うなぎ書房
有限会社 うなぎ書房︵うなぎしょぼう︶は、東京都世田谷区代田にある日本の出版社。落語分野の書籍の刊行が多い。
社名の由来は﹁うなぎの寝床﹂から。創業者は﹁うなぎのぼりを当て込んで﹂とも述べている。
設立以来、社名を勘違いされ、米のセールスや出前の注文があった。[1][2]
沿革[編集]
1998年に立風書房の編集者だった稲見茂久が設立[3]。1998年10月29日に応援する有志が、アルカディア市ヶ谷︵私学会館︶で壮行会﹁囲む会﹂を開いた[4]。 2005年、稲見は﹁寄席文化に著しく貢献した﹂として、第10回林家彦六賞特別賞を受賞している。刊行物[編集]
●﹃落語家柳昇の寄席は毎日休みなし﹄︵春風亭柳昇、1999年7月︶ISBN 9784901174008 ●﹃老いの居場所 - 時には死んだふり﹄︵式田和子、1999年7月︶ISBN 9784901174015 ●﹃志ん生の忘れ物﹄︵小島貞二、1999年12月︶ISBN 9784901174022 ●﹃師匠の懐中時計﹄︵林家正雀、2000年3月︶ISBN 4901174037 ●﹃父ちゃんは二代目紙切り正楽﹄︵桂小南治︵文︶、林家二楽︵絵︶2000年4月︶ISBN 9784901174046 ●﹃相手を不幸にしない会話 - ユーモア・ショートショート40﹄︵村瀬継弥、2000年10月︶ISBN 9784901174060 ●﹃落語家米丸 笑いの引き出し﹄︵桂米丸、2000年12月︶ISBN 9784901174053 ●﹃背中の志ん生 - 落語家圓菊﹄︵古今亭円菊、2001年5月︶ISBN 9784901174077 ●﹃ペンギン日和 - 銀の輔町を行く﹄[5]︵高野ひろし、2001年8月︶ISBN 9784901174084 ●﹃十代文治 噺家のかたち﹄︵桂文治︵10代︶︵著︶、太田博︵編︶、2001年12月︶ISBN 9784901174091 ●﹃歳のとりかた﹄︵式田和子︵著︶式田恭子︵編︶、2002年4月︶ISBN 9784901174107 ●﹃ヨイショ志ん駒一代 - 志ん生最後の弟子﹄︵古今亭志ん駒、2002年10月︶ISBN 9784901174114 ●﹃寄席おもしろ帖﹄︵長井好弘︵文︶・林家正楽︵紙切り︶、2003年4月︶ISBN 9784901174121 ●﹃こんな落語家がいた - 戦中・戦後の演芸視﹄︵小島貞二、2003年8月︶ISBN 9784901174138 ●﹃師匠の懐中時計︵増補︶﹄︵林家正雀、2003年9月︶ISBN 9784901174145 ●﹃志ん生を撮った! - 元祖寄席カメラマン秘話﹄︵金子桂三、2004年3月︶ISBN 9784901174152 ●﹃バカの中身 - 木久蔵一代﹄︵林家木久蔵︵初代︶、2004年6月︶ISBN 9784901174169 ●﹃寄席おもしろ帖 第2集︵おかわりッ︶﹄︵長井好弘、2004年11月︶ISBN 9784901174176 ●﹃最後の噺家 こだわり文治の泣きどころ﹄︵中島英雄[6]、2005年2月︶ISBN 9784901174183 ●﹃落語見取り図 - 笑いの誕生・職人ばなし﹄︵関厚生、2005年7月︶ISBN 9784901174190 ●﹃不死身の落語家︵はなしか︶﹄︵春風亭柳桜、2005年12月︶ISBN 9784901174206 ●﹃極上歌丸ばなし﹄︵桂歌丸(著︶山本進︵編︶、2006年6月︶[7]ISBN 9784901174213 ●﹃ぜいたくな落語家︵はなしか︶- 六代目小さん﹄︵柳家小さん︵6代目︶︵著︶、大野善弘︵編)、2006年9月︶ISBN 9784901174220 ●﹃噺家渡世 - 扇橋百景﹄︵入船亭扇橋︵著︶、長井好弘︵編︶、2007年7月︶ISBN 9784901174237 ●﹃談志狂時代 - 落語家談幸七番勝負﹄︵立川談幸、2008年2月︶ISBN 9784901174244 ●﹃落語家柳昇の寄席は毎日休みなし(新装改訂版︶﹄︵春風亭柳昇、2008年7月︶ISBN 9784901174251 ●﹃談志狂時代 <2>﹄︵立川談幸、2009年1月︶ISBN 9784901174268 ●﹃月ば撃つぞ! - 落語家歌之介がゆく﹄︵三遊亭歌之介、2009年7月︶ISBN 9784901174275 ●﹃落語家の値打ち﹄︵金原亭馬生︵11代目︶、2010年10月︶ISBN 9784901174282 ●﹃おやっさん - 師匠松鶴と私﹄︵笑福亭松喬︵6代目︶、2011年7月︶ISBN 9784901174299 ●﹃談志の忘れもの - 落語立川流噺﹄︵立川談幸、2012年11月︶ISBN 9784901174312 ●﹃彦六覚え帖 - 稲荷町の師匠没後三〇年﹂︵林家正雀、2012年7月︶ISBN 9784901174305所在地[編集]
東京都世田谷区代田三丁目21-20。創業時は、事務所は東京都港区にあった。脚注[編集]
(一)^ ラズウェル細木著﹁う﹂単行本一巻寄稿より。
(二)^ 同社サイトがそもそも﹁お品書き﹂﹁ご注文﹂などと記述されている。
(三)^ ﹁うなぎ書房﹂という出版社︵滑稽時評︶
(四)^ 東京かわら版寄席演芸年鑑1999年版︵1999年4月号増刊︶﹁演芸界、1998年の動き﹂. 東京かわら版. (平成11年3月29日). p. 10
(五)^ “高野ひろし 個人名義初の単行本 ﹁ペンギン日和︵びより︶﹂ 完成!”. pengaholic. 2018年7月15日閲覧。
(六)^ “文治一門って?”. 桂伸治オフィシャルサイト (2009年7月14日). 2018年7月15日閲覧。 “十代目桂文治師匠より、初代﹁桂前治﹂の芸名を頂く
1988年、寄席がある病院︵中央群馬脳神経外科病院︶を開設。﹁落語もできる医者﹂ではなく﹁医者もできる噺家﹂として活躍。2012年6月逝去 享年67歳。”
(七)^ “エンタメノート﹁歌丸ロス﹂に効く薬 笑いとバトルとイベントと︵油井雅和︶”. 毎日新聞 (2018年7月13日). 2018年7月13日閲覧。 “歌丸さんの人生を知りたい、という方には、本人の著書﹁歌丸 極上人生﹂︵祥伝社黄金文庫︶が、わかりやすくまとまっている。落語研究家の山本進さんが編集協力をした﹁極上 歌丸ばなし﹂︵うなぎ書房︶を加筆修正したもの。”