「ロンドン交響楽団」の版間の差分
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'''ロンドン交響楽団'''︵ロンドンこうきょうがくだん、{{lang-en|'''London Symphony Orchestra'''}}、略称{{lang|en|'''LSO'''}}︶は、[[イギリス]]の[[ロンドン]]拠点のプロの[[オーケストラ]]の1つ。[[ロンドン]]のオーケストラの中でも中心的存在<ref group="注釈">[[2012年ロンドンオリンピックの開会式]]でも同楽団が起用されている。</ref>。本拠地は[[1982年]]よりロンドンの[[バービカンセンター]]に置く。[[ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団]]とならび、﹁女王陛下のオーケストラ﹂としても知られ、名誉総裁︵パトロン︶には[[エリザベス2世]]が就いている。楽員数89︵2018年現在、公式サイトによる︶。長らく三管編成オーケストラだったが、ロンドンの団 |
'''ロンドン交響楽団'''︵ロンドンこうきょうがくだん、{{lang-en|'''London Symphony Orchestra'''}}、略称{{lang|en|'''LSO'''}}︶は、[[イギリス]]の[[ロンドン]]拠点のプロの[[オーケストラ]]の1つ。[[ロンドン]]のオーケストラの中でも中心的存在<ref group="注釈">[[2012年ロンドンオリンピックの開会式]]でも同楽団が起用されている。</ref>。本拠地は[[1982年]]よりロンドンの[[バービカンセンター]]に置く。[[ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団]]とならび、﹁[[女王]][[陛下]]のオーケストラ﹂としても知られ、名誉総裁︵パトロン︶には[[エリザベス2世]]が就いている。楽員数89︵2018年現在、公式サイトによる︶。長らく三管編成オーケストラだったが、ロンドンの楽団としては[[BBC交響楽団]]に次いでほぼ四管に近い編成を実現している。
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== 概要 == |
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[[1906年]]には、英国のオーケストラとして初めて海外ツアーを実施し、[[パリ]]で演奏を行った。[[アメリカ合衆国|アメリカ]]([[1912年]])、[[イスラエル]]([[1960年]])、[[日本]]([[1963年]])へのツアーも、英国のオーケストラとして初めて行っている。1912年のアメリカ公演では、当初[[タイタニック号]]を利用する予定であったが、予定変更で危うく命拾いした<ref>「世界のオーケストラ123」音楽之友社、1993年、P97</ref>。 |
[[1906年]]には、英国のオーケストラとして初めて海外ツアーを実施し、[[パリ]]で演奏を行った。[[アメリカ合衆国|アメリカ]]([[1912年]])、[[イスラエル]]([[1960年]])、[[日本]]([[1963年]])へのツアーも、英国のオーケストラとして初めて行っている。1912年のアメリカ公演では、当初[[タイタニック号]]を利用する予定であったが、予定変更で危うく命拾いした<ref>「世界のオーケストラ123」音楽之友社、1993年、P97</ref>。 |
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== 歴代指揮者等 == |
== 歴代首席指揮者等 == |
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=== 総裁(President) === |
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* 1995年-2006年 [[コリン・デイヴィス]] |
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* 2007年-2015年 |
* 2007年-2015年 [[ヴァレリー・ゲルギエフ]] |
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=== 音楽監督(Music Director) === |
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* 1983年-1988年 [[クラウディオ・アバド]] |
* 1983年-1988年 [[クラウディオ・アバド]] |
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* 2017年- |
* 2017年- [[サイモン・ラトル]]<ref>[http://lso.co.uk/more/news/392-sir-simon-rattle-appointed-music-director Sir Simon Rattle appointed Music Director](ロンドン交響楽団 2015年3月3日 2015年5月9日閲覧)</ref> |
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=== 副客演指揮者 === |
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*1985年-2008年[[リチャード・ヒコックス]] |
*1985年-2008年 [[リチャード・ヒコックス]] |
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== 自主レーベル == |
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2019年11月4日 (月) 11:12時点における版
ロンドン交響楽団 London Symphony Orchestra | |
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![]() ロンドン交響楽団 | |
基本情報 | |
出身地 |
![]() |
ジャンル | クラシック音楽 |
活動期間 | 1904年 - |
公式サイト | http://lso.co.uk/ |
メンバー |
音楽監督 サイモン・ラトル 首席客演指揮者 ダニエル・ハーディング マイケル・ティルソン・トーマス 桂冠指揮者 アンドレ・プレヴィン |
概要
歴史
1904年に、クィーンズホール管弦楽団のメンバーを中心に、英国初の独立採算、自主運営のオーケストラとして発足。同年6月9日に、クィーンズホールにおいて、ハンス・リヒターの指揮で第1回コンサートを開催した。その後、リヒターは首席指揮者に就任し、1911年にエドワード・エルガーにその座を譲るまで楽団の基礎を固める。エルガーの後も、アルトゥール・ニキシュ、トーマス・ビーチャムなどの錚々たる名指揮者が首席についているほか、カール・ベームやレナード・バーンスタインが総裁に就任している。 1906年には、英国のオーケストラとして初めて海外ツアーを実施し、パリで演奏を行った。アメリカ︵1912年︶、イスラエル︵1960年︶、日本︵1963年︶へのツアーも、英国のオーケストラとして初めて行っている。1912年のアメリカ公演では、当初タイタニック号を利用する予定であったが、予定変更で危うく命拾いした[1]。歴代首席指揮者等
総裁︵President︶
●1920年代 ハワード・ドゥ・ウォールデン ●1948年-1957年 ウィリアム・ウォルトン ●1958年-1974年 アーサー・ブリス ●1977年-1981年 カール・ベーム ●1987年-1990年 レナード・バーンスタイン ●2007年-2013年 コリン・デイヴィス首席指揮者︵Principal Conductors︶
●1904年-1911年 ハンス・リヒター ●1911年-1912年 エドワード・エルガー ●1912年-1914年 アルトゥール・ニキシュ ●1915年-1916年 トーマス・ビーチャム ●1919年-1923年 アルバート・コーツ ●1930年-1931年 ウィレム・メンゲルベルク ●1932年-1935年 ハミルトン・ハーティ ●1950年-1954年 ヨーゼフ・クリップス ●1961年-1964年 ピエール・モントゥー ●1965年-1968年 イシュトヴァン・ケルテス ●1968年-1979年 アンドレ・プレヴィン ●1979年-1983年 クラウディオ・アバド ●1987年-1995年 マイケル・ティルソン・トーマス ●1995年-2006年 コリン・デイヴィス ●2007年-2015年 ヴァレリー・ゲルギエフ音楽監督︵Music Director︶
●1983年-1988年 クラウディオ・アバド ●2017年- サイモン・ラトル[2]副客演指揮者
●1985年-2008年 リチャード・ヒコックス自主レーベル
ロンドン交響楽団は2000年に自主レーベルLSO LIVEを設立し、首席指揮者であるコリン・ディヴィスをはじめ、ベルナルト・ハイティンク、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチなど、多くの指揮者とのライブ録音をCD化し、販売している。多くの作品はCDだけでなくSACDも存在する。日本でも大型レコード店にて入手可能である。また一部の作品はiTunes Music Storeでも入手出来る。録音
映画音楽
ロンドン交響楽団はクラシック音楽のほかに、﹃スター・ウォーズ・シリーズ﹄﹃バック・トゥ・タイタニック﹄など映画音楽の録音にも、戦前から数多く参加しており、この分野でもその名が知られている。1922年に無声映画で伴奏を務めたのが初めての映画の仕事であった[3]。 日本映画では、大林宣彦監督作の﹃水の旅人﹄︵音楽‥久石譲︶のテーマ音楽に当楽団が起用されている。黒澤明が﹃乱﹄で当初、このオーケストラを起用するつもりだったという逸話もある︵武満徹の反対に遭い、札幌交響楽団が起用された︶。ゲーム音楽
日本ファルコム製作ゲームのBGMをアレンジした2枚組CDアルバム﹁FALCOM NEO CLASSIC﹂が1992年にキングレコードから発売された。指揮はコンスタンチン・パブロフ。1枚は服部隆之の編曲によるフルオーケストラだが、もう1枚は松武秀樹及び入江純によるシンセサイザーとの共演という、非常に意欲的な作品となっている。また、近年ではディシディア ファイナルファンタジー (アーケードゲーム)の演奏も担当した。指揮・編曲は佐藤賢太郎。脚注
注釈
- ^ 2012年ロンドンオリンピックの開会式でも同楽団が起用されている。
出典
- ^ 「世界のオーケストラ123」音楽之友社、1993年、P97
- ^ Sir Simon Rattle appointed Music Director(ロンドン交響楽団 2015年3月3日 2015年5月9日閲覧)
- ^ 「世界のオーケストラ123」音楽之友社、1993年、P97
外部リンク
- London Symphony Orchestra - Home(英語) - ロンドン交響楽団公式サイト
- 招聘会社KAJIMOTOによるプロフィール
- ロンドン交響楽団 - YouTubeチャンネル
- ロンドン交響楽団 (@londonsymphony) - X(旧Twitter)