「左方の舞と右方の舞」の版間の差分
編集の要約なし |
m Botによる: {{Normdaten}}を追加 |
||
(3人の利用者による、間の7版が非表示) | |||
1行目: | 1行目: | ||
{{Portal|クラシック音楽}} |
{{Portal|クラシック音楽}} |
||
﹃'''左方の舞と右方の舞'''﹄<ref>な日本の作曲家[[天野正道]]の吹奏楽曲に同名のものが存在するが、この作品とは関係がない。</ref>︵さほうのまいとうほうのまい︶は、[[日本]]の[[作曲家]]、[[早坂文雄]]が作曲した[[管弦楽曲]]。
|
﹃'''左方の舞と右方の舞'''﹄<ref>なお、日本の作曲家[[天野正道]]の吹奏楽曲に同名のものが存在するが、この作品とは関係がない。</ref>︵さほうのまいとうほうのまい︶は、[[日本]]の[[作曲家]]、[[早坂文雄]]が作曲した[[管弦楽曲]]。
|
||
== 作曲の経緯 == |
== 作曲の経緯 == |
||
9行目: | 9行目: | ||
== 編成 == |
== 編成 == |
||
[[ピッコロ]]1、[[フルート]]2、[[オーボエ]] |
[[ピッコロ]]1、[[フルート]]2、[[オーボエ]]2、[[コーラングレ]]1、B管[[クラリネット]]2、[[バスクラリネット]]1、[[ファゴット]]2、[[ホルン]]4、[[トランペット]]2、[[トロンボーン]]2、[[テューバ]]1、[[ティンパニ]]、[[ウッドブロック]]([[拍子木]])、[[トライアングル]]、[[小太鼓]]、[[カスタネット]]、[[シンバル]]、[[大太鼓]]、[[タムタム]]、[[チェレスタ]]、[[ハープ]]、[[弦楽五部]]。 |
||
== 作品の概要 == |
== 作品の概要 == |
||
早坂文雄の代表作と言われている。日本の[[雅楽]]に基づいた作品であるが、雅楽からの直接的な引用は行なわれていないとされている。﹁[[雅楽#左方と右方|左方と右方]]﹂という言葉は雅楽のものであり、[[唐]]を経由して伝来したものを左舞、[[高麗]]を経由して伝来したものを右舞という。早坂はこの作品について、[[ヨゼフ・ローゼンストック]]指揮、日本交響楽団による再演の際に﹁…私はこの2つの舞楽を組み合わせ、左・右の主題が交互に現れるような、いわば[[ロンド形式]]をえて、これを制作した﹂と述べている<ref> |
早坂文雄の代表作と言われている。日本の[[雅楽]]に基づいた作品であるが、雅楽からの直接的な引用は行なわれていないとされている。﹁[[雅楽#左方と右方|左方と右方]]﹂という言葉は雅楽のものであり、[[唐]]を経由して伝来したものを左舞、[[高麗]]を経由して伝来したものを右舞という。早坂はこの作品について、[[ヨゼフ・ローゼンストック]]指揮、日本交響楽団による再演の際に﹁…私はこの2つの舞楽を組み合わせ、左・右の主題が交互に現れるような、いわば[[ロンド形式]]をえて、これを制作した﹂と述べている<ref>﹁早坂文雄作品展 : 没後五十年記念 : オーケストラ・ニッポニカ第10回演奏会﹂プログラム、オーケストラ・ニッポニカ、2006、p.7。</ref>。
|
||
序奏つきの変則的なロンド形式。木管楽器による序奏で開始される。続いて、緩やかな﹁左舞﹂が始まり、旋律が木管楽器から弦楽器へと受け渡される。弱音器つきトランペットと[[ヴァイオリン]]のユニゾンでこの旋律が頂点を迎えると、弦楽器のコル・レーニョの伴奏に乗って﹁右舞﹂が始まる。木管楽器に旋律が提示され |
序奏つきの変則的なロンド形式。木管楽器による序奏で開始される。続いて、緩やかな﹁左舞﹂が始まり、旋律が木管楽器から弦楽器へと受け渡される。弱音器つきトランペットと[[ヴァイオリン]]のユニゾンでこの旋律が頂点を迎えると、弦楽器のコル・レーニョの伴奏に乗って﹁右舞﹂が始まる。木管楽器に旋律が提示されたのち、序奏が再現され、展開部に入る。ホルンなどの伴奏で、弦楽器に﹁右舞﹂の旋律が﹁左舞﹂風に提示されると、トロンボーンの[[グリッサンド]]を伴う、新しい旋律が金管楽器を中心に唐突に現れ、これをきっかけに﹁左舞﹂の主題が高らかに奏される。カスタネットや小太鼓、ウッドブロックのリズムが余韻を残す中、静かに、消え入るように終る。
|
||
⚫ | |||
⚫ | |||
== 出典 == |
== 出典 == |
||
23行目: | 20行目: | ||
*キング・インターナショナル「七人の侍 早坂文雄の世界」ライナーノーツに収録された、[[奥平一]]による楽曲解説。 |
*キング・インターナショナル「七人の侍 早坂文雄の世界」ライナーノーツに収録された、[[奥平一]]による楽曲解説。 |
||
⚫ | |||
⚫ | |||
==外部リンク== |
|||
* [http://tokyo-ondai-lib.jp/collection/nipponica/track/%E5%B7%A6%E6%96%B9%E3%81%AE%E8%88%9E%E3%81%A8%E5%8F%B3%E6%96%B9%E3%81%AE%E8%88%9E/ 左方の舞と右方の舞 (東京音楽大学付属図書館ニッポニカ・アーカイヴ)] 2019年2月27日閲覧 |
|||
{{Normdaten}} |
|||
{{DEFAULTSORT:さほうのまいとうほうのまい}} |
{{DEFAULTSORT:さほうのまいとうほうのまい}} |
||
[[Category:早坂文雄の楽曲]] |
[[Category:早坂文雄の楽曲]] |
||
[[Category:管弦楽曲]] |
[[Category:管弦楽曲]] |
||
[[Category:1941年の楽曲]] |
[[Category:1941年の楽曲]] |
||
[[Category:楽曲 さ|ほうのまいとうほうのまい]] |
2021年3月3日 (水) 04:54時点における最新版
『左方の舞と右方の舞』[1](さほうのまいとうほうのまい)は、日本の作曲家、早坂文雄が作曲した管弦楽曲。
作曲の経緯
[編集]初演
[編集]1942年3月3日、日比谷公会堂において、マンフレート・グルリット指揮、東京交響楽団(現在の東京フィルハーモニー交響楽団)によって初演された。
編成
[編集]作品の概要
[編集]出典
[編集]- Naxos「日本作曲家選輯」15(8.557819J)ライナーノーツに収録された、片山杜秀による楽曲解説。
- キング・インターナショナル「七人の侍 早坂文雄の世界」ライナーノーツに収録された、奥平一による楽曲解説。
脚注
[編集]外部リンク
[編集]- 左方の舞と右方の舞 (東京音楽大学付属図書館ニッポニカ・アーカイヴ) 2019年2月27日閲覧