_Episode_VI%29.jpg)
エクセゴルでの復活と滅亡[編集]
こうしてパルパティーンはエピソード6﹃スター・ウォーズ/ジェダイの帰還﹄で描かれたエンドアの戦いで死んだと思われていたが、自身の死を念頭においたシンダー作戦を始めとする終末指令を用意していたり、銀河各地に観測所を建設しているなど不穏な動きを見せており、エピソード9﹃スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け﹄において復活し再登場した。エピソード7﹃スター・ウォーズ/フォースの覚醒﹄、エピソード8﹃スター・ウォーズ/最後のジェダイ﹄に登場した敵役のファースト・オーダーの最高指導者スノークは彼が創り出したストランドキャスト︵操り人形となる人工生命体︶だったことも劇中で明らかにされた。レイの父親もまた脱走した健康体のストランドキャストの1人だったという。スノークを通してハン・ソロとレイア・オーガナの息子カイロ・レン︵ベン・ソロ︶を暗黒面に堕として弟子にするとともに、ファースト・オーダーにレジスタンス・新共和国との戦争を開始させる。 パルパティーン自身はエンドアの戦いで一度その身を滅ぼされた際、帝国時代からクローン研究や戦艦建造を進めてきた銀河系の未知領域の惑星エクセゴルに用意していた自身のクローンに意識を飛ばすことで生き延び、以来エクセゴルに身を隠していたのだが、意識を移したクローンは不完全な代物で崩壊が進んでおり、エピソード9劇中では目は白く濁り指は何本か欠損しているという有様で、アームのような機械に吊るされ、生命維持装置に繋がれて何とか生き延びている状態になっている。エクセゴルではシスを崇拝するカルト組織シス・エターナルを率い、1隻1隻が惑星を破壊できるスーパーレーザー砲を備えたジストン級スター・デストロイヤーで構成されるファイナル・オーダー︵シス艦隊︶の大艦隊を編成。この火力で全銀河に攻撃を開始し、シスの帝国を復活させることを目論んだ。 スノークを抹殺した後にファースト・オーダーの新たな最高指導者となっていたレンがウェイファインダーに導かれてエクセゴルにやってきた。レンは当初パルパティーンを殺すつもりだったが、結局シス艦隊を欲してパルパティーンに仕えた。パルパティーンはレンにレイを殺すよう命じていたが、レイとの邂逅・戦いを繰り返すうちにレンの迷いは大きくなっていき、最終的に良心を取り戻してファースト・オーダーから離脱。 代わりにパルパティーンに絶対の忠誠を誓うファースト・オーダー幹部エンリック・プライド忠誠将軍にシス艦隊の指揮権を与え、最初の見せしめのデモンストレーションとしてレジスタンスに関わった惑星の破壊を命じた。これを受けてプライド忠誠将軍はジストン級スター・デストロイヤーの一艦﹁デリファン﹂に惑星キジーミを破壊させた。さらに全周波を使って全銀河の惑星に向けてシスに降伏するか、死ぬかを選ぶよう通告した。 パルパティーンの野望を阻止すべくポー・ダメロン率いるレジスタンスは残されたわずかな戦力を結集してシス艦隊に戦いを挑むことを決意し、シス艦隊が出撃に必要とするナビゲーションタワーを破壊するべくエクセゴルを強襲し、これによりレジスタンスとシス艦隊の間でエクセゴルの戦いが始まった。戦力で劣るレジスタンスは苦戦し、全滅寸前にまで追い込まれたその時、ランド・カルリジアンの呼びかけに応じて銀河中から応援に駆けつけてきた無数の民間人の船から成る﹁人民の艦隊﹂が現れたことで戦いの流れは変わり、ジストン級スター・デストロイヤーが次々と撃沈されていく。 その戦いがエクセゴル上空の宇宙で展開されている間、エクセゴルではパルパティーンと孫娘にあたるレイが対峙していた。パルパティーンは怒りの感情で自分を殺させることによって彼女を暗黒面に堕とし、自らに代わるシスの女帝にしようとしたが失敗する。彼女が暗黒面に堕ちないのを見てパルパティーンは計画を変更し、レイと駆けつけてきたレンから生命エネルギーを奪ってボロボロだった自身の身体を完全に再生させて復活する。復活したパルパティーンの力は強大でフォース・ライトニングだけで上空に展開するレジスタンスや人民の艦隊をすべて操縦不能にして壊滅させかけるほどだった。 仲間たちに再び全滅の危機が迫る中、先代のジェダイたちの声を聞いてレイは再びライトセーバーを手に立ち上がった。それを見たパルパティーンは彼女にトドメさすべくフォース・ライトニングを放つ。その時に言い放った﹁余はシスの全て!︵I am all the Sith!︶﹂が彼の最期のセリフとなる事になる。レイは2本のライトセーバー︵ルークとレイアの物︶によってそれを受け止め﹁私はジェダイの全て!︵I am all the Jedi!︶﹂と答えて跳ね返した。パルパティーンは消し飛び、今度こそ完全に滅び去った。 その後、最終的にナビゲーションタワーの機能が移されたプライド忠誠将軍の旗艦・リサージェント級スター・デストロイヤー﹁ステッドファスト﹂を失ってエクセゴルから出られなくなったシス艦隊はレジスタンスと人民の艦隊によって全滅させられる。ファースト・オーダーもプライド忠誠将軍などの首脳陣を失った上に銀河各地でレジスタンスの反攻に遭って壊滅し、これをもってパルパティーンの野望は完全に潰えることとなった。能力[編集]
戦闘能力 ジェダイ騎士団の中でも最高位のマスターであるヨーダと互角以上に戦える高い戦闘力を持ち、ヨーダも安易なやり方では打破は不可能と撤退を余儀なくされた。また大火傷が原因で期待された潜在能力の全てが開花しなかったとはいえ、暗黒面のフォースを身に着け多くのジェダイを死に至らしめるほどの高い戦闘能力を持つダース・ベイダーをもってしても若き頃の自分と同等の才能を持つルーク・スカイウォーカーの潜在能力を利用せねば倒すことは不可能と判断させるほどの存在であり、シリーズにおいて最強クラスの実力を誇る。 ダース・モール曰く﹁銀河で最も強い力の主[信頼性要検証][6]﹂であり、並外れた実力を持つドゥークー伯爵でさえダース・モールに匹敵するほどの実力の戦士と組んだとしても果たして渡り合えるかどうかという立場に立てるという程である[信頼性要検証][7]。そのため熟練のジェダイやシスでも決して単身で勝負を挑むべき存在ではないと見なされていた。 シスとして自負からライトセーバーを﹁ジェダイの武器﹂と捉えており、積極的には用いずフォースを用いた戦闘を好む。特に﹃エピソード3﹄や﹃エピソード6﹄、﹃エピソード9﹄で使用したフォースによる電撃﹁フォース・ライトニング﹂を得意技としている[8]。 基本的にはフォースのみを用いるか、それと併用してライトセーバーの一刀流で戦闘するがライトセーバーは服の左右の袖口に各1本ずつ予備を含めた計2本を携行しており[注釈 1]、使用時には袖口から射出されるように飛び出し手中に収まる。また﹃クローン・ウォーズ﹄シーズン5ではかつての弟子ダース・モールとその弟サヴァージ・オプレスの二人と対峙した際には予備分のライトセーバーも使っての二刀流を披露し二人同時に相手しながらも圧倒している[9]。 この他にもフォースで周囲の物体を操り敵へ投げつけたり人の心を操る﹁マインドトリック﹂や予知能力など、フォースのあらゆる力を駆使することができる。これに併せて巧みな話術でドゥークー伯爵やアナキン・スカイウォーカーなどジェダイを説き伏せ暗黒面へと引きずり込んでいる。 ジェダイに匹敵するほどの忍耐力を持ちながら必要とあれば一気にその凶暴性を爆発させることができ、攻撃の際には一切のためらいを持たないことも最強のシスたる所以だといえる。 ﹃エピソード6﹄ではヨーダと同じく戦闘時以外の歩行では杖を突いて歩いていたが、フォースを操る戦闘能力はまるで衰えを見せなかった。ダース・ベイダーも高い実力を保持していながらも自身一人の力ではシディアスを倒すことは不可能と諦め、息子ルークの類稀な潜在能力をもって打倒を試みていた。 ﹃エピソード9﹄ではレイとカイロ・レンから力を吸って身体を再生した後、彼が上空に向けて放ったフォース・ライトニングが宇宙にいるレジスタンスや人民の艦隊をすべて操縦不能に陥らせており、彼一人の力だけで戦争全体の戦況が変わってしまうまでにパワーを増している。 政治的手腕 知略謀略に極めて優れ、片や分離主義者たちの黒幕ダース・シディアス、片や銀河共和国の元老院最高議長シーヴ・パルパティーンという一人二役を演じ、また周囲の状況と人物達を的確に利用してゆく事で、表面上においては現行法に違反することなく万雷の拍手の中、合法的に銀河帝国を作り上げるなど、単なる策士ではなく、政治的駆け引きに長けた部分も持ち合わせていると言える。反面、皇帝となった後の政治的なビジョンがまるでなかったがために帝国は反乱軍との戦いに明け暮れ、自身の死後は後継者不足も露呈して短期間で衰退することとなった。 パルパティーンが皇帝となる経緯について、ルーカスは合法的に独裁政権を築いたアドルフ・ヒトラーやナポレオン、ユリウス・カエサルなど歴史上の独裁者の手腕を参考にしたという。レジェンズ[編集]
2012年のウォルト・ディズニー・カンパニーによる﹃スター・ウォーズ﹄シリーズの制作会社ルーカスフィルムの買収に伴い、それ以前に展開していたスピンオフ︵外伝︶作品は﹁レジェンズ︵伝説︶﹂として分別されることになった︵﹁起こったかもしれない出来事だが、﹃スター・ウォーズ﹄の歴史には含まれない﹂とする︶[10]。以下は、それら﹁レジェンズ﹂に属するスピンオフ作品での設定を挙げる。 ●シーヴというファーストネームを明かしている正史とは異なり、姓である﹁パルパティーン﹂のみを名乗っている。小説﹃ダース・プレイガス﹄ではこれについて、若き日のパルパティーン本人が、彼のファーストネームを名付けた実父コシンガ・パルパティーンへの反抗心によるものであると自称する場面がある。 ●クローン大戦末期には最高議長への急激な権力集中を危惧し、パルパティーンに異議を唱えた元老院議員達も少なからず存在し、パドメを筆頭に2000名が名を連ねる請願書が提出されたが、それでも議長の独裁を食い止めることは出来なかった。この設定は映画から削除された未公開シーンとして収録され、現在はレジェンズとなった小説などでも言及されているが、正史の作品には登場していない。 ●﹃スター・ウォーズ クローン大戦﹄では﹃エピソード3﹄冒頭での誘拐事件の詳細が描かれ、グリーヴァス将軍はダース・シディアスとパルパティーンが同一人物とは知らなかったため、逃亡する際に艦船の窓を割り、パルパティーンを殺しかけている。 ●銀河帝国時代には数多くのダーク・ジェダイを訓練し、マラ・ジェイド、エグゼクター・セドリス、ジェレクのように暗殺やスパイといった裏工作を専門とする刺客“皇帝の手”など、ダーク・ジェダイにより構成された役職をいくつも創設している。正史の作品ではそうした役職のうちジェダイの生存者の抹殺やダークサイドへの誘惑を専門とする“尋問官”のみが存在を確認されている。 ●﹃エピソード6﹄の小説版では、彼の口元からは﹁腐臭が漂う﹂という表現がある。﹃シャドウズ・オブ・ジ・エンパイア﹄では、犯罪組織﹁ブラック・サン﹂の首領プリンス・シゾールの印象では﹁生ける屍﹂と語られている。 ●コミック﹃ダーク・エンパイア﹄︵邦訳版は小学館より︶では、パルパティーンの魂は生き残り、ディープ・コアの惑星ヴィスに作っておいたクローン施設で自分のクローンを作り、自身の魂を乗り移らせて復活する[11]。 ●スローン大提督による攻勢で疲弊した新共和国の隙を突いて再び銀河の覇権を手に入れようとし、﹁ワールド・デヴァステイター﹂や超弩級スーパー・スター・デストロイヤー﹁エクリプス﹂などの軍事力を温存していた。一時はルークをダークサイドに引き込み自分の弟子とする。しかし、ルークやレイア、ハン・ソロなどの反乱軍の英雄たちやジェダイによる反撃、また内部からの裏切りによって失敗し、その魂は永遠の苦しみを味わうこととなる。現在未邦訳である﹃Empire's End﹄が一連のシリーズの最後のエピソードとなり、この作品で皇帝の本当の最期が描かれている。 ●﹃ダーク・エンパイア﹄においては、ロイヤル・ガード、カノア・ジャックスの裏切りによりクローンの元となった遺伝子が傷つき肉体の老化が進行していたことと、ダークパワーの酷使でパルパティーンの身体はほぼ使い物にならなくなっていた。最終局面でルーク率いる若きジェダイたちとの戦いに敗れ、その肉体をソロのブラスターで撃ち抜かれたパルパティーンは、自らの魂をソロとレイアの息子であるアナキン・ソロに宿らせようとするが、皇帝の攻撃で重傷を負ったサイボーグ・ジェダイであるエンパトジェイオス・ブランドがパルパティーンのダークサイドの力を肉体にとどめて共に死んだことで、長きに渡るパルパティーンの野望は砕かれることとなる。配役[編集]
実写[編集]
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/f/fe/IanMcDiarmid.jpg/200px-IanMcDiarmid.jpg)
アニメ[編集]
テレビアニメ﹃スター・ウォーズ クローン大戦﹄やゲーム作品︵2006年まで︶では、ニック・ジェイムソンが声を演じている。 アニメ映画﹃スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ﹄とその続編となる同作テレビアニメシリーズでは、イアン・アバークロンビーが声を演じた。シーズン中の2012年にイアン・アバークロンビーが逝去し、以降の回ではティム・カリーが担当した。 ゲーム﹃スター・ウォーズ フォース アンリーシュド﹄以降では、サム・ウィットワーが声を演じている。 テレビアニメ﹃スター・ウォーズ 反乱者たち﹄では、第2シーズンはサム・ウィットワー、第4シーズンは実写版同様にイアン・マクダーミドが声を演じた。 テレビアニメ﹃LEGO スター・ウォーズ:ヨーダ・クロニクル﹄以降では、トレバー・デュバルが声を担当している。日本語吹き替え[編集]
鈴木瑞穂 ﹃エピソード5﹄︵劇場公開版︶ 大木民夫 ﹃エピソード5﹄︵日本テレビ版︶ 田中明夫 ﹃エピソード6﹄︵日本テレビ版︶ 加藤精三 ﹃エピソード5﹄︵テレビ朝日版︶ 千葉耕市 ﹃エピソード5﹄︵ビデオ版︶、﹃エピソード6﹄︵ビデオ版・DVD版︶ 小林勝彦 ﹃エピソード5﹄︵DVD版︶、﹃エピソード1﹄︵パルパティーン︶、﹃エピソード2﹄、﹃クローン大戦﹄ 坂口芳貞 ﹃エピソード1﹄︵シディアス︶ 石井隆夫、長克巳 ﹃ギャラクティック・バトルグラウンド﹄ 阪脩 ﹃ローグ スコードロン III﹄ 塚田正昭 ﹃エピソード3﹄︵ゲーム版︶ 稲垣隆史 ﹃エピソード3﹄、﹃クローン・ウォーズ︵映画︶﹄、﹃クローン・ウォーズ︵テレビ︶﹄、﹃反乱者たち﹄、﹃バトルフロントII (2017)﹄、﹃バッド・バッチ﹄︵初代︶、﹃オビ=ワン・ケノービ﹄︵初代︶ 高木渉 ﹃ダース・ベイダー降臨﹄ 岩崎ひろし ﹃ロボット・チキン﹄ 浦山迅 ﹃ヨーダ・クロニクル﹄、﹃ドロイド・テイルズ﹄、﹃バトルフロント (2015)﹄、﹃フリーメーカーの冒険﹄、﹃レゴ フォースの覚醒﹄、﹃ジェダイ:フォールン・オーダー﹄、﹃エピソード9﹄︵一部のみ︶、﹃ホリデー・スペシャル﹄、﹃恐怖のハロウィーン﹄、﹃サマー・バケーション﹄ 青森伸 ﹃エピソード9﹄、﹃オビ=ワン・ケノービ﹄︵2代目︶、﹃テイルズ・オブ・ジェダイ﹄、﹃バッド・バッチ﹄︵2代目︶備考[編集]
●﹃エピソード4﹄から﹃エピソード6﹄までは劇中にて終始﹁皇帝﹂としか呼ばれていなかったが、当時から本名が﹁パルパティーン[注釈 5]﹂で元々は元老院議員だったという設定は、小説版などで言及されていた。﹃エピソード1﹄公開時にもマクダーミドが演じていることなどから、パルパティーン=後の皇帝は周知の事実となっており、パンフレットにも﹁後に銀河皇帝となるパルパティーンは~﹂と記述されていた[15]。しかし、パルパティーンとダース・シディアスが同一人物︵つまり皇帝=シディアス︶であることが明らかになったのは﹃エピソード3﹄になってからであり、それ以前の劇中では、間接的表現としては容易に想像できるように描写されていたが、直接的な表現は避けられていた[注釈 6]。﹃エピソード2﹄時点での人物相関図でも、パルパティーンの後年の姿が皇帝と明確にされている一方で、パルパティーン︵皇帝︶とシディアスの関係については曖昧に描かれていた[信頼性要検証][16]。 ●ジョージ・ルーカスは、2005年の﹃エピソード3﹄公開時の来日記者会見で、記者に好きなスター・ウォーズキャラクターを聞かれた際、﹁特にヨーダ、アナキン、皇帝が好きだ﹂と答えている[17]。参考資料[編集]
●ケヴィン・J・アンダースン/ダニエル・ウォーレス 共著 横沢雅幸/高貴準三 監訳﹃スター・ウォーズ クロノロジー︵上・下︶﹄ソニー・マガジンズ、2002年脚注[編集]
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注釈[編集]
出典[編集]
外部リンク[編集]
- Emperor Palpatine/Darth Sidious in the StarWars.com Databank
- ダース・シディアス - Wookieepedia: a Star Wars wiki
- ダース・シディアス - インターネット・ムービー・データベース(英語)