「下関駅放火事件」の版間の差分
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== 概要 == |
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2006年1月7日午前1時50分ごろ、下関駅構内のプレハブ倉庫から出火、駅舎に延焼し |
2006年1月7日午前1時50分ごろ、下関駅構内のプレハブ倉庫から出火、駅舎に延焼し。 |
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[[木構造 (建築)|木造]]平屋建ての駅舎東口が全焼。同建物([[1942年]]建築)は特徴的な三角屋根を持ち、[[下関市|下関]]のシンボル的な存在だった。また[[下関地域鉄道部|下関乗務員センター]]や出火元の倉庫も全焼、焼失面積は延べ約3840平方メートルに及んだ。人的被害はなく、[[高架橋|高架]]上にある[[プラットホーム|ホーム]]や[[線路 (鉄道)|線路]]、[[架線]]にも被害はなかった。 |
[[木構造 (建築)|木造]]平屋建ての駅舎東口が全焼。同建物([[1942年]]建築)は特徴的な三角屋根を持ち、[[下関市|下関]]のシンボル的な存在だった。また[[下関地域鉄道部|下関乗務員センター]]や出火元の倉庫も全焼、焼失面積は延べ約3840平方メートルに及んだ。人的被害はなく、[[高架橋|高架]]上にある[[プラットホーム|ホーム]]や[[線路 (鉄道)|線路]]、[[架線]]にも被害はなかった。 |
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同日、現場近くにいた当時74歳の無職の男が[[現住建造物等放火罪|放火]]の容疑で[[下関警察署]]に[[逮捕]]された。男は[[2001年]]︵平成13年︶にも[[福岡県]]内で放火未遂事件を起こし逮捕されており、前月12月に[[刑務所]]を出たばかりだった。男は過去10回にわたって服役を繰り返してきた[[知的障害]]者、いわゆる﹁[[累犯障害者]]﹂だった。事件の半日前には北九州内の[[区役所]]に[[生活保護]]を申請しに行き、﹁刑務所から出てきたばかりで住むところがない﹂というと﹁住所がないと駄目だ﹂と相手にされず、そこで下関行きの[[乗車券|切符]]を一枚もらったのだという︵切符がもらえる仕組みは[[行旅人]]の記事を参照︶。動機は﹁刑務所に戻りたかったから﹂と述べた<ref>{{Cite book |
同日、現場近くにいた当時74歳の無職の男が[[現住建造物等放火罪|放火]]の容疑で[[下関警察署]]に[[逮捕]]された。男は[[2001年]]︵平成13年︶にも[[福岡県]]内で放火未遂事件を起こし逮捕されており、前月12月に[[刑務所]]を出たばかりだった。男は過去10回にわたって服役を繰り返してきた[[知的障害]]者、いわゆる﹁[[累犯障害者]]﹂だった。事件の半日前には北九州内の[[区役所]]に[[生活保護]]を申請しに行き、﹁刑務所から出てきたばかりで住むところがない﹂というと﹁住所がないと駄目だ﹂と相手にされず、そこで下関行きの[[乗車券|切符]]を一枚もらったのだという︵切符がもらえる仕組みは[[行旅人]]の記事を参照︶。動機は﹁刑務所に戻りたかったから﹂と述べた<ref>{{Cite book|和書 |author=[[山本譲司]]|title=累犯障害者|date=2009-03-30|publisher=[[新潮文庫]]|page={{要ページ番号|date=2016年11月}}|isbn=978-4-10-133872-9}}</ref>。男は1月27日、[[山口地方裁判所]]下関支部に[[起訴]]された。
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[[2008年]]︵平成20年︶3月26日、[[山口地方裁判所]]で[[判決]]が言い渡され、山本恵三[[裁判長]]は﹁本件による駅の被害額が5億円にも昇り、列車運行に大変な支障を来たした罪は重い﹂として被告人の男に[[懲役]]10年の[[実刑判決]]を言い渡した<ref>{{Cite news |
[[2008年]](平成20年)3月26日、[[山口地方裁判所]]で[[判決]]が言い渡され、山本恵三[[裁判長]]は「本件による駅の被害額が5億円にも昇り、列車運行に大変な支障を来たした罪は重い」として被告人の男に[[懲役]]10年の[[実刑判決]]を言い渡した<ref>{{Cite news|title=76歳無職男に懲役10年 下関駅放火で山口地裁|newspaper=47NEWS|date=2008-03-26|url=http://www.47news.jp/CN/200803/CN2008032601000324.html|accessdate=2009-08-24|agency=共同通信|publisher=全国新聞ネット|archiveurl=http://archive.is/20130430215425/http://www.47news.jp/CN/200803/CN2008032601000324.html|archivedate=2013-04-30}}</ref>。 |
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[[2016年]]︵平成28年︶8月、受刑していた男性は刑期を終え、福岡県内の施設︵キリスト教関連︶で暮らしている<ref>{{Cite news |
[[2016年]]︵平成28年︶8月、受刑していた男性は刑期を終え、福岡県内の施設︵キリスト教関連︶で暮らしている<ref>{{Cite news|title=﹁好きな人に囲まれ最期を﹂ 下関駅放火し累犯障害の84歳、NPOが支援|newspaper=西日本新聞|date=2016-09-17|url=http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/275518|accessdate=2016-11-15|publisher=西日本新聞社}}</ref>。
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== 列車運行への影響 == |
== 列車運行への影響 == |
2016年11月22日 (火) 05:18時点における版
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下関駅放火事件 | |
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![]() 下関旧駅舎(2002年8月22日撮影) | |
場所 | 西日本旅客鉄道下関駅東口駅舎 |
日付 |
2006年1月7日 1時50分頃(JST) |
概要 | 下関駅東口駅舎が全焼 |
攻撃手段 | 放火 |
死亡者 | なし |
負傷者 | なし |
損害 |
約5億円 列車運行への支障 |
犯人 | 74歳(当時)の知的障害者の男 |
容疑 | 現住建造物等放火罪 |
動機 | 刑務所に戻るための手段 |