王様
王様︵おうさま、1960年7月7日 - ︶は、兵庫県西宮市出身のミュージシャン、ギタリスト。本名は非公開。王様という芸名は、髭をたくわえていた際の風貌が一般的なトランプのキング︵王様︶に似ていたことに由来すると言われている。本人曰く本名は﹁王様次郎︵おうさまじろう︶﹂であるとのこと。これは、長男が王位継承を辞退したため、次男の次郎が王位に着いたと言う︵1990年代のラジオ番組ゲスト出演時の本人談︶。
人物
東京都立杉並高等学校、上智大学経済学部を卒業。パルコに就職したが1年半で退職し、バンドや個人での音楽活動を続けながら職を転々とする。 1990年代に入り、英語詞を直訳し原曲に乗せて歌うという直訳ロックと呼ばれるスタイルを確立。1995年、バンドメンバーとして参加した近藤名奈のライブの打ち上げで披露した直訳ロックが音楽ディレクター佃淳三の眼にとまり、CDデビュー。[1] ディープ・パープルの英語詞を直訳したメドレー曲﹁深紫伝説﹂を発表し、売り上げ25万枚のスマッシュ・ヒットとなる。本作品により、同年の第32回日本レコード大賞企画賞を受賞。 1998年にファンハウスからマーキュリー・ミュージックエンタテインメントに移籍。近年はインディペンデントレーベルでの直訳曲の発表に加え、英語詞の翻訳やテレビ出演、ライブ活動など多方面で活動している。 ﹁深紫伝説﹂がヒットした当時、その風貌からサザンオールスターズの桑田佳祐が変装しているのではないかという噂も一部で流れた。ちなみに﹁浜っ子伝説﹂は山下達郎がノー・クレジットでサウンド・アドバイザーとコーラスをつとめ、ビーチ・ボーイズ愛好家でもある村上春樹も愛聴している。 銭湯愛好家であり、銭湯保存運動にも参加している。 今まで絶対に年齢を明かさない姿勢を貫いていたが、2007年6月17日放送の﹃クイズ!みっけタウン﹄︵テレビ朝日︶であっさり﹁47歳﹂と明かしてしまった。音楽
﹁直訳ロック﹂というスタイルを取っているため、歌詞に注目が集まりがちになるが、音へのこだわりもすごい。オリジナルアーティストの演奏とほぼ同じ様な演奏が再現されており、シングルに収録されているオリジナルカラオケを聴けば、歌詞がない分そのことが際立って分かる。ディスコグラフィー
直訳曲については、原曲を発表したアーティスト名を付記している。シングル
●ファンハウス ●裸の王様グルグル 1995年 ●HAPPY XMAS︵ジョン・レノン︶1996年※泉谷しげるとのデュエット ●ビクター・エンタテインメント ●パチンコ・ブルー 2005年アルバム
●ファンハウス ●深紫伝説︵ディープ・パープル︶1995年 ●鉛の飛行船伝説︵レッド・ツェッペリン︶1996年 ●転石伝説︵ローリング・ストーンズ︶1996年 ●王様の恩返し︵オムニバス︶1996年 ●浜っ子伝説︵ビーチ・ボーイズ︶1996年 ●めっちゃ陽気な鉄道伝説︵グランド・ファンク・レイルロード︶1996年 ●想像してごらん︵ジョン・レノン︶1996年 ●王様の宝箱︵オムニバス︶1997年 ●王様伝説︵ベスト盤︶2003年 ●マーキュリー ●帰ってきた王様のお色気牧場︵オムニバス︶1998年 ●御立派！！︵オムニバス︶1999年 ●コニシス・エンタテインメント︵インディペンデント︶ ●接吻伝説︵キッス︶2000年 ●虹伝説︵レインボウ︶2001年 ●ゆかいな村人たち︵ヴィレッジ・ピープル︶2002年 ●いとしのオイラ/しろあんこ伝説︵エリック・クラプトン他︶2003年 ●くりそつ伝説︵どこかで聞いたことのある楽曲︶ 2008年7月 ●ビクターエンタテインメント ●カブトムシ外伝︵ビートルズがカバーした楽曲︶2005年 ●鋼鉄伝説 〜金の巻〜︵正統派ヘヴィメタカバー︶ 2008年6月 付属のDVDに権利問題が発生したために生産中止 ●帰って来た鋼鉄伝説～金の巻～︵2009年3月︶ 生産中止となった上記の鋼鉄伝説からDVDを抜いて、音源のみリマスターを施して再発売したもの映画
●シュレック︵ロビン・フッド︶ ●20世紀少年第1章 2008年8月 (主人公・ケンヂが働くコンビニのキャンペーンキャラクターとして画像のみの出演)DVD
- アーツエイハン
- 銭湯伝説（銭湯がテーマの娯楽映像） 2008年7月
関連項目
脚注
- ^ 『王様の本』シンコー・ミュージック、1996年、p. 63頁。ISBN 4-401-61534-4。
リンク
- 王様のROCK'N'ROLL TOWN（公式サイト）
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