「フィンランドの地理」の版間の差分
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フィンランドの国土総面積は338,144km<sup>2</sup>である。フィンランドは[[ロシア]]、[[ウクライナ]]、[[フランス]]、[[スペイン]]、[[スウェーデン]]、[[ドイツ]]に次いで[[ヨーロッパ]]で7番目に大きい国である。土地のうち、10%が水域面積であり、69%が森林、8%が耕作地、13%がその他となっている<ref>[http://www.visitfinland.com/w5/index.nsf/(pages)/Area Area]</ref>。
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フィンランドの国土総面積は338,144km<sup>2</sup>である。フィンランドは[[ロシア]]、[[ウクライナ]]、[[フランス]]、[[スペイン]]、[[スウェーデン]]、[[ドイツ]]に次いで[[ヨーロッパ]]で7番目に大きい国である。土地のうち、10%が水域面積であり、69%が森林、8%が耕作地、13%がその他となっている<ref>[http://www.visitfinland.com/w5/index.nsf/(pages)/Area Area]</ref>。
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フィンランドの地理においてもっとも顕著な傾向は大陸的[[氷河]]の痕跡である。氷河は国土の表面に溝をつくり、磨きあげた。氷河は1万年前に後退したと考えられ、このとき[[モレーン]]、[[氷堆丘]]、[[エスカー]]などを残した。他にも氷河の存在の兆候として、南部地帯の多数の湖がある。分厚い氷の膜の動く力は、氷床をえぐり、氷が解けるとその穴に水がたまった。この湖や河川が氷河による形成の痕跡と考えられている。氷河の後退は地学的規模からみればそう遠くない過去のことであり、現代も流域の状況は未完成で、確立したものではない。氷河の進行と後退の方向はフィンランドの河川や湖の向きを広範囲で北東から南西の向きへ調整した。[[サルパウセルッカ分水嶺]]と呼ばれる二本の峰が25kmの間隔で平行に伸びており、これが |
フィンランドの地理においてもっとも顕著な傾向は大陸的[[氷河]]の痕跡である。氷河は国土の表面に溝をつくり、磨きあげた。氷河は1万年前に後退したと考えられ、このとき[[モレーン|氷堆石]]、[[氷堆丘]]、[[エスカー]]などを残した。他にも氷河の存在の兆候として、南部地帯の多数の湖がある。分厚い氷の膜の動く力は、氷床をえぐり、氷が解けるとその穴に水がたまった。この湖や河川が氷河による形成の痕跡と考えられている。氷河の後退は地学的規模からみればそう遠くない過去のことであり、現代も流域の状況は未完成で、確立したものではない。氷河の進行と後退の方向はフィンランドの河川や湖の向きを広範囲で北東から南西の向きへ調整した。[[サルパウセルッカ分水嶺]]と呼ばれる二本の峰が25kmの間隔で平行に伸びており、これが氷堆石の終点である。フィンランド南部にある分水嶺の最高点は標高200mにおよぶ。
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氷河大陸に覆われその重さに押し下げられていた時代が去り、氷河という重石が失われたことによって[[地殻均衡]]を保とうとする地球の動きから、フィンランドの土地は現在も隆起を続けており、氷河後退後100世紀は隆起を続けると考えられる。南部、南西部ではこの作用は1世紀あたり25cmから30cm程度のゆっくりとした早さで続くと考えられる。北方の[[ポフヤンマー]](ボスニア湾沿岸)地区では隆起はより早く、1世紀あたり80cmから90cmの早さで起こっている。このことから、フィンランドは毎年7km<sup>2</sup>の土地が海面から顔を出していることとなる。 |
氷河大陸に覆われその重さに押し下げられていた時代が去り、氷河という重石が失われたことによって[[地殻均衡]]を保とうとする地球の動きから、フィンランドの土地は現在も隆起を続けており、氷河後退後100世紀は隆起を続けると考えられる。南部、南西部ではこの作用は1世紀あたり25cmから30cm程度のゆっくりとした早さで続くと考えられる。北方の[[ポフヤンマー]](ボスニア湾沿岸)地区では隆起はより早く、1世紀あたり80cmから90cmの早さで起こっている。このことから、フィンランドは毎年7km<sup>2</sup>の土地が海面から顔を出していることとなる。 |
2018年1月16日 (火) 02:21時点における版
フィンランドの地理では、フィンランドの地理の概略を解説する。
概要
大きさ、国境、地史
地勢
フィンランド多島海域
フィンランド多島海は千々の島々と岩礁があり、南西海岸からバルト海に広がっている。この島々にはボスニア湾の入り口に位置する戦略的に重要なオーランド諸島を含んでいる。この森の覆われた岩肌の諸島は、以前の氷河作用に続いて起きた地盤の上昇で形成された。
第一次世界大戦後、フィンランドとスウェーデンの双方がこの島に対して領有主張を行った。また、この地域では文化的にもスウェーデン文化がフィンランド文化に勝っていた。しかしながら、戦略的意味から、国際連盟は1921年、オーランド諸島をフィンランドに属させるように裁定した。主な理由としては、冬の間に海面が凍ると諸島は物理的にフィンランドと接続し、また、国防の根幹となることが理由となった。
フィンランド沿岸部
湖水地方
フィンランド高地
気候
気温の記録
統計上の月ごとの最高気温、最低気温は以下の通りである。[2]
月 | 温度 | 年月日 | 場所 |
---|---|---|---|
1月 | +10.9 ℃ (51.6 °F) | 1973年1月6日 | オーランド Maarianhamina |
2月 | +11.8 ℃ (53.2 °F) | 1943年2月28日 | 南部 Helsinki |
3月 | +17.5 ℃ (63.5 °F) | 2007年3月27日 | 南部 Helsinki-Vantaa |
4月 | +25.5 ℃ (77.9 °F) | 1921年4月27日 | 中央部 Jyväskylä |
5月 | +31.0 ℃ (87.8 °F) | 1995年5月30日,31日 | 南部 Lapinjärvi |
6月 | +33.8 ℃ (92.8 °F) | 1934年6月24日 | 中央部 Ähtäri |
7月 | +35.9 ℃ (96.6 °F) | 1914年7月9日 | 南部 Turku |
8月 | +33.2 ℃ (91.8 °F) | 1912年8月5日 | 東部 Sulkava |
9月 | +28.8 ℃ (83.8 °F) | 1968年9月6日 | 西部 Rauma |
10月 | +19.4 ℃ (66.9 °F) | 1985年10月2日 | 南部 Helsinki |
11月 | +14.1 ℃ (57.4 °F) | 1999年11月2日 | オーランド Maarianhamina |
12月 | +10.8 ℃ (51.4 °F) | 2006年12月6日 | 南部 Salo |
月 | 温度 | 年月日 | 場所 |
---|---|---|---|
1月 | −51.5 ℃ (−61 °F) | 1999年1月28日 | ラップランド Kittilä |
2月 | −49 ℃ (−56 °F) | 1912年2月5日 | ラップランド Sodankylä |
3月 | −44.3 ℃ (−48 °F) | 1971年3月1日 | ラップランド Salla |
4月 | −36 ℃ (−33 °F) | 1912年4月9日 | オウル県 Kuusamo |
5月 | −24.6 ℃ (−12 °F) | 1971年5月1日 | ラップランド Enontekiö |
6月 | −7 ℃ (19 °F) | 1962年6月3日 | ラップランド Inari |
7月 | −5 ℃ (23 °F) | 1958年7月12日 | ラップランド Kilpisjärvi |
8月 | −10.8 ℃ (13 °F) | 1980年8月26日 | ラップランド Salla |
9月 | −18.7 ℃ (−2 °F) | 1968年9月26日 | ラップランド Sodankylä |
10月 | −31.8 ℃ (−25 °F) | 1968年10月25日 | ラップランド Sodankylä |
11月 | −42 ℃ (−44 °F) | 1915年11月30日 | ラップランド Sodankylä) |
12月 | −47 ℃ (−53 °F) | 1919年12月21日 | 東部 Pielisjärvi |
地域と境界
面積
- 合計: 337,030 km2
- 陸地面積: 305,470 km2
- 水域面積: 31,560 km2
ドイツよりわずかに小さい。
国境線
- 合計: 2,628 km
- 国ごとの国境線の長さ:
- ノルウェー: 729 km
- スウェーデン: 586 km
- ロシア 1,313 km
海岸線
- 海岸線 1,126 km (島と入り組んだ沿岸線を除く)
領海
- 隣接する海域:6海里(11km)
- 大陸棚: 深度200mか利用深度
- 漁業専管海域: 12海里 (22 km)
- 領海: 12海里 (22 km), フィンランド湾においては3海里 (6 km)
最高地点・最低地点
- 最低地点:バルト海 0 m
- 最高地点: ハルティアトゥントゥリ 1,328 m
天然資源と土地の使用
土地使用 耕作地: 8% 永久収穫地: 0% 永久牧草地: 0% 森林地: 76% その他: 16% (1993 est.)
灌漑された土地: 640 km² (1993 est.)
環境問題
関連項目
出典
- ^ Area
- ^ Ilmatieteen laitos. Lämpötilan ennätykset <http://www.fmi.fi/saa/tilastot_11.html> Retrieved 10 April 2009.
- ^ More Nations Ratify POPs – But Bush Stalls U.S. Effort
- ^ Fourth National Communication