柴崎芳太郎

柴崎芳太郎︵しばざき よしたろう、1876年8月13日 - 1938年1月29日︶は、陸地測量部の測量官を務めた陸軍軍人。新田次郎の小説﹁劔岳 点の記﹂の主人公として知られている。

来歴・人物

明治9年︵1876年︶、山形県大石田町で生まれる。初め軍人を志し、明治29年︵1896年︶台湾守備隊に入隊、その後陸軍教導団に入った。明治36年︵1903年︶12月に参謀本部陸地測量部︵現在の国土地理院︶修技所に転じ、陸地測量手︵判任官︶として、本土の測量のみならず台湾、朝鮮、満州などの測量作業に従事。明治40︵1907年︶年7月、未踏峰とされてきた剱岳登頂に成功し、頂上で修験者が遺したと考えられる錫杖などを発見した。昭和8年︵1933年︶、陸地測量師︵高等官︶として退官。

新田次郎は、名誉や利益を求めず、結果を急がず、誇りと勇気・信念を持って任務を全うしようとする測量官として描いている。

演じた俳優

• 浅野忠信（2009年、映画「劒岳 点の記」）

関連項目

• 三角点
• 点の記
• 日本の三角測量の歴史