「ロボコップ」の版間の差分
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同じオライオン・ピクチャーズ配給の映画『[[ターミネーター (映画)|ターミネーター]]』<ref>なお、予告においては同作のサントラが用いられている。</ref>と同様に、低予算で作られながらも興行収入5300万ドルを超える[[1980年代]]を代表するヒット作。本作の人気により、続編の『[[ロボコップ2]]』や『[[ロボコップ3]]』が制作され、後にテレビシリーズや[[アニメ]]、[[アメリカンコミック|アメコミ]]なども製作された。また、1987年版のリメイクとして『[[ロボコップ (2014年の映画)|ロボコップ]]』(2014年版)も製作された。 |
同じオライオン・ピクチャーズ配給の映画『[[ターミネーター (映画)|ターミネーター]]』<ref>なお、予告においては同作のサントラが用いられている。</ref>と同様に、低予算で作られながらも興行収入5300万ドルを超える[[1980年代]]を代表するヒット作。本作の人気により、続編の『[[ロボコップ2]]』や『[[ロボコップ3]]』が制作され、後にテレビシリーズや[[アニメ]]、[[アメリカンコミック|アメコミ]]なども製作された。また、1987年版のリメイクとして『[[ロボコップ (2014年の映画)|ロボコップ]]』(2014年版)も製作された。 |
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== あらすじ == |
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舞台は近未来<ref>設定年代は[[2010年]]。</ref><ref>なお、ノベライズ版のp.242では﹁[[シルヴェスター・スタローン]]が97歳で亡くなった﹂とテレビニュースが伝えるシーンがある。これに従うと、設定年代は[[2043年]]となる。</ref>の[[デトロイト]]。かつて自動車産業の栄華を誇ったこの街は犯罪都市と化しており、巨大[[コングロマリット]]企業﹁オムニ・コンシューマ・プロダクツ﹂︵OCP, 通称﹁オムニ社﹂︶によって民営化された警察︵警察官から一般職員に至るまで会社員扱い︶を含む街全体が支配されていた。そんな中、オムニ社は未来都市﹁デルタシティ﹂の建設を予定していた。都市繁栄のための犯罪撲滅を図るため、オムニ社は警官に取って代わるロボットの開発を進めていた。しかし、オムニ社の副社長であるジョーンズらによって開発されたロボット﹁ED-209﹂︵エド・ツーオーナイン︶は、そのプレゼン中に人身事故を起こしてしまい、計画は白紙に戻される。ジョーンズとは別に独自のロボット開発を予定していたモートンはこの機会を利用し、その開発に着手する。しかし、開発を進めるにはロボットの候補となる﹁人間﹂が必要であった。
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デトロイト市警に配属されたばかりのアレックス・マーフィ巡査は、相棒のアン・ルイス巡査と共に一連の警官殺しにおける犯人にして指名手配中のマフィア「クラレンス一味」を追っていたところ、カーチェイスを経て一味の隠れ家を発見して潜入するも自分は捕まり、[[斉射]]を浴びて惨殺されてしまう。オムニ社は、死亡診断が下されたばかりのマーフィの生体部分を部品として利用し、彼をロボット警察官「ロボコップ」として蘇らせる。 |
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驚異的な性能で優秀な成果を上げるロボコップにより、デトロイトの治安は少しずつ取り戻されていく。しかし、ロボコップ自身はマーフィだった頃の記憶の断片に悩まされはじめる。ついには暴走して警察署を後にしようとするロボコップに、ルイスが「マーフィ、あなたでしょ?」と声をかける。その言葉に動揺して混乱したまま車を走らせたロボコップはクラレンス一味のエミールと遭遇し、彼から「お前か? 殺したはずなのに!」と言い放たれる。警察署へ戻ったロボコップはエミールのモンタージュ写真からボスであるクラレンスを割り出し、自分がクラレンス一味に殺されたマーフィであるという真実を知ると、一味の取引現場である麻薬工場に乗り込んでクラレンスを取り押さえ、彼の口から一味を陰で操る黒幕・ジョーンズの存在を知る。 |
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ロボコップはクラレンスを警察署に預けてオムニ社へ乗り込み、ジョーンズを逮捕しようとするが、内蔵されていた﹁オムニ社役員には危害を加えない﹂というプログラム︵オムニ社にとっての安全装置︶が作動し、動けなくなってしまう。ジョーンズは﹁ED-209﹂計画を再開するため、警察も牛耳るその権力で釈放させたクラレンスにモートンを殺害させ、ED-209や警官隊にロボコップの抹殺を命じる。ロボコップはED-209から逃れるも警官隊には反撃できず、斉射で満身創痍となったところを駆けつけたルイスに保護されて逃走したため、ジョーンズはデルタシティの犯罪利権を見返りとしてロボコップの抹殺をクラレンスに命じる。クラレンスはジョーンズに調達させた強力な銃火器を手にして一味を率い、ロボコップがルイスと共に隠れている鉄工場へ向かうが、彼女の助力で応急修理を終えたロボコップに壊滅させられる。
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ロボコップは再びオムニ社へ乗り込み、モートンの抹殺に続いてロボコップの抹殺を目論むジョーンズのビデオ映像を経営陣に見せ、ジョーンズが黒幕である証拠をつきつける。ジョーンズは会長を人質にして逃走を図るが、会長がジョーンズに「お前はクビだ!」と叫んだことでプログラムの規定が消滅し、ロボコップはジョーンズを射殺する。「いい腕だ。名前は?」と問いかける会長に、ロボコップは「マーフィ」と答えると、笑みを浮かべながら会議室を後にするのだった。 |
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== 登場人物 == |
== 登場人物 == |
2020年11月8日 (日) 20:44時点における版
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ロボコップ | |
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RoboCop | |
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監督 | ポール・バーホーベン |
脚本 |
エドワード・ニューマイヤー マイケル・マイナー |
製作 | アーン・L・シュミット |
製作総指揮 | ジョン・デイビソン |
出演者 |
ピーター・ウェラー ナンシー・アレン ロニー・コックス カートウッド・スミス ミゲル・フェラー |
音楽 | ベイジル・ポールドゥリス |
撮影 |
ヨスト・ヴァカーノ ソル・ネグリン |
編集 | フランク・J・ユリオステ |
製作会社 | オライオン・ピクチャーズ |
配給 |
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公開 |
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上映時間 | 103分 |
製作国 |
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言語 | 英語 |
製作費 | 約1300万$[1] |
興行収入 |
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配給収入 |
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次作 | ロボコップ2 |
登場人物
アレックス・マーフィ︵ロボコップ︶ デトロイトの警察に赴任した警察官。治安が悪すぎて殉職率が極めて高いデトロイト地区での事件の検挙率が高いなど有能な警官であったが凶悪犯のクラレンス一味を追いかけた事件で反撃にあい、殉職してしまう。しかしオムニ社によりロボコップとしてよみがえる[4]。テレビドラマの影響からウエスタン形式の銃の扱いをする癖がありロボコップとなってからも癖は失われなかった。これにより相棒としてマーフィの癖を知っていたルイスはロボコップがマーフィであることに気づく。 アン・ルイス マーフィの相棒[5]。マーフィとコンビを組んだものの、すぐに殉職したことにより付き合いが短かったが理解者でありロボコップの行動からマーフィと同一人物であることを見抜きジョーンズの陰謀により四面楚歌に陥ってもロボコップに献身的に接した。 リチャード︵ディック︶・ジョーンズ OCPの保安担当[5]。表面上は紳士的に振舞っているがクラレンス一味と繋がりがあり、邪魔とみなせば殺害することに一切の躊躇も見せない極悪人。 ボブ︵ロバート︶・モートン OCPの社員。ロボコップのアイデアを売り込んだ張本人。ジョーンズからは事故を起こした自分を侮辱したこと、障害になる人物として殺害対象として見做されてしまう。 クラレンス・ボディッカー クラレンス一味のリーダー。一味そろってマーフィを銃撃でいたぶり、最後にとどめをさした。ジョーンズとも繋がりがあり、彼からの命令で動くこともある。ロボコップとは何度も戦い、最終戦となる廃工場の戦いではレオンの援護を利用してロボコップを一時的に動けなくしたが、ロボコップがセンサーに使う拳に仕込まれた針を喉元に刺されてしまい、傷から血を噴き出しながら死亡する。 オムニ社会長 オムニ社の会長。終盤で悪事が明るみになったジョーンズに人質にされてしまうがクビを宣告したことでロボコップの﹁オムニ社の重役に逆らえない制約﹂が無効となり、ジョーンズを肘打ちで怯ませ、ロボコップに射撃をさせる機会を作った。 ウォーレン・リード 巡査部長。 レオン・ナッシュ クラレンス一味のメンバー。実質的に一味の副リーダーのポジションにいる。廃工場の戦いではロボコップがクラレンスに一点集中している隙をついてクレーンを使い鋼材の嵐を浴びせて一矢報いることに成功したものの、自分たちが使っていた強力兵器を奪ったルイスにより榴弾を撃ち込まれて死亡する。 エミール・アントノウスキー クラレンス一味のメンバー。主にバンの運転を担当する。ガソリンスタンドで強盗を働き、そこに駆け付けたロボコップの﹁Dead or alive you're coming with me︵生死を問わず連行する︶﹂という、かつて惨殺したマーフィと同じ発言でマーフィだと確信し、﹁お前は…死んだはずだ。殺したのに!﹂と叫びながら銃を乱射する。このことがロボコップの記憶を取り戻す一因となる。その後、太刀打ちできないとバイクで逃げたが、車輪を撃たれてコントロールを失い車にぶつかったことで吹っ飛んでしまい逮捕される。その後、ジョーンズの手回しで釈放され、廃工場の戦いでも運転を担当し、車をぶつけてロボコップを倒そうとするが、ロボコップの射撃に怯み、不運にも有毒液の貯蔵タンクに激突してしまい、液を浴びてしまったエミールの体は崩れてしまう。しばらくは苦悶しながら周囲をさまよっていたが、これも運悪く車を運転していたクラレンスに偶然轢かれてしまい、肉体を四散させながら死亡する。 ジョー・コックス クラレンス一味のメンバー。廃工場での宣戦布告をしたロボコップにすぐに撃たれて死亡。キャスト
役名 | 俳優 | 日本語吹替 | ||
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テレビ朝日版 | VHS版 | DVD版 | ||
アレックス・マーフィ(ロボコップ) | ピーター・ウェラー | 磯部勉 | 津嘉山正種 | 菅原正志 |
アン・ルイス | ナンシー・アレン | 小宮和枝 | 鈴木弘子 | 大坂史子 |
リチャード(ディック)・ジョーンズ | ロニー・コックス | 中村正 | 大木民夫 | 中多和宏 |
クラレンス・ボディッカー | カートウッド・スミス | 田中信夫 | 池田勝 | 青山穣 |
オムニ社会長 | ダン・オハーリー | 納谷悟朗 | 藤城裕士 | |
ボブ(ロバート)・モートン | ミゲル・フェラー | 富山敬 | 納谷六朗 | 後藤敦 |
ウォーレン・リード巡査部長 | ロバート・ドクィ | 藤本譲 | 島香裕 | 相沢正輝 |
ドナルド・ジョンソン | フェルトン・ペリー | 秋元羊介 | 加藤正之 | |
レオン・ナッシュ | レイ・ワイズ | 江原正士 | 広瀬正志 | 吉田孝 |
エミール・アントノウスキー | ポール・マクレーン | 千田光男 | 塚田正昭 | 樫井笙人 |
ジョー・コックス | ジェシー・D・ゴインズ | 石丸博也 | 西村知道 | 鈴木正和 |
ヘッジコック警部補 | マイケル・グレゴリー | 筈見純 | 有本欽隆 | |
マンソン | エドワード・エドワーズ | 津田英三 | 石塚運昇 | 吉田孝 |
キニー | ケヴィン・ペイジ | 古田信幸 | 秋元羊介 | |
スティーブ・ミン | カルバン・ジャング | 牛山茂 | 星野充昭 | |
サル | リー・ドゥブロー | 上田敏也 | 小関一 | 相沢正輝 |
ロン・ミラー | マーク・カールトン | 緒方賢一 | ||
ビクシー・スナイダー | S.D.ネメス | |||
ジェス・パーキンス | リーザ・ギボンズ | 高島雅羅 | ||
ケイシー・ウォン | マリオ・マシャード | 小川真司 | 相沢正輝 | |
ウォーカー | リック・リーバーマン | 小島敏彦 | ||
スタークウェザー | タイリース・アレン | 小室正幸 | ||
ルーズベルト | スティーヴン・ベリアー | 田原アルノ | 樫井笙人 | |
タイラー | セイジ・パーカー | 横尾まり | ||
エレン・マーフィ | アンジー・ボーリング | 滝沢久美子 | ||
ジミー・マーフィ | ジェイソン・リヴァイン | 坂本千夏 | ||
ブロンド | ドナ・キーガン | 弘中くみ子 | ||
強盗犯 | マイク・モロフ | 稲葉実 | ||
チャンドラー | ダイアン・ロビン | さとうあい | ||
ボビー | フレディ・ハイス | 小形満 | 相沢正輝 | |
ジャスティン・バラード=ワトキンス | ビル・ファーマー | 西村知道 | 樫井笙人 | |
娘 | ケイティ・グリフィン | 池本小百合 | ||
ED-209(声) | ジョン・デイヴィソン | 緒方賢一 | 樫井笙人 | |
演出 | 伊達康将 木村絵理子 |
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翻訳 | 平田勝茂 | 山田ユキ | 飯田公代 | |
効果 | リレーション | |||
調整 | 小野敦志 | |||
プロデューサー | 猪谷敬二 | |||
解説 | 淀川長治 | |||
製作 | 東北新社 | |||
初回放送 | 1990年4月1日 『日曜洋画劇場』 21:02-22:54 (92分) |
地上波放送履歴
回数 | 放送日 | 放送時間 | 放送局 | 番組枠 | 吹替 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1990年4月1日 | 21:02-22:54 | テレビ朝日 | 日曜洋画劇場 | テレビ朝日版 |
2 | 1991年10月6日 | ||||
3 | 1993年1月3日 | ||||
4 | 1996年7月14日 | ||||
5 | 1998年4月26日 | ||||
6 | 2001年2月15日 | テレビ東京 | 木曜洋画劇場 | ||
7 | 2003年3月27日 | ||||
8 | 2004年3月6日 | 27:20-29:00 | パリ・シネ | ||
9 | 2005年1月26日 | 13:30-15:30 | 午後のロードショー | ||
10 | 2011年11月14日 | ||||
11 | 2014年7月1日 |
製作
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撮影
本作の撮影のためにピーター・ウェラーはパントマイムを特訓したが、いざロボコップのスーツを着用して撮影に挑むと思うように動けず、ショックのあまり放心してしまった。仕方なく撮影を延期し、スーツを着用しての特訓が行われた。 スーツ内はかなりの高温となるため︵最高で46℃にも達する[7]︶、ウェラーはあせもに悩まされるなどの苦労を経験した。またスーツの重量が12kgあり︵引用元の﹃宇宙刑事ギャバン﹄は樹脂に蒸着という非常に軽量な制作手法である。︶、装着には10時間を要するという[7]。独特の﹁サイボーグ歩き﹂とも呼ばれる歩行はウェラー以外に真似できるものがおらず、スタントマンが使えなくなってしまい、ほとんどのスタントシーンはウェラー自身が演じた[7]。 映画第2作﹃ロボコップ2﹄でのスーツは素材などの見直しと水冷式冷却装置の内蔵を図り、前作の物から改良されている[8][9]。また、﹃ロボコップ2﹄ではロボコップをより強く見せるため、カラーリングがシルバー・メタリックからメタリック・ブルーへ変えられた。青みがかったボディはスクリーンに映し出されたとき、見る人に色彩心理学の応用でより洗練されて強力になった印象を与えるという効果がある[8]。 デトロイトは当時から既に自動車産業の衰退で荒廃していたため、ロケ地に使われていない。ロケのほとんどは、近未来的な超高層ビルが多く建っていたダラスで行われた。スタッフ
●監督‥ポール・バーホーベン ●製作‥アーン・L・シュミット ●脚本‥エドワード・ニューマイヤー、マイケル・マイナー ●製作総指揮‥ジョン・デイビソン ●撮影‥ヨスト・バカーノ ●音楽 ●作曲‥ベイジル・ポールドゥリス ●指揮‥ハワード・ブレイク、トニー・ブリテン ●演奏‥ザ・シンフォニア・オブ・ロンドン ●視覚効果‥ティペット・スタジオED-209
ジョーンズが主導して開発した治安維持用ロボット。読みは﹁エド・ツー・オー・ナイン﹂、EDはEnforcement Droid︵法務執行ドロイド︶の略である。稼動時に発する音声は、本作の製作総指揮のジョン・デイヴィソンが担当している。 二足歩行で移動し、武装解除した人間には攻撃を加えないよう制御されている。将来的には、アメリカ合衆国陸軍による発注に応えての売り込みも計画されている。両腕には機関砲、右腕の外側には3門のロケット発射器をそれぞれ装備している。火力の面ではロボコップを圧倒しているが、階段を下りられないうえに転倒しても自力で立ち上がれないなど、機動性は著しくロボコップに劣る。 ﹃2﹄や﹃3﹄にも登場するが、﹃2﹄では機動性を改善されないまま故障する、﹃3﹄では簡単なクラッキングによってコントロールを失うといった、相変わらず不完全さを示すシーンが盛り込まれている。ディレクターズ・カット
あまりに激しい暴力描写のため、ヨーロッパでの公開では﹃映画のレイティングシステム﹄に合わせて、シーン削除が行なわれた。劇場公開版が102分に対し、ドイツでは78分というデータもある。 一方で上映禁止指定を回避するため、劇場版ではカットされた以下のような場面を含む、ディレクターズ・カット版が存在する。 ●模型の上に倒れ込んでなお、ED-209の銃撃を受けるキニー。 ●ショットガンでマーフィの右上腕部が吹き飛ばされる。 ●クラレンスに頭部を拳銃で撃たれる直前に起き上がろうとするマーフィ︵頭を吹き飛ばされるまで、ダミーを使用したワンカットで映される︶。 ●瀕死のマーフィを目の前にして泣くルイス。 ●刺された首を押さえるクラレンスがクローズアップ。 初出は米ヴォイジャー社のクライテリオン・コレクションLD。日本においてこのディレクターズ・カット版は、2007年8月発売のDVD﹃新生アルティメット・エディション﹄にてようやく視聴可能となった。2007年12月にはBDでも発売されたが、劇場公開版との2枚組であったDVD版とは異なり、ディレクターズ・カット版のみの収録となっている。 テレビ放送用に撮影された別カット版も存在する。卑語、流血シーンに再編集が加えられている。評価・評判
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アカデミー賞
●1987年第60回アカデミー賞 ●編集賞 ノミネート ●音響賞 ノミネート ●特別業績賞︵音響編集︶受賞続編映画
●ロボコップ2︵1990年公開︶ ●ロボコップ3︵1993年公開︶ 2018年1月、続編の制作に関する情報が公開され、2作目以降は考慮せずに1作目と直接繋がる内容となることなどが公表された。[11] タイトルは﹁RoboCop Returns﹂、監督は﹁第9地区﹂のニール・ブロムカンプが務める。[12]リメイク
テレビシリーズ
●ロボコップ ザ・シリーズ︵1994年公開︶ ●ロボコップ・ニューバトル︵1994年公開︶ ﹃ザ・シリーズ﹄のパイロット版として公開。日本では﹁新たなる挑戦﹂のタイトルで日本テレビ放送網の﹃金曜ロードショー﹄の枠で放映され、小倉淳と藪本雅子が出演していた。 ●ロボコップ プライム・ディレクティヴ︵2001年公開︶テレビアニメ
﹃ロボコップ THE ANIMATION﹄︵原題‥Robocop︶のタイトルで、1988年にアメリカのみで放送された。全12話。 日本では、1989年7月28日に、玩具メーカーのタカラ︵現‥タカラトミー︶より、3話入り日本語吹替版のビデオソフトが全4巻で発売された。テレビドラマ版と同じく、人体損壊を含む残虐シーンやロボコップが相手を射殺するシーンは皆無であるうえ、ロボコップがガルウィングドア仕様の特製スーパーカーをパトカーとして運転する、ロボコップやルイスが光線銃を使う、敵としてロボットやモンスターが登場するなど、バラエティに富むキッズアニメらしくアレンジされている。なお、ロボコップの配色は映画版と細部が異なる[17]。最後の敵は宿敵・クラレンス︵映画版そっくりに描かれている︶である。 声の出演 ●ロボコップ/アレックス・マーフィ‥堀内賢雄 ●アン・ルイス‥玉川砂記子 ●ヘッジコック警部補‥城山知馨夫 ●マクナマラ博士‥西川幾雄 ●ウォーレン・リード巡査部長‥朝戸鉄也 ●ケイシー・ウォン‥子安武人/島田敏︵第7話のみ︶/有本欽隆︵第9話のみ︶ ●ED-260、ED-206A‥西村知道 ●OCP社社長‥有本欽隆 ●タイラー博士‥小宮和枝 ●ルーズベルト‥鈴木勝美 ●クラレンス・ボディカー‥池田勝 ●ナレーター‥政宗一成 スタッフ ●製作総指揮‥マーガレット・ローシュ・スティンプソン、ジョセフ・M・タリテロ ●エグゼグティブ・ストーリーエディター‥スタン・リー ●ストーリーエディター‥リッチ・フォーゲル/マーク・セイデンバーグ ●キャラクターデザイン‥エドワード・ニューマイヤー/マイケル・ライナー ●音楽‥ハイム・サバン/シュキ・レヴィ ●製作提携‥AKOM ●製作‥マーベル・プロダクション/ニューワールド・インターナショナル ●日本語版演出‥田島荘三小説
●ロボコップ︵エド・ナーハ/斎藤伯好訳・ハヤカワ文庫︶ ●ロボコップ2︵エド・ナーハ/鎌田三平訳・二見書房︶漫画
●ロボコップ︵コミック︶ ●ロボコップVSターミネーター その他に日本では、﹃コミックボンボン﹄増刊号にて4コマ漫画、﹃月刊少年ジャンプ﹄で映画のストーリーをアレンジしたオリジナルストーリーによる読みきり漫画が製作された。ゲーム
●ROBOCOP︵FC︶︵発売‥データイースト/開発‥データイースト/酒田エス・エー・エス︶ ●ROBOCOP2︵FC︶︵発売‥データイースト/開発‥Ocean Software︶ ●ロボコップVSターミネーター︵発売‥ヴァージンゲームズ︶ ●ROBOCOP〜新たなる危機〜︵発売‥タイタスジャパン/開発‥タイタス︶ その他アーケード版などが存在する。FC版2は、データイースト製の日本版が開発されていたが、中止になり、日本国外版の輸入となった模様[18]。CM
- 日清焼そばU.F.O. - 1992年にテレビCM「正しい焼そば」篇でのイメージキャラクターに起用され、景品として「ロボコップ寝袋」がプレゼントされた。
- ゴキジェット - ロボコップが同商品でゴキブリを駆除するCMが作られた。このときロボは大腿部にゴキジェットを収納している。
- 金星(Goldstar、現:LGエレクトロニクス) - カラーテレビ「ミラクルα」のテレビCMに起用。
備考
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![]() | この節に雑多な内容が羅列されています。 |