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| Name = 慈愛の輝き

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| Type = [[アルバム]]

| Type = Studio

| Artist = [[ジョージ・ハリスン]]

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| Released = [[1979年]][[2月14日]]

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| Recorded = [[1978年]]7月-11

| Genre = [[ロック (音楽)|ロック]]

| Recorded = [[1978年]]7月 - 11月

| Length = 39分58秒

| Genre = [[ロック (音楽)|ロック]]

| Label = ダーク・ホース/[[ワーナー・パイオニア]](初発)<br />ダーク・ホース/[[EMIミュージック・ジャパン]](現行盤)

| Length = 39分58秒

| Producer = [[ジョージ・ハリスン]], ラス・タイトルマン

| Label = ダーク・ホース/[[ワーナー・パイオニア]](初発)<br />ダーク・ホース/[[EMIミュージック・ジャパン]](現行盤)

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| Producer = [[ジョージ・ハリスン]], ラス・タイトルマン

| Reviews =

*''All Music Guide'' {{Rating-5|4}} [http://www.allmusic.com/album/george-harrison-r8997 link]

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*''The Music Box''{{Rating-5|3.5}} [http://www.musicbox-online.com/gh-gh.html link]

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| Last album = ''[[33 1/3]]''<br /> (1976年)

| Last album = [[33 1/3]]<br />(1976年)

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'''慈愛の輝き'''(じあいのかがやき, 原題: '''George Harrison''')は、[[1979年]][[2月14日]]に発表された[[ジョージ・ハリスン]]のアルバムである。日本国内では同年[[2月25日]]に[[ワーナー・パイオニア]]からリリースされた。


'''''', :{{Lang|en|''George Harrison''}}[[1979]][[214]][[]][[|]][[225]][[]]


== 解説 ==

== 解説 ==

後年に[[スティーヴ・ウィンウッド]]のアルバム『バック・イン・ザ・ハイ・ライフ』や[[エリック・クラプトン]]の一連の作品で大きな成功を収めることとなる名プロデューサー、ラス・タイトルマンを共同プロデューサーに迎えて制作された[[1979年]]発表のアルバム。一時期本業の音楽活動から遠ざかり、趣味のカーレース観戦や副業として始めた映画制作に没頭していたハリスンだが、友人だったレーサー、[[ニキ・ラウダ]]の発言に触発されて再びこのアルバムで音楽活動を再開することとなった。彼の秘書をしていたオリヴィア・トリニダード・アリアスとの再婚や、彼女との間に授かった初めての息子ダーニの誕生など、同時期にハリスンの身の回りで起こったポジティヴな変化がアルバムの作風にも大きく影響している。個々の収録曲の質は極めて高いが、[[パンク・ロック]]や[[ニュー・ウェイヴ (音楽)|ニュー・ウェイヴ]]の全盛期だった1970年代後半において成功することは容易ではなかったようである。アメリカの『ビルボード』誌アルバム・チャートでは、最高位第14位、『キャッシュボックス』誌では、最高位第12位、1979年度年間ランキング74位を記録している。[[イギリス]]では最高位第39位、日本の[[オリコンチャート|オリコン]]誌で最高位第31位と、前作『[[33 1/3]]』と同程度の成績を収めるにとどまった。しかし、後年のこのアルバムに対する評価には非常に高いものがあり、「オール・シングス・マスト・パス」・「リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド」や「クラウド・ナイン」などの大ヒットアルバムとともに、ジョージの傑作アルバムとされている。

後年に[[スティーヴ・ウィンウッド]]のアルバム『バック・イン・ザ・ハイ・ライフ』や[[エリック・クラプトン]]の一連の作品で大きな成功を収めるプロデューサー、ラス・タイトルマンを共同プロデューサーに迎えて制作された[[1979年]]発表のアルバム。一時期本業の音楽活動から遠ざかり、趣味のカーレース観戦や副業として始めた映画制作に没頭していたハリスンだが、友人だったレーサー、[[ニキ・ラウダ]]の発言に触発されて再びこのアルバムで音楽活動を再開することとなった。彼の秘書をしていたオリヴィア・トリニダード・アリアスとの再婚や、彼女との間に授かった初めての息子ダーニの誕生など、同時期にハリスンの身の回りで起こったポジティヴな変化がアルバムの作風にも大きく影響している。個々の収録曲の質は極めて高いが、[[パンク・ロック]]や[[ニュー・ウェイヴ (音楽)|ニュー・ウェイヴ]]の全盛期だった1970年代後半において成功することは容易ではなかったようである。アメリカの『ビルボード』誌アルバム・チャートでは、最高位第14位、『キャッシュボックス』誌では、最高位第12位、1979年度年間ランキング74位を記録している。[[イギリス]]では最高位第39位、日本の[[オリコンチャート|オリコン]]誌で最高位第31位と、前作『[[33 1/3]]』と同程度の成績を収めるにとどまった。しかし、後年のこのアルバムに対する評価には非常に高いものがあり、「オール・シングス・マスト・パス」・「リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド」や「クラウド・ナイン」などの大ヒットアルバムとともに、ジョージの傑作アルバムとされている。



発売された1979年当時、原題の訳である『ジョージ・ハリスン』は、現在の『[[オール・シングス・マスト・パス]]』の邦題として使われていたため、発売元の[[ワーナー・パイオニア]]の担当者により、収録曲「'''永遠の愛'''」 の歌詞の "The guiding light in all your love shines on"のくだりから『慈愛の輝き』という邦題が考案された。

発売された1979年当時、原題の訳である『ジョージ・ハリスン』は、現在の『[[オール・シングス・マスト・パス]]』の邦題として使われていたため、発売元の[[ワーナー・パイオニア]]の担当者により、収録曲「'''永遠の愛'''」 の歌詞の "The guiding light in all your love shines on"のくだりから『慈愛の輝き』という邦題が考案された。

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== 収録曲の概要 ==

== 収録曲の概要 ==

冒頭を飾る「'''愛はすべての人に'''」はアルバムからの2枚目のシングルカット作にもなった。ギターで[[エリック・クラプトン]]、ミニ・モーグで[[スティーヴ・ウィンウッド]]がゲスト参加している。クラプトンは[[2005年]]発表の自身のアルバム『バック・ホーム』の中でこの曲をオリジナルに近いアレンジでカヴァーしている(このカバーでもウィンウッドは演奏に参加)。

1曲目の「'''愛はすべての人に'''」はアルバムからの2枚目のシングルカット作にもなった。ギターで[[エリック・クラプトン]]、ミニ・モーグで[[スティーヴ・ウィンウッド]]がゲスト参加している。クラプトンは[[2005年]]発表の自身のアルバム『バック・ホーム』の中でこの曲をオリジナルに近いアレンジでカヴァーしている(このカバーでもウィンウッドは演奏に参加)。



「'''ノット・ギルティ'''」は[[1968年]]発表のビートルズのアルバム『[[ザ・ビートルズ (アルバム)|ザ・ビートルズ (ホワイト・アルバム)]]』のセッションで100以上に及ぶ膨大なテイクが録音されたにもかかわらず、収録されなかったいわくつきのナンバーである。オリジナルのヘヴィーなアレンジ([[1996年]]に発表されたビートルズの未発表音源集『[[ザ・ビートルズ・アンソロジー3]]』で聴ける)とは打って変わってジャジーなアレンジのアコースティックなバージョンに生まれ変わっている。

「'''ノット・ギルティ'''」は[[1968年]]発表のビートルズのアルバム『[[ザ・ビートルズ (アルバム)|ザ・ビートルズ (ホワイト・アルバム)]]』のセッションで100以上に及ぶ膨大なテイクが録音されたにもかかわらず、収録されなかったいわくつきのナンバーである。オリジナルのヘヴィーなアレンジ([[1996年]]に発表されたビートルズの未発表音源集『[[ザ・ビートルズ・アンソロジー3]]』で聴ける)とは打って変わってジャジーなアレンジのアコースティックなバージョンに生まれ変わっている。

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=== Additional Track ===

=== Additional Track ===

※[[2004年]]にEMI/ダーク・ホースから再発された際に追加されたボーナス・トラック。

※[[2004年]]にEMI/ダーク・ホースから再発された際に追加された[[ボーナス・トラック]]

*11.'''ヒア・カムズ・ザ・ムーン [アコースティック・デモ]''' - ''Here Comes The Moon'' &mdash; (4:39)

*11.'''ヒア・カムズ・ザ・ムーン [アコースティック・デモ]''' - ''Here Comes The Moon'' &mdash; (4:39)

※[[2007年]]にiTunes Store販売版に追加された未発表ボーナス・トラック。

※[[2007年]]にiTunes Store販売版に追加された未発表ボーナス・トラック。

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2022年2月3日 (木) 02:14時点における版

『慈愛の輝き』
ジョージ・ハリスンスタジオ・アルバム
リリース
録音 1978年7月-11月
ジャンル ロック
時間
レーベル ダーク・ホース/ワーナー・パイオニア(初発)
ダーク・ホース/EMIミュージック・ジャパン(現行盤)
プロデュース ジョージ・ハリスン, ラス・タイトルマン
専門評論家によるレビュー
ジョージ・ハリスン アルバム 年表
33 1/3
(1976年)
慈愛の輝き
(1979年)
想いは果てなく〜母なるイングランド
(1981年)
テンプレートを表示

, :George Harrison1979214225


197919701412197974393133 1/3

1979使  "The guiding light in all your love shines on"

1991CD20043EMIEMICD(CD) 121979


122005

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1978200490km2

1233 1/3

197619731978F1



10


All Songs by George Harrison (Except Where Noted)

(一) - Love Comes to Everyone (4:36)

(二) - Not Guilty (3:35)

(三) - Here Comes The Moon (4:48)

(四) - Soft-Hearted Hana (4:03)

(五) - Blow Away (4:00)

(六) - Faster  (4:46)

(七) - Dark Sweet Lady  (3:32)

(八) - Your Love Is Forever  (3:45)

(九) - Soft Touch  (3:59)

(十) - If You Believe  (2:55)
(Composed by George Harrison & Gary Wright)

Additional Track


2004EMI/

11. [] - Here Comes The Moon  (4:39)

2007iTunes Store
  • Blow Away (Demo) (3:05)

演奏者

  • George Harrison - Vocals, guitars, backing vocals, bass on "Faster"
  • Andy Newmark - Drums
  • Willie Weeks - Bass
  • Neil Larsen - Keyboards, mini Moog
  • Ray Cooper - Percussion
  • Stevie Winwood - Polymoog, Harmonium, Mini moog and backing vocals
  • Emil Richards - Marimba
  • Gayle Levant - Harp
  • Eric Clapton - Guitar intro on "Love Comes To Everyone"
  • Gary Wright - Oberheim on "If You Believe"
  • Del Newman - Strings and horn arrangements