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2021年1月7日 (木) 07:20時点における版
ローヌ川 | |
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延長 | 812 km |
平均流量 | 1,820 m³/s |
流域面積 | 95,500 km² |
水源 | サン=ゴタール山塊ローヌ氷河(スイス・ヴァレー州) |
水源の標高 | 1,753 m |
河口・合流先 | 地中海(フランス) |
流域 |
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![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/ee/Leman_img_0573.jpg/170px-Leman_img_0573.jpg)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/9/94/Starry_Night_Over_the_Rhone.jpg/170px-Starry_Night_Over_the_Rhone.jpg)
ローヌ川︵ローヌがわ、フランス語: Le Rhone、ドイツ語: Rhone、イタリア語: Rodano、アルピタン語: Rono、オック語: Rose︶は、スイス及びフランスを流れ地中海に注ぐヨーロッパの川。
概要
スイスのサン=ゴタール山塊ローヌ氷河に源を発し、レマン湖を経由して、フランス国内に入る。フランス国内では山脈に沿って大きく迂回しながら流れ、リヨンでソーヌ川を合わせる。南へ流れを転じ、いくつかの支流を合わせ、アルル付近で二手に分かれて三角州地帯のカマルグを形成し地中海に注ぐ。二手に分かれたあとの東側の流れをグラン・ローヌ、西側をプティ・ローヌと呼ぶ。
フランスでは、セーヌ川、ロワール川、ガロンヌ川とともに4大河川のひとつに数えられ、そのうち地中海に注ぐ唯一の川であり、唯一の男性名詞でもある。全長812kmのうち、フランス国内を流れるのは581kmである。フランスを流れる川としては長さ・流域面積とも屈指のものとなっている。
ローヌ︵Rhone︶の語源はラテン語のロダヌス川︵flumen Rhodanus︶であり、さらには古典ギリシア語のロダノス︵ροδανός ;Rhodanos︶に遡れるが、これはケルト語の河川名RotoあるいはRodoの音写と考えられている。
プロヴァンス地方の風物詩である北風﹁ミストラル﹂は、大西洋からフランス国土に流れ込みアルプス山脈にぶつかって方向を変え、この流域を地中海へ強烈に吹き降ろす。このとき、気温を10度近く下げ、歩くことも困難になるため、人々はひっそりとこの北風の怒りが収まるのを待つ。3の倍数日吹き続けるというこの季節風の対策として、プロヴァンスの古い家屋では北側に窓を設けないなどの工夫がされていた。
鉄道や飛行機が登場する前は、ローヌ川は物資の大動脈としてフランスの南北を結んでいた。例えば、ワインがギリシア人によって最初にマルセイユに持ち込まれると、カエサル率いるローマ軍の進軍とカトリック修道院の繁栄ともに北に西に運ばれ、ブルゴーニュやボルドーといった名産地に伝播した。そのためこの流域には、プロヴァンス、コート・デュ・ローヌ、ブルゴーニュとワインの産地が連なっている。
流量
ローヌ川の流量は春と秋に最大となり、夏に最小となる。冬はしばしば安定した流量を示すが、目立ったものではない。ボーケールにおける平均流量は毎秒1,900立方メートルであるが、増水したときには毎秒5,000立方メートルにもなる。正式な記録がつけられるようになってからの最高記録は2003年12月に示した毎秒14,000立方メートルである。
歴史
ローヌ川は、地中海と北部のヨーロッパを結んでいる唯一の流れである。ロードス島・フェニキア時代以来、人口と商品の循環において中心を成している。流域では、先史時代からの痕跡を見つけることができる。
563年、レマン湖から5km上流のトレデュナムと呼ばれた地点で、ローヌ川に面した山腹が大規模に崩壊。土砂が湖へ流出すると津波が発生し、周辺の村々を飲み込む大災害となった︵トレデュナム・イベント︶[1]。
支流
下流より記載。*は右岸支流。括弧内は合流点。
- ガルドン川*(ボーケール)
- デュランス川(アヴィニョン南付近)
- ウヴェーズ川(アヴィニョン北付近)
- アルデーシュ川*(ポン=サン=テスプリ付近)
- ドローム川(la Drôme)(ロリオル=シュル=ドローム付近)
- イゼール川(ヴァランス付近)
- ソーヌ川*(リヨン)
- アン川*
- アルヴ川(ジュネーヴ)
脚注
- ^ “6世紀のジュネーブを襲った「湖の津波」、スイス研究”. AFPBBNews (フランス通信社). (2012年10月29日) 2014年11月16日閲覧。