「名倉弘雄」の版間の差分
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浄土宗西山深草派の寺院である[[不退院]]の長男として生まれる。油絵画家であった伯父の影響もあって、早くから絵に興味をもつ。寺の跡継ぎを余儀なくされていたため、東京へ進学はできず、地元にある国立[[愛知教育大学]]美術科に進学する。この学校は師範学校の流れをくむ学校であったため、全教科の習熟を必然とした。その学習が後の彼にとって、創作にプラスになったことを述べている。
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浄土宗西山深草派の寺院である[[不退院]]の長男として生まれる。油絵画家であった伯父の影響もあって、早くから絵に興味をもつ。寺の跡継ぎを余儀なくされていたため、東京へ進学はできず、地元にある国立[[愛知教育大学]]美術科に進学する。この学校は師範学校の流れをくむ学校であったため、全教科の習熟を必然とした。その学習が後の彼にとって、創作にプラスになったことを述べている。
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卒業後は、公立校の美術教師を勤めながら、制作を続ける。ヨーロッパ遊学を経て20年ほど[[洋画家]]として地元を中心に、作品を発表する。後半の10年ほどは仏像を主眼に取り組む。個展を訪れたある画家から、一般社団法人日本画府<ref>[http://nipputen.sakura.ne.jp/ 一般社団法人日本画府]</ref>が主催する日府展への出品を勧められ、第32回日府展に洋画を出品。翌年[[日本画]]に転向し、中部日府展と第33回日府展に日本画を出品する<ref name=naguraprofile>{{Cite web|date=|url=http://nagu.uranus.bindcloud.jp/temp.html|title=名倉弘雄のプロフィール|publisher=Nagura Hiroo's Website|accessdate=2021-04-06}}</ref>。その後、300号大の作品を中心に制作する。また、仏像から能に主題を変え、制作を続けている。
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卒業後は、公立校の美術教師を勤めながら、制作を続ける。ヨーロッパ遊学を経て20年ほど[[洋画家]]として地元を中心に、作品を発表する。後半の10年ほどは仏像を主眼に取り組む。個展を訪れたある画家から、一般社団法人日本画府<ref>[http://nipputen.sakura.ne.jp/ 一般社団法人日本画府]</ref>が主催する日府展への出品を勧められ、第32回日府展に洋画を出品。翌年[[日本画]]に転向し、中部日府展と第33回日府展に日本画を出品する<ref name=naguraprofile>{{Cite web|和書|date=|url=http://nagu.uranus.bindcloud.jp/temp.html|title=名倉弘雄のプロフィール|publisher=Nagura Hiroo's Website|accessdate=2021-04-06}}</ref>。その後、300号大の作品を中心に制作する。また、仏像から能に主題を変え、制作を続けている。
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2014年頃より発表の場を海外に広げている。2017年出版の[[アートメゾン・インターナショナル]] Vol.21 と2018年出版のアートメゾン・インターナショナル Vol.22では、スペイン国際美術評論家 ペドロ・フランシスコ・ガルシア(Pedro Francisco García)A.M.S.C.International 総合監修者が、名倉の作品の評論を書いている。また、2018年には国際美術評論家の長谷川栄との対談が、BM(美術の杜) 新年号に掲載された<ref>BM(美術の杜) Vol.48号 P.92~P.99</ref><ref>[https://www.pinterest.jp/pin/566679565611513936/ BM(美術の杜)] - 名倉弘雄Pinterest</ref>。ここで名倉の生い立ちが詳しく紹介されている。2019年には アートメゾン・インターナショナルVol.23にスペイン国際美術評論家でもあり、美術鑑定士でもある([[アルフォンソ・ゴンサレス=カレーロ]])との対談<ref>[https://www.reijinsha.com/publication/2019/03/31/am23-2// アートメゾン・インターナショナル Vol.23]</ref>が掲載されている。2020年の Art MAISON Vol.24 平成美術<ref>[https://www.reijinsha.com/publication/2020/03/31/am24/ '''Art MAISON Vol.24 平成美術'''] 株式会社 麗人社</ref>では、名倉の最近作や彼の人となりが日本語と英語で詳しく紹介されている。 |
2014年頃より発表の場を海外に広げている。2017年出版の[[アートメゾン・インターナショナル]] Vol.21 と2018年出版のアートメゾン・インターナショナル Vol.22では、スペイン国際美術評論家 ペドロ・フランシスコ・ガルシア(Pedro Francisco García)A.M.S.C.International 総合監修者が、名倉の作品の評論を書いている。また、2018年には国際美術評論家の長谷川栄との対談が、BM(美術の杜) 新年号に掲載された<ref>BM(美術の杜) Vol.48号 P.92~P.99</ref><ref>[https://www.pinterest.jp/pin/566679565611513936/ BM(美術の杜)] - 名倉弘雄Pinterest</ref>。ここで名倉の生い立ちが詳しく紹介されている。2019年には アートメゾン・インターナショナルVol.23にスペイン国際美術評論家でもあり、美術鑑定士でもある([[アルフォンソ・ゴンサレス=カレーロ]])との対談<ref>[https://www.reijinsha.com/publication/2019/03/31/am23-2// アートメゾン・インターナショナル Vol.23]</ref>が掲載されている。2020年の Art MAISON Vol.24 平成美術<ref>[https://www.reijinsha.com/publication/2020/03/31/am24/ '''Art MAISON Vol.24 平成美術'''] 株式会社 麗人社</ref>では、名倉の最近作や彼の人となりが日本語と英語で詳しく紹介されている。 |
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2022 現代人気美術作家年鑑に「仕舞い」(300号 2010) と「舞1」(80号 2011) の2点が掲載されている<ref>'''“幻想と崇高さを宿す”名倉弘雄の芸術''' 天命の画才が生む能の新次元 文/ クリスティーヌ・モノー P.56~P.57</ref>。 |
2022 現代人気美術作家年鑑に「仕舞い」(300号 2010) と「舞1」(80号 2011) の2点が掲載されている<ref>'''“幻想と崇高さを宿す”名倉弘雄の芸術''' 天命の画才が生む能の新次元 文/ クリスティーヌ・モノー P.56~P.57</ref>。 |
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2023 Art MAISON INTERNATIONAL Vol.27には、『幻想・舞2022-1』と『幻想・舞2022-2』と『紅葉狩り』が掲載されている。 |
2023 Art MAISON INTERNATIONAL Vol.27には、『幻想・舞2022-1』と『幻想・舞2022-2』と『紅葉狩り』が掲載されている。 |
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2024 現代人気美術作家年鑑に「シテ舞1」(F20号 2023) と「華-2010-」(変形300号 2010) と「慶-2012-」(変形300号 2012) と「シテ舞2」(F20号 2023)と「舞 2023」(F80号 2023) の5点が掲載されている<ref>'''“斬新的な構成力で能の聖性を描く”''' 文/ クリスティーヌ・モノー P.56~P.59</ref>。 |
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== 評価 == |
== 評価 == |
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*2023年 全日本美術︵全日本美術新聞社︶8月号に掲載される<ref>'''寸評''' 能舞台を主題に幻想的な画面を作り上げる作者。写実ではなく、作者の心象表現が加味され、物語性も透視できる佳作だ。</ref>。
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*2023年 全日本美術︵全日本美術新聞社︶8月号に掲載される<ref>'''寸評''' 能舞台を主題に幻想的な画面を作り上げる作者。写実ではなく、作者の心象表現が加味され、物語性も透視できる佳作だ。</ref>。
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*2023年 「シテ舞 2」がBM(美術の杜) Vol.62 に掲載される<ref>'''“深遠な能の魂の清浄を、斬新な陰影美で表現”''' クリスティーヌ・モノー</ref>。 |
*2023年 「シテ舞 2」がBM(美術の杜) Vol.62 に掲載される<ref>'''“深遠な能の魂の清浄を、斬新な陰影美で表現”''' クリスティーヌ・モノー</ref>。 |
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*[[2024年]] 「中之島フェスタ・デル・アルテ 2024」に参加する<ref>美術雑誌('''百兵衛''' 特別記念号 No.60)に掲載される。</ref><ref>[https://www.hyakube.com/ '''百兵衛 ONLINE-美術界の今を伝える''']</ref>。 |
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*2024年 2024 現代人気美術作家年鑑<ref>2024 現代人気美術作家年鑑[https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784434336256 - 紀伊國屋書店]</ref> 第2回日本伝統文化伝承画家大賞を授与される<ref>国際画廊連盟選考委員長 クリスティーヌ・モノーより授与される。 2024 現代人気美術作家年鑑 P.56〜P.59</ref>。 |
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== 主な作品 == |
== 主な作品 == |
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* BIJUTSU NO MORI Vol.60 ISBN 978-4-434-31556-5 C0370 |
* BIJUTSU NO MORI Vol.60 ISBN 978-4-434-31556-5 C0370 |
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* BIJUTSU NO MORI Vol.62 ISBN 978-4-434-32697-4 C0370 |
* BIJUTSU NO MORI Vol.62 ISBN 978-4-434-32697-4 C0370 |
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* BIJUTSU NO MORI Vol.63 ISBN 978-4-434-33364-4 C0370 |
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* にっぽん絵画史 ISBN 978-4-9903911-0-2 |
* にっぽん絵画史 ISBN 978-4-9903911-0-2 |
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* 花美術館 Vol.66 ISBN 978-4-88143-150-4 |
* 花美術館 Vol.66 ISBN 978-4-88143-150-4 |
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* 2022 現代人気美術作家年鑑 ISBN 978-4-434-30127-8 C0570 |
* 2022 現代人気美術作家年鑑 ISBN 978-4-434-30127-8 C0570 |
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* 2023 現代人気美術作家年鑑 ISBN 978-4-434-31717-0 C0570 |
* 2023 現代人気美術作家年鑑 ISBN 978-4-434-31717-0 C0570 |
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* 2024 現代人気美術作家年鑑 ISBN 978-4-434-33625-6 C0570 |
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* Art Journal Vol.98 ISBN 978-4-434-26360-6 C0371 |
* Art Journal Vol.98 ISBN 978-4-434-26360-6 C0371 |
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* Art Journal Vol.99 ISBN 978-4-434-26695-9 C0371 |
* Art Journal Vol.99 ISBN 978-4-434-26695-9 C0371 |
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* 日府展作品集(図録) |
* 日府展作品集(図録) |
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* 創日展作品集(図録) |
* 創日展作品集(図録) |
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* 第30回記念 雪舟国際美術協会展 |
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* 百兵衛 特別記念号 No.60 ISBN 978-4-8021-5741-4 |
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=== 動画 === |
=== 動画 === |
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*[https://www.youtube.com/watch?v=2U5_b6i0JPw Art En Accion(アルテ・エン・アクシオン)2021 Hiroo Nagura] - YouTube |
*[https://www.youtube.com/watch?v=2U5_b6i0JPw Art En Accion(アルテ・エン・アクシオン)2021 Hiroo Nagura] - YouTube |
2024年3月23日 (土) 03:09時点における最新版
名倉弘雄 Nagura Hiroo | |
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誕生日 | 1945年5月21日(79歳) |
出生地 | 愛知県西尾市 |
国籍 |
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運動・動向 | 大作主義 |
芸術分野 | 日本画 |
出身校 |
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受賞 | 東久邇宮文化褒賞 |
ウェブサイト | Nagura Hiroo's Website |
活動期間 | 1985年 - |
影響を受けた 芸術家 | ピカソ、クリムト、川端龍子 |