国立競技場 (法人)

国立競技場︵こくりつきょうぎじょう︶とは、独立行政法人日本スポーツ振興センター︵NAASH︶の運営する、国立霞ヶ丘競技場︵後述︶、国立代々木競技場の総称。一般には、国立霞ヶ丘競技場の陸上競技場を指して﹁国立競技場﹂と呼ぶことが多い。

国立霞ヶ丘競技場

明治神宮外苑にある。霞ヶ丘陸上競技場、秩父宮ラグビー場、体育館、水泳場、テニス場、トレーニングセンターからなる。

霞ヶ丘陸上競技場

この場所には1924年完成の明治神宮外苑競技場があったが、アジア競技大会と東京オリンピック開催のため1956年に国に譲渡された。現在の競技場は1957年1月に起工され1958年3月に竣工した。4階建ての楕円形スタンドを備え、最大で60057人の観客を収容できる。陸上競技用のトラックは8レーンで、日本陸上競技連盟第一種公認競技場。インフィールドには芝生のグラウンドがあり、サッカー、ラグビーの主要大会の決勝戦や国際試合が開催されてきた。これらのスポーツの選手にとって、﹁国立のピッチに立つ﹂というのはひとつのステータスにもなっている。しかし完成後50年近くを経過したスタジアムは老朽化が否めず(現在の国際陸上の開催規定に達していない)、観客収容数の多い横浜国際総合競技場︵サッカーの試合は埼玉スタジアム2002も︶にビッグゲーム開催を譲ることも多くなった。所在地は東京都新宿区霞ヶ丘町10番2号。都営地下鉄大江戸線国立競技場駅やJR中央・総武緩行線の千駄ヶ谷駅が最寄りだが、総武線信濃町駅、東京地下鉄銀座線の外苑前駅も利用できる。

主な大会・イベント

●日本陸上競技選手権大会︵最近は地方都市持ち回りが多い︶

●東京国際マラソン大会

●東京国際女子マラソン大会

●サッカー日本代表の強化試合︵A代表&オリンピック代表が主︶

●Jリーグヤマザキナビスコカップ決勝

●天皇杯全日本サッカー選手権大会決勝戦

●全日本女子サッカー選手権大会決勝戦

●全国高等学校サッカー選手権大会準決勝・決勝戦

●全国大学ラグビーフットボール選手権大会準決勝・決勝戦

●日本ラグビーフットボール選手権大会決勝戦

●関東大学ラグビー対抗戦 早稲田大学対明治大学︵早明戦︶

過去に開催された主な大会・イベント

• 1958年 : 第3回アジア競技大会
• 1964年 : 第18回オリンピック東京大会
• 1991年 : 第3回世界陸上競技選手権大会
• 1996年 : ルチアーノ・パヴァロッティ、プラシド・ドミンゴ、ホセ・カレーラス 世界３大テノール・コンサート
• 1981年 - 2001年 : トヨタ ヨーロッパ/サウスアメリカカップ（2002年からは横浜国際総合競技場）

• 東京スタジアム（現在の味の素スタジアム）完成前の2000年度には、西が丘・江戸川・駒沢とともにJ1リーグ・FC東京の暫定ホームスタジアムとしても使用された。