ジュリエッタ・シミオナート
ジュリエッタ・シミオナート︵伊: Giulietta Simionato、1910年5月12日 - 2010年5月5日︶は、イタリアのオペラ歌手︵メゾソプラノ︶。1930年代中頃から1966年の引退まで活躍した。ドラマティックな役柄とコミカルな役柄のどちらでも力強い歌唱で賞賛された。デッカ・レコードを中心にレナータ・テバルディ、マリオ・デル・モナコ、エットーレ・バスティアニーニ達と多くの録音を残した。日本でもNHKのイタリア歌劇団公演に、第1回︵1956年︶から第3回︵1961年︶まで参加し、﹃アイーダ﹄や﹃カヴァレリア・ルスティカーナ﹄、﹃カルメン﹄などでの名唱で、日本の聴衆に後年まで語り継がれる名歌手である。晩年、NHKのテレビ番組で﹃ミニョン﹄の一節を歌う映像が流されたが、90歳を過ぎてもなお、オペラ歌手としての発声のフォームを維持していた。