ジッパ・ディー・ドゥー・ダー
﹁ジッパ・ディー・ドゥー・ダー﹂︵英語: Zip-a-Dee-Doo-Dah︶は、1946年公開のディズニー映画﹃南部の唄﹄の挿入歌。1947年のアカデミー歌曲賞を受賞している。作曲はアリー・リューベル、作詞はレイ・ギルバート。映画では﹁リーマスおじさん﹂を演じたジェームズ・バスケットが歌っている[1]。
﹁ジッパ・ディー・ドゥー・ダー﹂というのは、あまり使われない表現ではあるが、映画の場面における輝かしく、清々しい気分を表すのに適した表現である[1]。
﹃星に願いを﹄︵1940年のディズニー映画﹃ピノキオ﹄の主題歌︶と共に、アメリカ映画主題歌ベスト100にも選ばれており、ディズニー映画を代表する楽曲の1つである[1]。
カバーしたアーティスト[編集]
多くの歌手、バンドによってカバーされ、ポップ・チャートの常連となった。 ●ジョニー・マーサーとパイド・パイパーズ︵1946年、B面﹁Ev'rybody Has a Laughing Place﹂︶ ●The Modernairesとポーラ・ケリー︵1946年、B面﹁Too Many Irons In The Fire﹂︶ ●ジョージ・オルセン︵1946年、A面﹁Through A Thousand Dreams﹂︶ ●サミー・ケイオーケストラ︵1947年︶ ●ボブ・B・ソックス&ザ・ブルー・ジーンズ︵1962年、B面﹁Flip and Nitt﹂︶ ●レイ・コニフSingers︵1963年、B面﹁わが心はむせび泣く﹂︶ ●ビッグスリー ︵1963年、ライブアルバム(EP)﹃At the Cavern﹄収録︶ ●ディオンヌ・ワーウィック︵1963年、アルバム﹃プレゼンティング・ディオンヌ・ワーウィック﹄収録︶ ●コニー・フランシス︵1963年、アルバム﹃Connie Francis Sings Award Winning Motion Picture Hits﹄収録︶ ●デイヴ・クラーク・ファイヴ︵1964年、アルバム﹃The Dave Clark Five Return!﹄収録︶ ●ルイ・アームストロング︵1968年、アルバム﹃Disney Songs The Satchmo Way﹄収録︶ ●スプリームス︵1968年、アルバム﹃Diana Ross & the Supremes Sing Disney Classics﹄収録︶ ●ジャクソン5︵1979年、アルバム﹃Zip A Dee Doo Dah﹄︶ ●ジェームス・ラスト︵1979年、アルバム﹃Copacabana – Happy Dancing﹄収録︶ ●スティーヴ・ミラー・バンド︵1988年、アルバム﹃Born 2 B Blue﹄収録︶ ●マミーズ (バンド)︵1994年、アルバム﹃Party at Steve's House﹄収録︶ ●鈴木亜美︵2006年、配信限定で発売︶ ●ルーザー・ディキンソン︵2012年、B面﹁夢見る人﹂︶ ●ビル・オーカット︵2013年、アルバム﹃A History Of Every One﹄収録︶使用曲の変更[編集]
日本では東京ディズニーリゾート内にあるモノレール﹁ディズニーリゾートライン﹂の駅舎内において、本曲がBGMとして使用されていたが、2022年8月19日から使用されなくなった。東京ディズニーリゾートの運営会社であるオリエンタルランドはJ-CASTの取材に対し、﹁多様性を反映することですべてのゲストがより気持ちよくお過ごしいただくことの一環﹂と本曲の使用取りやめを認めた上で、本曲がBGMとして採用されている同リゾート内の他の場所での変更については﹁継続的に検討しているが、具体的な時期は未定である﹂と答えている[2]。また、舞浜駅についても、2023年4月14日を最後に流れていない。 本曲が挿入されている﹃南部の唄﹄を巡っては、黒人描写の問題により、全米黒人地位向上協会からの抗議を受け、1986年から封印作品の扱いとなっており、2020年時点でもウォルト・ディズニー・カンパニーが﹁時代に適していない﹂とコメントするなど、その方針を変えておらず、実際に﹃南部の唄﹄をテーマにしたアトラクション﹁スプラッシュ・マウンテン﹂の題材が、アメリカ国内のディズニーパークにおいて別の映画に変更されることを発表している[3][4][5]。関連項目[編集]
●スプラッシュ・マウンテン - ディズニーパークにあるアトラクション。﹃南部の唄﹄をモデルにしており、本曲もBGMとして使用されている[6]。 ●舞浜駅 - 東京ディズニーリゾート最寄駅。1番線︵蘇我駅、西船橋駅方面行き︶の発車メロディとして採用されている[7]。 ●第63回NHK紅白歌合戦︵2013年︶ - ﹁歌で 会いたい。 特別企画 ドリームステージ 嵐 AKB48 関ジャニ∞ Perfume﹂でメドレーの中の1曲として歌われた。 ●バナナマンのせっかくグルメ!! - 番組のテーマソングとして本楽曲の替え歌が使用されている。 ●セイコーファンタジア - ディズニーバージョンのからくり作動中のBGMに使われている。出典[編集]
(一)^ abcDon Tyler (2007). Hit Songs, 1900-1955: American Popular Music of the Pre-Rock Era. McFarland & Company. p. 299. ISBN 978-0786429462
(二)^ “東京ディズニーリゾートの名物曲 ﹁ジッパ・ディー・ドゥー・ダー﹂が消える?”. J-CASTトレンド (2022年8月24日). 2022年8月25日閲覧。
(三)^ “ディズニー、﹁スプラッシュ・マウンテン﹂に改変を望む声 一体何が問題?”. TRILL (2020年6月12日). 2022年8月25日閲覧。
(四)^ “ディズニーランドのスプラッシュ・マウンテンに﹁変化﹂求める声。﹁#BlackLivesMatter﹂きっかけに”. ハフポスト (2020年6月14日). 2022年8月25日閲覧。
(五)^ “ディズニー、﹁スプラッシュ・マウンテン﹂の設定変更”. 日本経済新聞 (2020年6月26日). 2022年8月25日閲覧。
(六)^ Jay Fenster (2001). Disneyworld with Kids. Open Road Publishing. p. 173. ISBN 9781892975584
(七)^ “︻ディズニー︼舞浜駅の発車予告ベルが35周年バージョンに!4月10日より”. cinemacafe.net (2018年3月27日). 2018年9月11日閲覧。