「地球の静止する日」の版間の差分
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{{Otheruseslist|1951年のロバート・ワイズ監督の映画|2008年のスコット・デリクソン監督のリメイク映画|地球が静止する日|2008年のトーマス・ハウエル監督のビデオ映画|地球が静止した日|この映画の原作であり、『地球の静止する日』の日本語訳題で刊行されたこともあるハリー・ベイツの著書|主人への告別}} |
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{{混同|地球が静止した日|地球が静止する日}} |
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| 作品名 = 地球の静止する日 |
| 作品名 = 地球の静止する日 |
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| 原題 = The Day the Earth Stood Still |
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| 原作 = ハリー・ベイツ<br />『主人への告別』 |
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| 製作 = ジュリアン・ブロースタイン |
| 製作 = ジュリアン・ブロースタイン |
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| 上映時間 = 92分 |
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[[File:Day the Earth Stood Still, 1951 - trailer.ogv|thumb|予告編]] |
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⚫ | [[File:KlaatuandGortdepart.jpg|thumb|250px|クラトゥ(右)とゴート(予告編から)]] |
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⚫ | 『'''地球の静止する日'''』(ちきゅうのせいしするひ、原題:''The Day the Earth Stood Still'')は、[[1951年の映画|1951年]]の[[アメリカ合衆国の映画|アメリカ合衆国]]の[[SF映画]]。監督は[[ロバート・ワイズ]]、出演は[[マイケル・レニー]]と[[パトリシア・ニール]]など。 |
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[[1971年]][[1月30日]]に[[テレビ朝日|NETテレビ]]『[[土曜映画劇場]]』でTV放送された際の日本語タイトルは「'''SF地球最後の日'''」だった。 |
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[[2008年]]、[[キアヌ・リーブス]]主演で[[リメイク]]作品『[[地球が静止する日]]』が制作された。 |
[[2008年]]、[[キアヌ・リーブス]]主演で[[リメイク]]作品『[[地球が静止する日]]』が制作された。 |
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== ストーリー == |
== ストーリー == |
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{{不十分なあらすじ|date=2015年3月}} |
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アメリカの首都[[ワシントンD.C.]]に銀色の円盤が着陸し、人間の姿で奇妙な服を着た男が現れた。彼の名はクラトゥ。自分は宇宙人であり、地球人には危害を加えないと語る。しかし警備兵は彼に向かって発砲してしまう。船体からロボットの[[ゴート]]が現われ、周囲の武器を破壊しようとするが、クラトゥはゴートを制止した。 |
アメリカの首都[[ワシントンD.C.]]に銀色の円盤が着陸し、人間の姿で奇妙な服を着た男が現れた。彼の名はクラトゥ。自分は宇宙人であり、地球人には危害を加えないと語る。しかし警備兵は彼に向かって発砲してしまう。船体からロボットの[[ゴート]]が現われ、周囲の武器を破壊しようとするが、クラトゥはゴートを制止した。 |
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== 経緯 == |
== 経緯 == |
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⚫ | 1950年代はSF映画ブームとなったが、「空想科学映画」は子供向けのお伽話であり、異星人は敵対するモンスターとして描かれ、スペクタクルが優先されるジャンルの映画と思われていた。その風潮の中で、ストーリーを重視して高い知性と友好的な異星人像を提示し、人類と異星人のファースト・コンタクトとそれに対する人類の動向をシミュレーション風に展開させた、本格SF映画の先駆的な作品。異星人「{{仮リンク|クラトゥ (キャラクター)|en|Klaatu (The Day the Earth Stood Still)|label=クラトゥ}}」とロボット「[[ゴート]]」は、1977年『[[未知との遭遇]]』が公開されるまで、友好的宇宙人の代表的な名前になっていた。だが後年、ゴート出現シーンのスチル写真だけが取り上げられることが多く、映画の本質が見誤られていることもある。 |
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⚫ | 1950年代はSF映画ブームとなったが、「空想科学映画」は子供向けのお伽話であり、異星人は敵対するモンスターとして描かれ、スペクタクルが優先されるジャンルの映画と思われていた。その風潮の中で、ストーリーを重視して高い知性と友好的な異星人像を提示し、人類と異星人のファースト・コンタクトとそれに対する人類の動向をシミュレーション風に展開させた、本格SF映画の先駆的な作品。異星人「クラトゥ」とロボット「[[ゴート]]」は、1977年 |
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製作にあたり、企画段階で、プロデューサーのジュリアンブロースタインは冷戦時代の国家対立を危惧し、なんらかの形で世界情勢を表す映画を作ろうと考えた。 |
製作にあたり、企画段階で、プロデューサーのジュリアンブロースタインは冷戦時代の国家対立を危惧し、なんらかの形で世界情勢を表す映画を作ろうと考えた。SF小説﹃[[主人への告別]]﹄のテーマである﹁人が見知らぬものにどのように反応するか﹂が気に入り﹃主人への告別﹄を原作として採用した。小説の設定で映画に使用されたのは、異星人のクラトゥ、巨大ロボット、ワシントンD.C.に出現したロケットだけで、先行する企画に合った小説を探したことから、ストーリーは全く異なったものになっている。
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== キャスト == |
== キャスト == |
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!rowspan="2"|役名!!rowspan="2"|俳優!!日本語吹替 |
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! rowspan="2"|役名 |
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! rowspan="2"|俳優 |
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! 日本語吹替 |
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|{{仮リンク|クラトゥ (キャラクター)|en|Klaatu (The Day the Earth Stood Still)|label=クラトゥ}}||[[マイケル・レニー]]||[[納谷悟朗]] |
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|ヘレン・ベンソン||[[パトリシア・ニール]]||[[寺島信子]] |
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|トム・スティーブンス||[[ヒュー・マーロウ]]||[[山内雅人]] |
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|バーンハート教授||[[サム・ジャッフェ]]||[[上田忠好]] |
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⚫ | |ボビー・ベンソン||[[ビリー・グレイ]] <small>([[:en:Billy Gray (actor)|英語版]])</small>|| [[太田淑子]] |
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| バーンハート博士 || [[サム・ジャッフェ]] || [[上田忠好]] |
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|ハーレイ大統領秘書官||フランク・コンロイ<small>([[:en:Frank Conroy (actor)|英語版]])NC</small> |
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* 吹き替えはソフト未収録。 |
* 吹き替えはソフト未収録。 |
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{{仮リンク|エルマー・デイビス|en|Elmer Davis}}、{{仮リンク|H・V・カルテンボーン|en|H. V. Kaltenborn}}、[[ドリュー・ピアソン (ジャーナリスト)|ドリュー・ピアソン]]、{{仮リンク|ガブリエル・ヒーター|en|Gabriel Heatter}}などといった、当時の著名な放送[[ジャーナリスト]]が本人役で[[カメオ出演]]していた。 |
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== スタッフ == |
== スタッフ == |
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*監督:[[ロバート・ワイズ]] |
* 監督:[[ロバート・ワイズ]] |
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*原作: |
* 原作:[[ハリー・ベイツ]]『[[主人への告別]]』 |
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*脚本:エドムンド・H・ノース |
* 脚本:エドムンド・H・ノース |
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*撮影:レオ・トー |
* 撮影:[[レオ・トーヴァー]] |
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*音楽:[[バーナード・ハーマン]] |
* 音楽:[[バーナード・ハーマン]] |
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*プロダクションデザイン:アディソン・ヘール、ライル・R・ |
* プロダクションデザイン:アディソン・ヘール、[[ライル・R・ウィーラー]] |
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*テクニカルアドバイザー:サミュエル・ヘリック |
* テクニカルアドバイザー:サミュエル・ヘリック |
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== 異星言語 == |
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* [[:en:Klaatu barada nikto|クラトゥ・バラダ・ニクト]] |
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== 音楽 == |
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* 地球の静止する日([[:en:The Day the Earth Stood Still (soundtrack)|サウンドトラック)]] |
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== 受賞 == |
== 受賞 == |
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* [[ゴールデングローブ賞]](1952年) |
* [[ゴールデングローブ賞]](1952年)国際賞 |
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== 関連項目 == |
== 関連項目 == |
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*[[マジェスティック (2001年の映画)|マジェスティック]] - 劇中で上映。 |
* [[マジェスティック (2001年の映画)|マジェスティック]] - 劇中で本作を上映。 |
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*[[ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日]] - この副題は本作の邦題に由来する。 |
* [[ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日]] - この副題は本作の邦題に由来する。 |
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*[[新世紀エヴァンゲリオン# |
* [[新世紀エヴァンゲリオン#各話リスト|新世紀エヴァンゲリオン]] - 第拾壱話のサブタイトル(The Day Tokyo-3 Stood Still)は本作に対するオマージュである。 |
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*[[キュクロープス]] - [[ゴート]]のデザインがそれを彷彿とさせる。 |
* [[キュクロープス]] - [[ゴート]]のデザインがそれを彷彿とさせる。 |
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*[[地球が静止する日]] - リメイク作品。 |
* [[地球が静止する日]] - リメイク作品。 |
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*[[PLANET OF THE APES/猿の惑星]] -磁気嵐に乱反射する通信映像の中に一瞬、宇宙服姿のクラトゥが見える。 |
* [[PLANET OF THE APES/猿の惑星]] - 磁気嵐に乱反射する通信映像の中に一瞬、宇宙服姿のクラトゥが見える。 |
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== 外部リンク == |
== 外部リンク == |
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⚫ | {{Commons category|The Day the Earth Stood Still (1951 film)}} |
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* [https://www.20thcenturystudios.jp/movies/the-day-the-earth-stood-still1951 地球の静止する日 | 20th Century Studios JP]{{Ja icon}} |
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* {{IMDb title|0043456|The Day the Earth Stood Still}} |
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{{ロバート・ワイズ}} |
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[[Category:1951年の映画]] |
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[[Category:1950年代の特撮作品]] |
[[Category:1950年代の特撮作品]] |
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[[Category:アメリカ合衆国のSF映画作品]] |
[[Category:アメリカ合衆国のSF映画作品]] |
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[[Category:アメリカ合衆国の特撮映画]] |
[[Category:アメリカ合衆国の特撮映画]] |
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[[Category:映画における宇宙人の侵略]] |
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[[Category:反核映画]] |
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[[Category:冷戦の映画]] |
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[[Category:核兵器を題材とした映画作品]] |
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[[Category:ロボットを題材とした映画]] |
[[Category:ロボットを題材とした映画]] |
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[[Category:ワシントンD.C.を舞台とした映画作品]] |
[[Category:ワシントンD.C.を舞台とした映画作品]] |
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[[Category:未確認飛行物体を題材とした映画作品]] |
[[Category:未確認飛行物体を題材とした映画作品]] |
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[[Category:20世紀フォックスの作品]] |
[[Category:20世紀フォックスの作品]] |
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[[Category:ロバート・ワイズの監督映画]] |
[[Category:ロバート・ワイズの監督映画]] |
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[[Category:バーナード・ハーマンの作曲映画]] |
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{{Link GA|de}} |
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[[Category:アメリカ国立フィルム登録簿に登録された作品]] |
2024年5月12日 (日) 14:54時点における最新版
地球の静止する日 | |
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The Day the Earth Stood Still | |
![]() ポスター(1951) | |
監督 | ロバート・ワイズ |
脚本 | エドムンド・H・ノース |
原作 |
ハリー・ベイツ 『主人への告別』 |
製作 | ジュリアン・ブロースタイン |
出演者 |
マイケル・レニー パトリシア・ニール |
音楽 | バーナード・ハーマン |
撮影 | レオ・トーヴァー |
編集 | ウィリアム・H・レイノルズ |
配給 | 20世紀フォックス |
公開 |
![]() ![]() |
上映時間 | 92分 |
製作国 |
![]() |
言語 | 英語 |
製作費 | $1,200,000 |
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/9/90/KlaatuandGortdepart.jpg/250px-KlaatuandGortdepart.jpg)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/d/db/Gort_%28The_Day_the_Earth_Stood_Still%29.jpg/250px-Gort_%28The_Day_the_Earth_Stood_Still%29.jpg)
ストーリー[編集]
![]() | この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
経緯[編集]
1950年代はSF映画ブームとなったが、﹁空想科学映画﹂は子供向けのお伽話であり、異星人は敵対するモンスターとして描かれ、スペクタクルが優先されるジャンルの映画と思われていた。その風潮の中で、ストーリーを重視して高い知性と友好的な異星人像を提示し、人類と異星人のファースト・コンタクトとそれに対する人類の動向をシミュレーション風に展開させた、本格SF映画の先駆的な作品。異星人﹁クラトゥ﹂とロボット﹁ゴート﹂は、1977年﹃未知との遭遇﹄が公開されるまで、友好的宇宙人の代表的な名前になっていた。だが後年、ゴート出現シーンのスチル写真だけが取り上げられることが多く、映画の本質が見誤られていることもある。 製作にあたり、企画段階で、プロデューサーのジュリアンブロースタインは冷戦時代の国家対立を危惧し、なんらかの形で世界情勢を表す映画を作ろうと考えた。SF小説﹃主人への告別﹄のテーマである﹁人が見知らぬものにどのように反応するか﹂が気に入り﹃主人への告別﹄を原作として採用した。小説の設定で映画に使用されたのは、異星人のクラトゥ、巨大ロボット、ワシントンD.C.に出現したロケットだけで、先行する企画に合った小説を探したことから、ストーリーは全く異なったものになっている。キャスト[編集]
役名 | 俳優 | 日本語吹替 |
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NET版 | ||
クラトゥ | マイケル・レニー | 納谷悟朗 |
ヘレン・ベンソン | パトリシア・ニール | 寺島信子 |
トム・スティーブンス | ヒュー・マーロウ | 山内雅人 |
バーンハート教授 | サム・ジャッフェ | 上田忠好 |
ボビー・ベンソン | ビリー・グレイ (英語版) | 太田淑子 |
バーレイ夫人 | フランシス・ベイヴィア | |
ゴート | ロック・マーティン (英語版) | |
ハーレイ大統領秘書官 | フランク・コンロイ(英語版)NC |
- 吹き替えはソフト未収録。