「琉球諸語」の版間の差分
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2006年7月13日 (木) 22:36時点における版
琉球方言 | |
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話される国 | 琉球諸島・奄美諸島 |
地域 | 日本 |
言語系統 |
|
言語コード | |
ISO 639-3 | — |
SIL |
AMS - 南奄美大島 KZG - 喜界島 RYN - 北奄美大島 TKN - 徳之島 OKN - 沖永良部島 RYU - 沖縄島中央 XUG - 国頭 YOX - 与論島 MYI - 宮古諸島 RYS - 八重山諸島 YOI - 与那国島 |
琉球語︵りゅうきゅうご︶、沖縄弁︵琉球語でウチナーグチ︶は、琉球列島、すなわち奄美諸島と琉球諸島︵沖縄諸島、先島諸島︶で話されている言葉で、日本国内では独立した言語とするよりも日本語の一方言とする見方が主流である。この見方では、日本語は琉球方言と本土方言の大きく二つに分類できるとする。とはいえ、本土方言と琉球語の間には、十分に別言語と見做しうるだけの差異があり、言語学的な見地から琉球語と呼ばれることもまた少なくない。琉球民族の言語であり、民族と定義するかどうかが﹁言語﹂と﹁方言﹂の境目になるため、自らの民族意識の問題でもあり、学術のみでは解決できないものである。琉球とするこれらの名称、また琉球という言葉自体も社会的・政治的な問題を孕んでいる。
琉球語の中にも地方によって大きな違いがあり、さらに細かい方言に分類される。これは地理的な広がりを想起すれば容易に理解されよう。沖縄本島の方言話者がすべての琉球語を聞き取れるというわけではもちろんない。また、現在では一般的に古来の琉球語が使われる機会は非常に少なくなってきている。沖縄の時代劇や組踊、島唄等で使われることはあるものの、通常の生活の場での使用者は主に高齢者とその家族・周辺に限られている。それ故、ウチナーグチと言うと現代風の沖縄方言――ウチナーヤマトグチと称される――を含めて指す事も多い。本土の人間が聞いても概ね意味がとれるウチナーヤマトグチではあるが、使用語彙に古来の琉球語の影響が残っており、また新たに発生した地域特有の表現も多く含んでいる。
北琉球語 ●奄美語 (en)︵奄美徳之島諸方言︶ ●国頭語︵沖永良部与論沖縄北部諸方言︶ ●沖縄語 (en:Okinawan language)︵沖縄中南部諸方言。この内、首里方言が、共通語となる︶
南琉球語
琉球語の地位
戦時中は多くの島で、﹁方言札﹂と呼ばれるものが使われ、琉球語の消滅が当時の本国政府により実施された。また、戦後も米軍占領下で本土共通語の普及がはかられた。 現在では、琉球語の積極的な保存が叫ばれている。これを受けて沖縄県庁では、教育委員会に通達を出すなどの対策をとっている。文字
琉球語を文字で記録するということは、日本本土の支配を受けるまで、ほとんどなかった。文字は、基本的には漢字で漢文を書くものであった。 漢字は庶民が習得しているものではなかったため、独特の蘇州碼︵すうちうま︶と呼ばれる象形文字の一種が、沖縄本島、八重山諸島などで考案され、主に帳簿の記録など、商業用途に用いられた。日本の影響を受けるようになると廃れ、現在は文字としては使用されていない。 現代の琉球語は、日本語の漢字かな交じり文を応用して記録することも行われている。日本語と大きく異なる語彙の場合、意味で対応する漢字を独特の訓読で記録することも行われる。例えば、地名の﹁あがり﹂を﹁東﹂、﹁いりおもて﹂を﹁西表﹂という漢字を当てて書くことなどである。琉球諸語
琉球語は、北琉球と南琉球の二大方言︵言語︶群に大別でき、それらの下位に複数の方言に区分できる。既述の通り、北琉球と南琉球の言語は﹁方言﹂と言うには差異が大きい。︵参考‥en:Ryukyuan languages 沖縄タイムス︶北琉球語 ●奄美語 (en)︵奄美徳之島諸方言︶ ●国頭語︵沖永良部与論沖縄北部諸方言︶ ●沖縄語 (en:Okinawan language)︵沖縄中南部諸方言。この内、首里方言が、共通語となる︶
南琉球語
関連項目
- 琉球語版ウィキペディアmis-ryu (Ucinaːguci)(テスト版ウィキペディア)
- 琉球民族
- ウチナーヤマトグチ(沖縄風現代日本語方言。狭義の沖縄弁。)
- 伊波普猷
- 沖縄学
- 古琉球
- 蘇州碼
- カイダー字
- 琉球文学
- 『おもろさうし』
- 沖縄県
- w:Ryukyuan languages(琉球諸語)