FAB (曲)
「FAB」 | ||||||||||||||||
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ジョージ・ハリスン の シングル | ||||||||||||||||
初出アルバム『クラウド・ナイン』 | ||||||||||||||||
B面 |
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リリース | ||||||||||||||||
規格 | ||||||||||||||||
録音 |
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ジャンル | サイケデリック・ロック | |||||||||||||||
時間 | ||||||||||||||||
レーベル | ワーナー・パイオニア/ダーク・ホース | |||||||||||||||
作詞・作曲 |
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プロデュース |
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チャート最高順位 | ||||||||||||||||
後述を参照 | ||||||||||||||||
ジョージ・ハリスン シングル 年表 | ||||||||||||||||
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﹁FAB ﹂︵ファブ、原題: When We Was Fab)は、ジョージ・ハリスンの楽曲である。1987年に発売されたオリジナル・アルバム﹃クラウド・ナイン﹄に収録され、翌年に同作からの第2弾シングルとして発売された。作詞作曲・プロデュースともにジェフ・リンとの共作となっている。本作のタイトルの﹁FAB﹂は、ビートルズの愛称の1つである﹁The Fab Four﹂にちなんだもので、曲調も1967年のビートルズの楽曲を思わせるアレンジとなっている。レコーディングには、ハリスンと同じく元ビートルズのメンバーであるリンゴ・スターも参加している。
Billboard Hot 100で最高位23位、全英シングルチャートで最高位25位を記録。
背景・曲の構成[編集]
曲のタイトルの﹁FAB﹂とは、かつてのビートルズのあだ名﹁FAB FOUR﹂に由来したもので、﹁Fab﹂は﹁Fabulous﹂の意味である。作詞については難航していたが、当初より﹁Fab﹂をテーマとした楽曲となることだけは決まっていて、ハリスンが歌詞を完成させるまでの間、オーストラリア・クイーンズランドで制作を行なっていた関係から﹁Aussie Fab﹂という仮タイトルが付けられていた[1]。その後幾度か歌詞が練り直され、﹁FAB﹂が完成した[1]。 アレンジは﹁アイ・アム・ザ・ウォルラス﹂をベースに、チェロ、﹁oohs﹂という叫び声、逆回転させたテープループ、シタールなどが盛り込まれ[2]、1967年のビートルズのサイケデリア期を思わせるアレンジになっている[1]。本作にはこの他に﹁ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス﹂を思わせるエコーをかけたピアノも含まれている[2]。シングル盤[編集]
シングル盤は、1988年1月25日にアルバム﹃クラウド・ナイン﹄からの第2弾シングルとして発売され、発売翌週の2月6日付の全英シングルチャートに初めてランクインし、最高位25位[1][3]、アメリカのBillboard Hot 100では最高位23位[4]を記録。 シングル盤のジャケットのデザインは、ハリスンの旧友クラウス・フォアマンが手がけている。ビートルズ時代のハリスンとそれから22年後のハリスンの似顔絵が使われており、前者はかつてフォアマンがデザインしたビートルズのアルバム﹃リボルバー﹄のジャケットから流用されたものである[1][注 1]。ミュージック・ビデオ[編集]
この曲のミュージック・ビデオはゴドレイ&クレームが監督を務め[5]、レコーディングにも参加したリンゴ・スターとジェフ・リン、エルトン・ジョン︵カップにコインを入れる通行人︶、ポール・サイモン︵カートを押す通行人︶、レイ・クーパーらが出演した[5]。 中盤でハリスンとスターに加えて、ポール・マッカートニーを連想させる左利き用のリッケンバッカー・4001を弾くセイウチの着ぐるみの人物の前を、ニール・アスピノールがジョン・レノンの横顔が写る﹃イマジン﹄の裏ジャケットが見えるように抱えて通り過ぎることで、ビートルズの4人が集結するシーンが確認できる。後のインタビューで、セイウチの着ぐるみの人物についてハリスンは、﹁ポールはシャイだから、セイウチの着ぐるみを着て出演したんだ﹂と語っているが、1995年にマッカートニーは﹁ジョージは出演を望んでいたけど、都合が付かなかったんだ。だから代役を立ててそれを僕ということにしたんだ﹂とインタビューで語っている[6]。 このミュージック・ビデオは、1988年のMTV Video Music Awardsで、最優秀芸術監督賞をはじめとした6部門にノミネートした[5][7]。クレジット[編集]
※出典[2]︵特記を除く︶- ジョージ・ハリスン - ボーカル、ギター、シタール[8]
- リンゴ・スター - ドラム
- ジェフ・リン - ギター、ベース、キーボード
- レイ・クーパー - パーカッション
- ボビー・コック - チェロ
- ゲイリー・ライト - ピアノ[9]
シングル収録曲[編集]
全作詞・作曲: ジョージ・ハリスン、ジェフ・リン。 | ||
# | タイトル | 時間 |
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1. | 「FAB」(When We Was Fab) | |
2. | 「ジグ・ザグ[注 2]」(Zig Zag) | |
合計時間: |
# | タイトル | 作詞・作曲 | プロデューサー | 時間 |
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1. | 「FAB (アンエクステンデッド・バージョン)」(When We Was Fab (Unextended Version)) |
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2. | 「ジグ・ザグ」(Zig Zag) |
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3. | 「ザッツ・ザ・ウェイ・イット・ゴーズ (リミックス)」(That's The Way It Goes (remix)) |
| ジョージ・ハリスン、フィル・マクドナルド、レイ・クーパー | |
4. | 「FAB (リバース・エンド)」(When We Was Fab (Reverse End)) |
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合計時間: |
チャート成績[編集]
チャート (1988年) | 最高位 |
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オーストラリア (Kent Music Report)[10] | 35
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ベルギー (Ultratop 50 Flanders)[11] | 38 |
Canada Top Singles (RPM)[12] | 20
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Canada Adult Contemporary (RPM)[13] | 7
|
ドイツ (GfK Entertainment charts)[14] | 40 |
アイルランド (IRMA)[15] | 24
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オランダ (Single Top 100)[16] | 52 |
UK シングルス (Official Charts Company)[3] | 25 |
US Billboard Hot 100[4] | 23
|
US Adult Contemporary (Billboard)[17] | 10
|
US Mainstream Rock (Billboard)[18] | 2
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脚注[編集]
注釈[編集]
- ^ ハリスンの顔の下に「(REVOLV)ER」と書いてある。
- ^ 映画『上海サプライズ』に提供したインストゥルメンタル[9]。
出典[編集]
(一)^ abcde“1967年のビートルズ・サウンドを再現した﹁彼らがファブだったころ / When We Was Fab﹂”. uDiscover (ユニバーサルミュージック). (2020年2月6日) 2020年2月17日閲覧。
(二)^ abcLeng 2006, p. 251.
(三)^ ab"Official Singles Chart Top 100". UK Singles Chart. 2022年1月13日閲覧。
(四)^ ab“The Hot 100 Chart”. Billboard. 2022年1月13日閲覧。
(五)^ abc“George Harrison – "When we was fab"”. mvdbase.com. 2018年10月30日閲覧。
(六)^ Record Collector. Vol.186. UK: Diamond Publishing. (February 1995). p. 21.
(七)^ “MTV Video Music Awards | 1988 | Highlights, Winners, Performers and Photos from the 1988 MTV Video Music Awards”. MTV.com. MTV (1988年9月7日). 2020年2月18日閲覧。
(八)^ Huntley, Elliot J. (2004). Mystical One - George Harrison: After the Break-up of the Beatles. Toronto: UTP Distribution. p. 209. ISBN 1550711970
(九)^ abRichard Havers. “ジョージ・ハリスン﹃CLOUD NINE﹄”. uDiscover. ユニバーサルミュージック. 2020年2月18日閲覧。
(十)^ Kent, David (1993) (doc). Australian Chart Book 1970–1992. Australian Chart Book, St Ives, N.S.W. ISBN 0-646-11917-6
(11)^ "Ultratop.be – George Harrison – When We Was Fab" (in Dutch). Ultratop 50. 2022年1月13日閲覧。
(12)^ “Top RPM Singles: Issue 795”. RPM. Library and Archives Canada. 2022年1月13日閲覧。
(13)^ “Top RPM Adult Contemporary: Issue 9548”. RPM. Library and Archives Canada. 2022年1月13日閲覧。
(14)^ "Offiziellecharts.de – George Harrison – When We Was Fab". GfK Entertainment Charts. 2022年1月13日閲覧。
(15)^ “The Irish Charts - Search Results - George Harrison”. Irish Singles Chart. 2022年3月27日閲覧。
(16)^ "Dutchcharts.nl – George Harrison – When We Was Fab" (in Dutch). Single Top 100. 2022年1月13日閲覧。
(17)^ “George Harrison Chart History (Adult Contemporary)”. Billboard. 2022年1月13日閲覧。
(18)^ “George Harrison Chart History (Mainstream Rock Airplay)”. Billboard. 2022年1月13日閲覧。
参考文献[編集]
- Leng, Simon (2006) [2003]. While My Guitar Gently Weeps: The Music of George Harrison. Hal Leonard Corporation. ISBN 1423406095
外部リンク[編集]
- When We Was Fab - Geniusの歌詞ページ