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'''NCSA Mosaic'''(エヌシーエスエー・モザイク、エヌシーエスエー・モゼイク)とは、当時[[イリノイ大学]]の[[米国立スーパーコンピュータ応用研究所]] (National Center for Supercomputing Applications, NCSA) に所属していた[[マーク・アンドリーセン]]らによって[[1993年]]に開発された[[ウェブブラウザ]]である。 |
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== 概要 == |
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NCSA Mosaic以前にも、単に[[HyperText Markup Language|HTML]]によって記述された文書を表示し、リンクを辿って[[ハイパーテキスト]]を閲覧するためのソフトウェアやサーバ環境は存在していたが、テキストと画像は別ウインドウに表示されていた。対してNCSA Mosaicでは、テキストと画像を同一のウインドウ内に自動的にレイアウトしての混在表示を可能とした。 |
NCSA Mosaic 以前にも、単に [[HyperText Markup Language|HTML]] によって記述された文書を表示し、リンクを辿って[[ハイパーテキスト]]を閲覧するためのソフトウェアやサーバ環境は存在していたが、テキストと画像は別ウインドウに表示されていた。対して NCSA Mosaic では、テキストと画像を同一のウインドウ内に自動的にレイアウトしての混在表示を可能とした。 |
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これを筆頭に、当時としては画期的な諸機能を実現し、また同時期に[[インターネット]]の商用利用が解禁されるなどの社会情勢の変化も追い風となり、のちのインターネットブームの立役者となった。当時、 |
これを筆頭に、当時としては画期的な諸機能を実現し、また同時期に[[インターネット]]の商用利用が解禁されるなどの社会情勢の変化も追い風となり、のちのインターネットブームの立役者となった。当時、ウェブページ閲覧の大半が大学や研究機関等のコンピュータからのみであった日本でも<!--Rimnetは1994年10月、bekkoameは1994年12月設立。1994年末にはNetscape Navigator ver.1がリリースされており、日本でのインターネット普及期にはMosaicはほとんど利用されなくなっていた。-->、ウェブページを閲覧することを「Mosaic で見る」、「Mosaic する」と言ったほどであった<ref>[http://yukimura.hep.osaka-cu.ac.jp/4MUE/joho/terms.html 技術用語と図表]</ref>。 |
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== NCSA Mosaicの系譜 == |
== NCSA Mosaic の系譜 == |
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開発に携わったマーク・アンドリーセンらは、[[シリコングラフィックス]]社の創立者[[ジム・クラーク (事業家)|ジム・クラーク]]とともに'''モザイク・コミュニケーションズ社'''(後の[[ネットスケープコミュニケーションズ]]社)を立ち上げ、[[Netscape Navigator (ネットスケープコミュニケーションズ)|Netscape Navigator]] (Beta 版では Mosaic Navigator) を開発する。 |
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その後、NCSAはMosaicのマスターライセンスを[[スパイグラス]]社に与え、さらにスパイグラス社からライセンスを受けた[[マイクロソフト]]社は、Mosaicのコードを元に[[Internet Explorer]]ブラウザを開発した。 |
その後、NCSA は Mosaic のマスターライセンスを[[スパイグラス]]社に与え、さらにスパイグラス社からライセンスを受けた[[マイクロソフト]]社は、Mosaic のコードを元に [[Internet Explorer]] ブラウザを開発した。 |
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== 脚注 == |
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* [[Mozilla]] - '''Mosaic''' と '''Killer''' の略称である '''Moz''' と '''Killa''' に由来し、Mozilla 発足当時シェア率トップであった NCSA Mosaic を追い抜くことに由来する。 |
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== 外部リンク == |
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2011年3月12日 (土) 14:33時点における版
概要
NCSA Mosaic 以前にも、単に HTML によって記述された文書を表示し、リンクを辿ってハイパーテキストを閲覧するためのソフトウェアやサーバ環境は存在していたが、テキストと画像は別ウインドウに表示されていた。対して NCSA Mosaic では、テキストと画像を同一のウインドウ内に自動的にレイアウトしての混在表示を可能とした。 これを筆頭に、当時としては画期的な諸機能を実現し、また同時期にインターネットの商用利用が解禁されるなどの社会情勢の変化も追い風となり、のちのインターネットブームの立役者となった。当時、ウェブページ閲覧の大半が大学や研究機関等のコンピュータからのみであった日本でも、ウェブページを閲覧することを﹁Mosaic で見る﹂、﹁Mosaic する﹂と言ったほどであった[1]。NCSA Mosaic の系譜
開発に携わったマーク・アンドリーセンらは、シリコングラフィックス社の創立者ジム・クラークとともにモザイク・コミュニケーションズ社︵後のネットスケープコミュニケーションズ社︶を立ち上げ、Netscape Navigator (Beta 版では Mosaic Navigator) を開発する。 その後、NCSA は Mosaic のマスターライセンスをスパイグラス社に与え、さらにスパイグラス社からライセンスを受けたマイクロソフト社は、Mosaic のコードを元に Internet Explorer ブラウザを開発した。脚注
関連項目
- World Wide Web
- インターネット
- ViolaWWW
- NCSA HTTPd - 同じくNCSAによって開発されたWebサーバ。
- Mozilla - Mosaic と Killer の略称である Moz と Killa に由来し、Mozilla 発足当時シェア率トップであった NCSA Mosaic を追い抜くことに由来する。
外部リンク