オリベッティ
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本社 | |
本社所在地 |
イタリア ピエモンテ州トリノ県イヴレーア |
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設立 | 1908年 |
業種 | 情報・通信業 |
事業内容 | システムソリューション事業 |
代表者 | Patrizia Grieco (CEO) |
主要株主 | テレコム・イタリア |
外部リンク | http://www.olivetti.com/ |
オリベッティ︵伊‥Olivetti︶は、イタリア・ピエモンテ州イヴレーアでタイプライターの製造・販売会社として創業された会社である。
かつては大型コンピューター開発生産事業を行っていた。現在はテレコム・イタリアに買収されて傘下に入り、主にシステムソリューション事業を運営している。フィアットなどと共にイタリアを代表する歴史的会社である。現在の本社は、ピエモンテ州トリノにある。
エットレ・ソットサスのデザインしたポータブルタイプライター﹃ヴァ レンタイン﹄(1969年)
ミケーレ・デ・ルッキのデザインしたパソコン、Olivetti E chos 44 Color︵1994年︶
●1908年 - カミッロ・オリベッティにより創業される
●1933年 - カミッロの長男アドリアーノ・オリベッティが事業を継承する
●1930年 - 最初の海外工場をアルゼンチンに設立した
●1930年半ば - 製品輸出先が20数ヶ国に拡大するまで事業が拡大する
●1940年代 - 計算機の分野に進出
●第二次世界大戦中 - 経営者のアドリアーノ・オリベッティなどがユダヤ人迫害の対象となり、スイスに身を隠す。大戦終了後に再び積極的活動を再開する
●1948年 - 世界最初の電動式記録卓上計算機を発売する︵ディビィジュマ(Divisumma)︶
●1954年 - コンピュータの開発を始める
●1959年 - 大型コンピュータ﹁エレア9003﹂を発表
●1959年 - アメリカのアンダーウッド・タイプライターを買収する
●1960年 - アドリアーノ・オリベッティ死去。コンピュータの開発費、アンダーウッドの経営不振、オリベッティ一族の不和が一度に噴き出し、次第にオリベッティ自体も経営危機に陥る
●1964年 - イタリア財界によるオリベッティの救済再建が実施される
●1966年 - マリオ・ベリーニにより、ビデオディスプレー端末TCV-250が設計され、現在でもニューヨーク近代美術館のデザイン収蔵品として保存されている。
●1982年 - 最初のオリベッティ製パソコンM20が発表される︵ザイログ社製プロセッサZ8000搭載︶
●1985年 - イギリスのエイコーン・コンピュータ︵英:Acorn Computers Ltd.︶社、および、フランスのトムソン︵Thomson SA︶社と、資本提携を結ぶ。以降、エイコーンおよびトムソンの製品を、オリベッティの商標で販売
●1999年 - ルクセンブルクに拠点を置くベル社に買収される
●1999年 - パソコン事業を売却する
●2001年 - ベル社が経営支配権を、ピレリおよびベネトングループを含むコンソーシアムへ売却
●2003年 - テレコム・イタリアグループの一員に吸収される
概説[編集]
タイプライターの製造・販売で成功したオリベッティは、計算機の分野にも進出し、世界初の電動式記録卓上計算機の発売や、大型電子計算機﹁エレア9003(Elea 9003)﹂の発表を行なったこともあった。 現在の主な生産品目は、以下の通り︵Olivettiの公開しているページを基に記述︶。 ●プリンタ︵インクジェット型の多機能プリンタ、および写真印刷用プリンタ︶ ●ファックス装置 ●卓上計算機 ●SOHO向けの極小型システム︵PCなどを核とした事務処理システムの意か?︶ ●写真複写機、および、レーザープリンタ ●業務用専用プリンタ ●以下の分野向けの専用装置 ●銀行業務 ●小売業 ●郵便局 ●チケットの移動販売 ●宝くじ販売店舗 ●サービスオートメーション︵人気などの投票,MAAF︶沿革[編集]
日本における事業の沿革[編集]
[1] ●1961年9月 - オリベッティ全額出資による日本法人﹁日本オリベッティ株式会社﹂として設立。その後親会社が﹁ワング・グローバル﹂︵1998年3月︶→﹁ジェトロニクス﹂︵1999年7月︶に変更されている。 ●2000年1月 - 社名をジェトロニクス・オリベッティ株式会社に改める。 ●2002年4月 - ジェトロニクス株式会社となる。 ●2007年5月 - NTTデータがジェトロニクスとの戦略的パートナーシップを結び、NTTデータが株式の7割を保有する合弁会社・NTTデータジェトロニクス株式会社となる。 ●2020年3月 - ジェトロニクスが保有する当社株式をNTTデータに譲渡。これによりNTTデータの完全子会社となる。 ●2021年10月 - NTTデータルウィーブ株式会社に社名変更。オリベッティの救済再建[編集]
1964年に実施された、イタリア財界の助力によるオリベッティの再建救済の内容は、以下のようなものである。- オリベッティ一族の持ち株比率を75%から35%に減らし、経営の実権も事実上一族から離れる
- 大型コンピュータ部門をGEの支配に委ねる
脚注[編集]
関連項目[編集]
- エットレ・ソットサス - エレア9003や、ポータブルタイプライター『ヴァレンタイン』のデザイナー。
- 怪人二十面相(1973年、旧「日本オリベッテイ株式会社」の提供により、「オリベッティ劇場」としてニッポン放送で放送していたラジオドラマ)
- ミッドナイトプレスクラブ(1974-80年 TBSラジオにおける協賛番組。竹村健一が世界の要人にインタビューする時事トークショー)
参考文献[編集]
- 『大日本百科事典 ジャポニカ 第3巻(えいき-おん)』(株)小学館 (昭和50年2月20日第2版13刷)