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藤井乙男︵ふじいおとお、1868年 8月31日︵慶応4年7月14日︶ - 1945年︵昭和20年︶5月23日︶は、日本の国文学者、俳人。号は紫影。兵庫県津名郡洲本町︵淡路島、現洲本市︶生まれ。第三高等学校を経て、1894年帝国大学文科大学国文学科^[1]を卒業。在学中正岡子規と知り句作を始める。1894年福岡県立尋常中学修猷館教諭^[2]、1898年第四高等学校教授^[3]、金沢にて北声会を主宰、﹁北国新聞﹂の俳壇選者となる。1908年第八高等学校教授^[3]、1909年京都帝国大学文科講師、1911年教授。1912年文学博士の学位を受ける。1928年定年退職^[3]、名誉教授となる。1930年帝国学士院会員。近世文学関連の書籍の歩猟に情熱を注ぎ^[3]、死後、蔵書1643部は天理大学附属天理図書館に収められた^[3]。著作集全9巻がある。

栄典

●1928年︵昭和3年︶9月1日 - 従三位^[4]

著書

●﹃新編国文読本﹄積善館 1895-96 ●﹃新撰帝国小史﹄積善館 1899.2 ●﹃操觚便覧﹄浜本明昇堂 1899.12 ●﹃近松門左衛門﹄金港堂書籍 1904 ●﹃俗諺論﹄冨山房 1906.8 ●﹃巣林子評釈﹄有朋堂書店 1908 ●﹃諺語大辞典﹄有朋堂 1910.3 ●﹃江戸文学研究﹄内外出版 1921 ●﹃諺の研究﹄更生閣 1929 のち講談社学術文庫 ●﹃かきね草﹄私家版 1929 ●﹃江戸文学図録藤井博士還暦記念﹄国文学会編ぐろりあそさえて 1930 ●﹃江戸文学叢説﹄岩波書店 1931 ●﹃西鶴五人女詳解﹄木鐸社 1931 ●﹃国文学大講座第18江戸文学概説﹄日本文学社 1935 ●﹃日本文学史要﹄三省堂 1938 ●﹃史話俳談﹄晃文社 1943 ●﹃藤井乙男著作集第1、4巻﹄秋田屋 1947-48 ●﹃鉢叩句集﹄藤井紫影草茎社 1968 ●﹃藤井乙男著作集﹄全9巻クレス出版 2007

脚注

(一)^ ﹃東京帝国大学一覧(從大正7年至大正8年)﹄︵東京帝国大学、1919年︶學士及卒業生姓名257頁 (二)^ ﹃修猷館同窓会名簿修猷館225年記念﹄︵修猷館同窓会、2010年︶全日制旧職員16頁 (三)^ ^a ^b ^c ^d ^e岩城準太郎﹁藤井乙男先生の学殖と著作﹂﹃国文学解釈と鑑賞﹄第16巻第12号、至文堂、1951年12月、27-28頁。 (四)^ ﹃官報﹄第535号﹁叙任及辞令﹂1928年10月5日。

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-{{出典の明記| date = 2020年9月}}
+{{出典の明記| date = 2020-09}}
+'''藤井 乙男'''︵ふじい おとお、[[1868年]][[8月31日]]︵[[慶応]]4年[[7月14日 (旧暦)|7月14日]]︶ - [[1945年]]︵[[昭和]]20年︶[[5月23日]]︶は、日本の[[日本文学研究者|国文学者]]、[[俳句|俳人]]。号は紫影。[[兵庫県]][[津名郡]][[洲本町]]︵[[淡路島]]、現[[洲本市]]︶生まれ。
+[[第三高等学校 (旧制)|第三高等学校]]を経て、1894年[[東京大学|帝国大学]][[法科大学|文科大学]]国文学科<ref>﹃東京帝国大学一覧(從大正7年至大正8年)﹄︵東京帝国大学、1919年︶學士及卒業生姓名257頁</ref>を卒業。在学中[[正岡子規]]と知り句作を始める。1894年[[福岡県立修猷館高等学校|福岡県立尋常中学修猷館]]教諭<ref>﹃修猷館同窓会名簿 修猷館225年記念﹄︵修猷館同窓会、2010年︶全日制旧職員16頁</ref>、1898年[[第四高等学校 (旧制)|第四高等学校]]教授<ref name=":0">{{Cite journal|和書|author=[[岩城準太郎]]|date=1951-12|title=藤井乙男先生の学殖と著作|url=|journal=国文学解釈と鑑賞|volume=16|issue=12|pages=27-28|publisher=[[至文堂]]}}</ref>、[[金沢市|金沢]]にて北声会を主宰、﹁[[北国新聞]]﹂の俳壇選者となる。1908年[[第八高等学校 (旧制)|第八高等学校]]教授<ref name=":0" />、1909年[[京都大学|京都帝国大学]]文科講師、1911年教授。1912年[[博士︵文学︶|文学博士]]の学位を受ける。1928年定年退職<ref name=":0" />、[[名誉教授]]となる。1930年[[帝国学士院]]会員。
-'''藤井 乙男'''︵ふじい おとお、[[1868年]][[8月31日]]︵[[慶応]]4年[[7月14日 (旧暦)|7月14日]]︶ - [[1946年]]︵[[昭和]]21年︶[[5月23日]]︶は、日本の[[日本文学研究者|国文学者]]、[[俳句|俳人]]。号は紫影。[[兵庫県]][[津名郡]][[洲本町]]︵[[淡路島]]、現[[洲本市]]︶生まれ。
+[[日本の近世文学史|近世文学]]関連の書籍の歩猟に情熱を注ぎ<ref name=":0" />、死後、蔵書1643部は[[天理大学附属天理図書館]]に収められた<ref name=":0" />。著作集全9巻がある。
-[[第三高等学校 (旧制)|第三高等学校]]を経て、1894年[[東京大学|帝国大学]][[法科大学|文科大学]]国文学科<ref>﹃東京帝国大学一覧(從大正7年至大正8年)﹄︵東京帝国大学、1919年︶學士及卒業生姓名257頁</ref>を卒業。在学中[[正岡子規]]と知り句作を始める。1894年[[福岡県立修猷館高等学校|福岡県立尋常中学修猷館]]教諭<ref>﹃修猷館同窓会名簿 修猷館225年記念﹄︵修猷館同窓会、2010年︶全日制旧職員16頁</ref>、1898年[[第四高等学校 (旧制)|第四高等学校]]教授、[[金沢市|金沢]]にて北声会を主宰、﹁[[北国新聞]]﹂の俳壇選者となる。1908年[[第八高等学校 (旧制)|第八高等学校]]教授、1909年[[京都大学|京都帝国大学]]文科講師、11年教授、12年[[博士︵文学︶|文学博士]]の学位を受け、1928年定年退職、[[名誉教授]]となる。1930年[[帝国学士院]]会員。
-[[日本の近世文学史|近世文学]]研究の基礎を作った。著作集全9巻がある。
 ==栄典==
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 == 著書 ==
-* 新編国文読本 積善館 1895-96
+* 『新編国文読本』積善館 1895-96
-* 新撰帝国小史 積善館 1899.2
+* 『新撰帝国小史』積善館 1899.2
-* 操觚便覧 浜本明昇堂 1899.12
+* 『操觚便覧』浜本明昇堂 1899.12
-* [[近松門左衛門]] 金港堂書籍 1904
+* 『[[近松門左衛門]]』金港堂書籍 1904
-* 俗諺論 冨山房 1906.8
+* 『俗諺論』冨山房 1906.8
-* 巣林子評釈 有朋堂書店 1908
+* 『巣林子評釈』有朋堂書店 1908
-* 諺語大辞典 有朋堂 1910.3
+* 『諺語大辞典』有朋堂 1910.3
-* 江戸文学研究 内外出版 1921
+* 『江戸文学研究』内外出版 1921
-* 諺の研究 更生閣 1929 のち講談社学術文庫
+* 『諺の研究』更生閣 1929 のち講談社学術文庫
-* かきね草 私家版 1929
+* 『かきね草』私家版 1929
-* 江戸文学図録 藤井博士還暦記念 国文学会編 ぐろりあそさえて 1930
+* 『江戸文学図録 藤井博士還暦記念』国文学会編 ぐろりあそさえて 1930
-* 江戸文学叢説 岩波書店 1931
+* 『江戸文学叢説』岩波書店 1931
-* 西鶴五人女詳解 木鐸社 1931
+* 『西鶴五人女詳解』木鐸社 1931
-* 国文学大講座 第18 江戸文学概説 日本文学社 1935
+* 『国文学大講座 第18 江戸文学概説』日本文学社 1935
-* 日本文学史要 三省堂 1938
+* 『日本文学史要』三省堂 1938
-* 史話俳談 晃文社 1943
+* 『史話俳談』晃文社 1943
-* 藤井乙男著作集 第1、4巻 秋田屋 1947－48
+* 『藤井乙男著作集 第1、4巻』秋田屋 1947-48
-* 鉢叩 句集 藤井紫影 草茎社 1968
+* 『鉢叩 句集』藤井紫影 草茎社 1968
-* '''藤井乙男著作集''' 全9巻 クレス出版 2007
+* '''『藤井乙男著作集'''』全9巻 クレス出版 2007
 == 脚注 ==

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