出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
野田尋常高等小学校現存校舎 1928年1932年建築近代化産業遺産
山中直治︵やまなか なおじ、1906年1月27日 - 1937年2月13日︶は日本の作曲家。童謡﹁かごめかごめ﹂を採譜して全国に広めた人物である。31年という短い生涯の中で、200曲以上の曲を残した。
略歴
●明治39年︵1906年︶ 千葉県東葛飾郡梅郷村︵現野田市︶に生まれる
●大正14年︵1925年︶ 千葉県師範学校︵現‥千葉大学教育学部︶を卒業後、
千葉県野田尋常高等小学校︵現・野田市立中央小学校︶の教員となる
●昭和7年︵1932年︶ コロムビアレコード作曲部の専属作家となる
●昭和8年︵1933年︶ 山中直治童謡曲集を出版する
●昭和10年︵1935年︶ 船橋市立海神小学校へ転任
●昭和12年︵1937年︶ 31歳の若さで永眠。
解説
千葉県東葛飾郡梅郷村︵現・野田市山崎︶出身の作曲家。
近隣で歌われていた﹁かごめかごめ﹂を採譜し、世に広めた人物。野口雨情、斎藤信夫らとも交流があった。
千葉県野田尋常高等小学校︵現・野田市立中央小学校︶の教員をしながら童謡の作曲を行った。
昭和7年︵1932︶にコロムビア・レコードの作曲部の専属作家となってからは、﹃こんこん小山の白狐﹄︵作詞は野口雨情︶をはじめ多数の楽曲がレコード化された。
昭和12年に31歳という若さでこの世を去ってしまったものの、実に200曲以上も超える作品を作った︵未発表も含む︶。
1993年、生家から遺品が発見され野田市郷土博物館に寄贈された。1994年には地元野田市で﹁郷土の作曲家 山中直治展﹂が開かれ、彼の業績に光が当たるようになった。
主な作品
●かごめかごめ︵採譜︶
●お祭り︵作詞‥島田芳文︶
●だんだん畑︵作詞‥島田芳文︶
●海辺の夕︵作詞‥林柳波︶
●虹の歌︵作詞‥桑田春風︶
●世界の子供︵作詞‥北原白秋︶
●こんこん小山の白狐︵作詞‥野口雨情︶
●通りゃんせ(採譜)
●ネズミのお祭り
●富里市立富里小学校 校歌
外部リンク