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| name = 長谷川 時雨<br />(はせがわ しぐれ)

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| caption = (1928年 - 1929年)<br />『女人芸術』発刊の頃

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1916年(大正5年)、無名だった[[三上於菟吉]]と知り合い、押し掛けられるように1919年から内縁関係の世帯を持つ。以降は12歳年上の姉さん女房として、三上を世に出すことに努めたが、1921年頃から売れ出した三上は妾を囲い芸者を侍らせ放蕩三昧となり時雨を悩ませた。父没後の母らの世話に忙しい時期でもあった。

1916年(大正5年)、無名だった[[三上於菟吉]]と知り合い、押し掛けられるように1919年から内縁関係の世帯を持つ。以降は12歳年上の姉さん女房として、三上を世に出すことに努めたが、1921年頃から売れ出した三上は妾を囲い芸者を侍らせ放蕩三昧となり時雨を悩ませた。父没後の母らの世話に忙しい時期でもあった。



===女人術===

=== 女人 ===

[[File:Nyonin-Geijutsu-1928-August-1.png|thumb|160px|『[[女人芸術|女人藝術]]』1928年8月号]]

[[File:Ketteiban-Showashi-volume4-4.jpg|thumb|260px|[[田村俊子]](左)、長谷川時雨(右)]]

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192312[[#|]][[]]2

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1928年(昭和3年)、女性作家の発掘・育成と女性の地位向上のため、商業雑誌『[[女人芸術]]』を創刊した。[[大衆文学]]に転じて流行作家になっていた三上が、費用を負担した。時雨は文化人らを招いて[[日比谷ダイビル#入居者|レインボー・グリル]]で創刊披露の会を開いたり、[[日本青年館]]で音楽と映画の夕べを開くなどして宣伝にも務めたが、優れた執筆陣が集まって多くの作家を生み出した。自伝的作品『旧聞日本橋』も同誌に連載されている。しかし世相のなかで徐々に左傾し、たびたび発禁処分を受け、資金に詰まり、1932年の48号目までで廃刊した。

1928年(昭和3年)、女性作家の発掘・育成と女性の地位向上のため、商業雑誌『[[女人芸術|女人藝術]]』を創刊した。[[大衆文学]]に転じて流行作家になっていた三上が、費用を負担した。時雨は文化人らを招いて[[日比谷ダイビル#入居者|レインボー・グリル]]で創刊披露の会を開いたり、[[日本青年館]]で音楽と映画の夕べを開くなどして宣伝にも務めたが、優れた執筆陣が集まって多くの作家を生み出した。自伝的作品『旧聞日本橋』も同誌に連載されている。しかし世相のなかで徐々に左傾し、たびたび発禁処分を受け、資金に詰まり、1932年の48号目までで廃刊した。



1933年、『女人芸術』の仲間に励まされ、『輝ク会』を結成して、機関紙『輝ク』を発刊した。今度は、[[タブロイド]]判二つ折り4ページの、月刊の小型新聞で、発行・編集人は時雨、発行所は赤坂桧町の自宅、会員の会費で足らぬ分は時雨が自腹でまかなった。『女人芸術』の執筆者、新顔、男性陣を含む大勢が狭い紙面を充実させた。年齢順で、長谷川時雨、岡田八千代、[[田村俊子]]、[[柳原白蓮]]、[[平塚らいてう]]、[[長谷川かな女]]、[[深尾須磨子]]、[[岡本かの子]]、[[鷹野つぎ]]、[[高群逸枝]]、[[八木あき]]、[[坂西志保]]、[[板垣直子]]、[[中村汀女]]、[[大谷藤子]]、[[森茉莉]]、[[林芙美子]]、[[佐多稲子|窪川稲子]]、[[平林たい子]]、[[円地文子]]、[[田中千代 (教育者)|田中千代]]、[[大石千代子]] /[[三上於菟吉]]、[[直木三十五]]、[[獅子文六]]、[[葉山嘉樹]]、[[大佛次郎]]など。会員からの投稿も多かった。『女人芸術』誌の後期の左傾を精算したような、編集だった。会員仲間で[[ピクニック]]や観劇もした。

1933年、『女人芸術』の仲間に励まされ、『輝ク会』を結成して、機関紙『輝ク』を発刊した。今度は、[[タブロイド]]判二つ折り4ページの、月刊の小型新聞で、発行・編集人は時雨、発行所は赤坂桧町の自宅、会員の会費で足らぬ分は時雨が自腹でまかなった。『女人芸術』の執筆者、新顔、男性陣を含む大勢が狭い紙面を充実させた。年齢順で、長谷川時雨、岡田八千代、[[田村俊子]]、[[柳原白蓮]]、[[平塚らいてう]]、[[長谷川かな女]]、[[深尾須磨子]]、[[岡本かの子]]、[[鷹野つぎ]]、[[高群逸枝]]、[[八木あき]]、[[坂西志保]]、[[板垣直子]]、[[中村汀女]]、[[大谷藤子]]、[[森茉莉]]、[[林芙美子]]、[[佐多稲子|窪川稲子]]、[[平林たい子]]、[[円地文子]]、[[田中千代 (教育者)|田中千代]]、[[大石千代子]] /[[三上於菟吉]]、[[直木三十五]]、[[獅子文六]]、[[葉山嘉樹]]、[[大佛次郎]]など。会員からの投稿も多かった。『女人芸術』誌の後期の左傾を精算したような、編集だった。会員仲間で[[ピクニック]]や観劇もした。


2024年5月16日 (木) 08:53時点における版

長谷川 時雨
(はせがわ しぐれ)
(1928年 - 1929年)
『女人芸術』発刊の頃
誕生 長谷川 ヤス
1879年10月1日
東京府日本橋区(現:東京都中央区
死没 (1941-08-22) 1941年8月22日(61歳没)
東京府東京市四谷区(現:東京都新宿区
墓地 總持寺
職業 作家、婦人運動推進者
国籍 日本の旗 日本
活動期間 1901年 - 1941年
ジャンル 戯曲・小説
代表作 『江島生島』(戯曲)
『旧聞日本橋』(小説)
『評釋一葉小説全集』(評論)
デビュー作 『うづみ火』
パートナー 三上於菟吉
親族 長谷川春子(妹)
ウィキポータル 文学
テンプレートを表示

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1919/ 282000

1929/ 131999ISBN 9784897148540

 13193041

1935/2000ISBN 9784003110317

1935/ 1-202000ISBN 9784843301098

1936鹿20z3 / 62007ISBN 9784877333812

 1937z2

1938

1939

1939

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1942

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廿 821965

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 1985ISBN 9784003110324 & ISBN 9784003110331



1z5西1929/ 141999ISBN 9784897148557

51941 - 1942 /1993
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 261995ISBN 9784820593966

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2000.11 0282000ISBN 9784843301906

 72002ISBN 9784843305430

2009ISBN 9784894347175


184213 - 191877307[6]

210退12[6][7]使[8][9][10][11]

24150502014使1876


  1980ISBN 9784810701173

  1982ISBN 9784810701388

1993ISBN 9784480823069 /1999ISBN 9784061976870

  1993ISBN 9784810703658

261995ISBN 482059396X

2005ISBN 9784810706574



(一)^  :  p.120-121 1984

(二)^   1032002

(三)^ 

(四)^ 168237 14-16p668   1994

(五)^   NDL-OPAC(

(六)^ ab. 2  () ,  ()  (, 1893)

(七)^ 2006  420064

(八)^ 

(九)^  34122. 

(十)^ 

(11)^ () 1912.10.2-1912.10.6 (1)


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