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MT Framework︵MTフレームワーク、エムティーフレームワーク︶は、株式会社カプコンが自社のゲーム開発用に作成し使用しているクロスプラットフォーム開発環境およびゲームエンジンの総称。 Xbox 360、PlayStation 3、Windows PCの開発に対応しており、他のバリエーションとして、WiiとPlayStation 3に対応した﹁MT Framework Lite﹂、ニンテンドー3DSとPlayStation Vita^[1]用の﹁MT Framework Mobile﹂が存在する。 MT FrameworkのMTには、"Multi-Thread"︵マルチスレッド︶、"Meta Tools"︵メタツール︶、"Multi Target"︵マルチターゲット︶という意味が込められており、MT Frameworkが単純なゲームエンジンだけではなく、開発から実行までトータルサポートするためのツールであることを示している。

特徴[編集]

開発当初からマルチスレッド動作においてパフォーマンスを発揮するように設計されており、マルチコアCPUなどコア数が多い環境ほど高パフォーマンスを発揮する。性能面で差異のあるプラットフォーム間での同時開発が可能でありながらも、同一のタイトルでも、上位のプラットフォーム上では、よりパフォーマンスの高い処理を行えるように開発することもできる。例えば、Windows PC版ではコンシューマ機よりもGPU世代が上の表現を取り入れて差別化を図ったり、MT Framework LiteではPlayStation 3版専用の表現を加えることなどが可能である。 NVIDIAの支援により同社製ビデオチップに最適化されている。いくつかのゲーム情報サイトで同エンジン搭載ゲームがPCのベンチマークとして利用されている。カプコンの竹内潤は、MT Frameworkは各タイトル開発プロジェクトごとにマイナーチェンジで機能向上が行なわれ、バージョン番号はタイトルと1対1となっているとコメントしている^[2]。なお、MT Frameworkにはいくつかの問題点が指摘されており、その根本的な改善をするべく、2017年以降の作品については後継となる﹁REエンジン﹂に移行している。

作品[編集]

︵予定作品も含む︶

●デッドライジング (MTFW 1.0) ●ロストプラネットエクストリームコンディション (MTFW 1.1 & 1.2) ●デビルメイクライ4 (MTFW 1.3) ●ロストプラネットコロニーズ (MTFW 1.1 & 1.2) ●モンスターハンターフロンティアオンライン - ベンチマークのみ ●バイオハザード5 (MTFW 1.4) ●ロストプラネット2 (MTFW 2.0) ●戦国BASARA3 (MTFW Lite) ●MARVEL VS. CAPCOM 3 Fate of Two Worlds (MTFW 2.1) ●SUPER STREET FIGHTER IV 3D Edition (MTFW Mobile) ●バイオハザードザ・マーセナリーズ 3D (MTFW Mobile) ●バイオハザードリベレーションズ (MTFW Mobile) ●ロックマンDASH3 PROJECT (MTFW Mobile) →開発中止 ●モンスターハンター3G/HD Ver. (MTFW Mobile) ●ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3 (PS3・Xbox 360版:MTFW 2.x / PS Vita版:MTFW Moblie) ●Dragon's Dogma (MTFW 2.x) ●バイオハザード6 (MTFW 2.x) ●エクストルーパーズ (PS3版:MTFW 2.x / 3DS版:MTFW Moblie) ●逆転裁判5 (MTFW Mobile) ●モンスターハンター4 (MTFW Mobile) ●モンスターハンター4G (MTFW Mobile) ●大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險- (MTFW Mobile) ●モンスターハンター‥ワールド (MTFWをベースとしたワールドエンジンを使用^[3]) ●ロックマン11運命の歯車!! (MTFW)

脚注[編集]

(一)^ “Playstation meeting2011 プレゼンテーション”. SCE公式 (2011年1月27日). 2011年2月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月31日閲覧。 (二)^ 西川善司の3Dゲームファンのための﹁MTフレームワーク2.0﹂講座、GAME Watch、2009年6月13日 (三)^ ︻E3 2017︼﹃モンスターハンター‥ワールド﹄インタビュー！新たなモンハンの形とは | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

外部リンク[編集]

●西川善司の3Dゲームファンのための﹁ロストプラネット﹂グラフィックス講座 ●新清士のゲームスクランブルようやく米国に追いついてきた日本のゲーム開発環境 ●西川善司の3Dゲームファンのための﹁ロストプラネット2﹂グラフィックス講座(前編) ●西川善司の3Dゲームファンのための﹁ロストプラネット2﹂グラフィックス講座(後編)

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-'''MT Framework'''（MT フレームワーク・エムティー フレームワーク）は、株式会社[[カプコン]]が開発した[[ゲーム機#世代別 主要ハード一覧（家庭用据置機）|第7世代ゲーム機]]向け共通開発環境および[[ゲームエンジン]]の総称。[[クロスプラットフォーム]]化されており、現時点({{CURRENTYEAR}}/{{CURRENTMONTH}})では[[プレイステーション3]]、[[XBOX 360]] 、[[Microsoft Windows|Windows PC]]に対応しており、更に[[Wii]]および[[ニンテンドー3DS]]への対応も進められている。
+'''MT Framework'''（MT フレームワーク、エムティー フレームワーク）は、株式会社[[カプコン]]が自社のゲーム開発用に作成し使用している[[クロスプラットフォーム]]開発環境および[[ゲームエンジン]]の総称。
+[[Xbox 360]]、[[PlayStation 3]]、[[Microsoft Windows|Windows PC]]の開発に対応しており、他のバリエーションとして、[[Wii]]とPlayStation 3に対応した「MT Framework Lite」、[[ニンテンドー3DS]]と[[PlayStation Vita]]<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.playstation.com/psmeeting2011/chapter6_jp.html|title=Playstation meeting2011 プレゼンテーション|publisher=SCE公式|accessdate=2019-10-31|date=2011-01-27|author=|archiveurl=https://web.archive.org/web/20110203210322/http://www.playstation.com/psmeeting2011/chapter6_jp.html|archivedate=2011-02-03|url-status=dead|url-status-date=2019-10-31}}</ref>用の「MT Framework Mobile」が存在する。
-MT FrameworkのMTには"Multi-Thread"（[[マルチスレッド]]）"Meta Tools"（メタツール）、"Multi Target"（マルチターゲット）という意味が込められており、MT Frameworkが単純なゲームエンジンだけではなく、開発から実行までトータルサポートするためのツールであることを示している。
+MT FrameworkのMTには、"Multi-Thread"（[[マルチスレッド]]）、"Meta Tools"（メタツール）、"Multi Target"（マルチターゲット）という意味が込められており、MT Frameworkが単純なゲームエンジンだけではなく、開発から実行までトータルサポートするためのツールであることを示している。
 == 特徴 ==
-MTの名の通り、開発当初からマルチスレッド動作においてパフォーマンスを発揮するように設計されており、マルチコアCPUなどコア数が多い環境ほど高パフォーマンスを発揮する。[[NVIDIA]]の支援により同社製ビデオチップに[[最適化]]されている。
+開発当初からマルチスレッド動作においてパフォーマンスを発揮するように設計されており、マルチコアCPUなどコア数が多い環境ほど高パフォーマンスを発揮する。性能面で差異のあるプラットフォーム間での同時開発が可能でありながらも、同一のタイトルでも、上位のプラットフォーム上では、よりパフォーマンスの高い処理を行えるように開発することもできる。例えば、Windows PC版ではコンシューマ機よりもGPU世代が上の表現を取り入れて差別化を図ったり、MT Framework LiteではPlayStation 3版専用の表現を加えることなどが可能である。
-日本製ゲームエンジンでは珍しく海外でも評価されており、いくつかのゲーム情報サイトで同エンジン搭載ゲームが[[ベンチマーク]]として利用されている。
+[[NVIDIA]]の支援により同社製ビデオチップに[[最適化 (情報工学)|最適化]]されている。いくつかのゲーム情報サイトで同エンジン搭載ゲームがPCの[[ベンチマーク]]として利用されている。
-カプコンの竹内潤は、MT Frameworkは各タイトル開発プロジェクトごとにマイナーチェンジで機能向上が行なわれ、バージョン番号はタイトルと1対1となっている<!--またMT Framework 1.xを[[武道]]に例えるなら、[[先鋒]]が[[デッドライジング]]（MTFW1.0）と[[ロスト プラネット エクストリーム コンディション]]（MTFW1.1 & 1.2）、次鋒が[[デビルメイクライ4]]（MTFW1.3）、[[大将]]が [[バイオハザード5]]（MTFW1.4）。MT Framework 2.xは、先鋒が [[ロスト プラネット 2]]（MTF2.0）とコメント--><ref>[http://game.watch.impress.co.jp/docs/series/3dcg/20090613_283112.html 西川善司の3Dゲームファンのための「MTフレームワーク2.0」講座]、GAME Watch、2009年6月13日</ref>。
+カプコンの竹内潤は、MT Frameworkは各タイトル開発プロジェクトごとにマイナーチェンジで機能向上が行なわれ、バージョン番号はタイトルと1対1となっている<!--またMT Framework 1.xを[[武道]]に例えるなら、[[先鋒]]が[[デッドライジング]]（MTFW1.0）と[[ロスト プラネット エクストリーム コンディション]]（MTFW1.1 & 1.2）、次鋒が[[デビルメイクライ4]]（MTFW1.3）、[[大将]]が [[バイオハザード5]]（MTFW1.4）。MT Framework 2.xは、先鋒が [[ロスト プラネット 2]]（MTF2.0）-->とコメントしている<ref>[https://game.watch.impress.co.jp/docs/series/3dcg/283112.html 西川善司の3Dゲームファンのための「MTフレームワーク2.0」講座]、GAME Watch、2009年6月13日</ref>。
+なお、MT Frameworkにはいくつかの問題点が指摘されており、その根本的な改善をするべく、2017年以降の作品については後継となる「[[REエンジン]]」に移行している。
 == 作品 ==
 （予定作品も含む）
-* [[デッドライジング]]（MTFW1.0）
+* [[デッドライジング]] (MTFW 1.0)
-* [[ロスト プラネット エクストリーム コンディション]]（MTFW1.1 & 1.2）
+* [[ロスト プラネット エクストリーム コンディション]] (MTFW 1.1 & 1.2)
-* [[デビルメイクライ4]]（MTFW1.3）
+* [[デビルメイクライ4]] (MTFW 1.3)
-* [[ロストプラネット コロニーズ]]（MTFW1.1 & 1.2）
+* [[ロストプラネット コロニーズ]] (MTFW 1.1 & 1.2)
-* [[モンスターハンター フロンティア オンライン]]（ベンチマークのみ）
+* [[モンスターハンター フロンティア オンライン]] - ベンチマークのみ
-* [[バイオハザード5]]（MTFW1.4）
+* [[バイオハザード5]] (MTFW 1.4)
-* [[ロスト プラネット 2]]（MTFW2.0）
+* [[ロスト プラネット 2]] (MTFW 2.0)
+* [[戦国BASARA3]] (MTFW Lite)
-* [[MARVEL VS. CAPCOM 3 Fate of Two Worlds]]（MTFW2.x）
+* [[MARVEL VS. CAPCOM 3 Fate of Two Worlds]] (MTFW 2.1)
-* [[バイオハザードシリーズ|BIOHAZARD:REVELATIONS]]
+* [[ストリートファイターIV#スーパーストリートファイターIV|SUPER STREET FIGHTER IV 3D Edition]] (MTFW Mobile)
+* [[バイオハザード ザ・マーセナリーズ 3D]] (MTFW Mobile)
+* [[バイオハザード リベレーションズ]] (MTFW Mobile)
+* [[ロックマンDASH3 PROJECT]] (MTFW Mobile) →開発中止
+* [[モンスターハンター3G|モンスターハンター3G/HD Ver.]] (MTFW Mobile)
+* [[MARVEL VS. CAPCOM 3 Fate of Two Worlds|ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3]] (PS3・Xbox 360版:MTFW 2.x / PS Vita版:MTFW Moblie)
+* [[Dragon's Dogma]] (MTFW 2.x)
+* [[バイオハザード6]] (MTFW 2.x)
+* [[エクストルーパーズ]] (PS3版:MTFW 2.x / 3DS版:MTFW Moblie)
+* [[逆転裁判5]] (MTFW Mobile)
+* [[モンスターハンター4]] (MTFW Mobile)
+* [[モンスターハンター4G]] (MTFW Mobile)
+* [[大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-]] (MTFW Mobile)
+* [[モンスターハンター：ワールド]] (MTFWをベースとしたワールドエンジンを使用<ref>[https://www.gamespark.jp/article/2017/06/15/74069.html 【E3 2017】『モンスターハンター：ワールド』インタビュー！新たなモンハンの形とは | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト]</ref>)
+* [[ロックマン11 運命の歯車!!]] (MTFW)
 == 脚注 ==
 <references/>
 == 外部リンク ==
-*[http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20070131/3dlp.htm 西川善司の3Dゲームファンのための「ロスト プラネット」グラフィックス講座]
+*[https://game.watch.impress.co.jp/docs/20070131/3dlp.htm 西川善司の3Dゲームファンのための「ロスト プラネット」グラフィックス講座]
 *[http://it.nikkei.co.jp/digital/column/gamescramble.aspx?ichiran=True&n=MMITew000004092006 新清士のゲームスクランブル ようやく米国に追いついてきた日本のゲーム開発環境]
+*[https://game.watch.impress.co.jp/docs/series/3dcg/392952.html 西川善司の3Dゲームファンのための「ロスト プラネット 2」グラフィックス講座(前編)]
-{{Video-game-stub}}
+*[https://game.watch.impress.co.jp/docs/series/3dcg/393420.html 西川善司の3Dゲームファンのための「ロスト プラネット 2」グラフィックス講座(後編)]
+== 関連項目 ==
-[[Category:ゲームエンジン|MT Framework]]
+* [[REエンジン]]
+{{ゲームエンジン}}
+{{カプコン}}
+{{Video-game-stub}}
+{{DEFAULTSORT:mtframework}}
-[[en:MT Framework]]
+[[Category:ゲームエンジン]]
+[[Category:ゲーム開発]]
+[[Category:カプコン]]

2024年7月8日 (月) 10:58時点における最新版

特徴[編集]

作品[編集]

脚注[編集]

外部リンク[編集]

関連項目[編集]