ボディ・プレス
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![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/5/58/Akebono_spalsh.jpg/300px-Akebono_spalsh.jpg)
ボディ・プレス︵Body Press︶は、マット上に倒れている相手に向かって、主に腹部から自身の体を浴びせるプロレス技および、その派生技の総称である。重量級の巨漢レスラーが自らの巨体を利用して圧するように放つ場合と、空中技が得意な軽量級レスラーが跳躍力や身軽さを活かして放つ場合とがある。
英語圏では主にスプラッシュ︵Splash︶と総称され、ボディ・スプラッシュ︵Body Splash︶またはビッグ・スプラッシュ︵Big Splash︶とも呼ばれる。
![](//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/8/84/Dragon_Splash_by_Ryuji_Ito.JPG/220px-Dragon_Splash_by_Ryuji_Ito.JPG)
伊東竜二による開脚屈伸式ダイビング・ボディ・プレス︵ドラゴン・ス プラッシュ︶。
空中で開脚し、両腕を一度振り下ろしてクロスさせ、体を屈伸して放つ。上記の屈伸式ダイビング・ボディ・プレス︵フロッグ・スプラッシュ、アート・バー・プレス︶の類似技。ディーロ・ブラウンはロー・ダウン、CIMAはマッド・スプラッシュ、伊東竜二はドラゴン・スプラッシュの名称で使用。
●主な使用者
●ディーロ・ブラウン︵ロー・ダウン︶
●CIMA︵マッド・スプラッシュ︶
●伊東竜二︵ドラゴン・スプラッシュ︶
●DASH・チサコ︵ホルモン・スプラッシュ︶
●伊藤旭彦
●エル・デスペラード
●児玉裕輔︵マッド・スプラッシュ︶
![](//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/7/76/Lesnarbotch.jpg/220px-Lesnarbotch.jpg)
ブロック・レスナーによるシューティング・スター・プレス。
SSPの略称でも呼ばれる。リングに背を向けた状態で放つムーンサルト・プレスとは逆に、リングと向かい合わせの状態から前方に踏み切りつつ後方転回をして体を浴びせる。開発者は山田恵一であり、獣神サンダー・ライガーへの変身以前から使用していた。
マーク・メロはワイルド・シングまたはマーベロシティ、ポール・ロンドンはロンドン・コーリング、マグナムTOKYOはAVスター・プレスの名称で使用。スーパーヘビー級のレスラーではブロック・レスナーも使用したことがある。
円華やPACなど、コーナーに登らずにマット上で放つレスラーもいる。PACは従来のシューティング・スター・プレスに横一回転捻り加えた変型技も使用する︵360度回転することから360°シューティング・スター・プレスと呼称される︶。
●主な使用者
●マーク・メロ︵ワイルド・シング / マーベロシティ︶
●シェイン・マクマホン
●ビリー・キッドマン
●ポール・ロンドン︵ロンドン・コーリング︶
●マーク・ブリスコ
●マット・サイダル
●リコシェ
●ウィル・オスプレイ
●獣神サンダー・ライガー
●マグナムTOKYO︵AVスター・プレス︶
●飯伏幸太
●丸藤正道
●義経
●GENTARO
●遠藤哲哉︵バーニングスター・プレス︶
![](//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/4/46/Vader-Michaels_in_1996.jpg/250px-Vader-Michaels_in_1996.jpg)
ビッグバン・ベイダーによるリバース・スプラッシュ︵ベイダー・ボム ︶。
スイング・スプラッシュ、コーナーポスト・プレスとも呼ばれる。仰向けに倒れている相手に対し、リングに背を向けた状態でコーナーポストの2段目に上り、トップロープを掴んで勢いをつけて後方へ体をジャンプさせ、そのままロープから手を放して相手の体の上に上体を落下させる。
ジャンピング・ボディ・プレス[編集]
ジャンピング・ボディ・プレス︵Jumping Body Press︶は、仰向けに倒れている相手に対し、その場でジャンプして自らの上体を浴びせる技である。立っている状態から倒れ込むため、スタンディング・スプラッシュとも呼ばれる。跳躍力を必要としないので、自らの巨体を武器とする重量級レスラーが体重を利用して放つことが多い。 ゴリラ・モンスーンはゴリラ・スプラッシュ、アンドレ・ザ・ジャイアントはジャイアント・プレス、ビッグバン・ベイダーはビッグバン・クラッシュの名称で使用。アンドレはこの技の多用が一因で膝を痛め、1982年頃からヒップドロップやエルボー・ドロップに決め技を移行していく。 ●主な使用者 ●ジェス・オルテガ ●ヘイスタック・カルホーン ●グレート・アントニオ ●ムース・ショーラック ●スタン・フレイジャー ●ゴリラ・モンスーン︵ゴリラ・スプラッシュ︶ ●アンドレ・ザ・ジャイアント︵ジャイアント・プレス︶ ●クリス・テイラー ●クラッシャー・ブラックウェル ●ビッグバン・ベイダー︵ビッグバン・クラッシュ︶ ●森嶋猛 ●曙 ●浜亮太ランニング・ボディ・プレス[編集]
ランニング・ボディ・プレス︵Running Body Press︶は、仰向けに倒れている相手に対し、助走をつけてジャンプして自らの上体を浴びせる技である。 ビッグ・レッドはホリー・ゴースト・スプラッシュ、ワンマン・ギャングは747スプラッシュ︵アキームのギミック時はエア・アフリカ︶、カマラはウガンダン・スプラッシュ、タイフーンはタイダル・ウェーブ[1]、アルティメット・ウォリアーはアルティメット・スプラッシュの名称で使用。ウォリアーは相手に膝を立てられてカウンター攻撃を受けたことから、うつぶせに倒れている相手の背中に浴びせることもあった︵カマラも同様の形で放つことがあった︶。 ジャンピング︵スタンディング︶式と同様に使い手には重量級のレスラーが多いが、ミル・マスカラスやドス・カラスも跳躍力を活かして放つことがあった。 ●主な使用者 ●ビッグ・レッド︵ホリー・ゴースト・スプラッシュ︶ ●ワンマン・ギャング︵747スプラッシュ︶ / アキーム︵エア・アフリカ︶ ●カマラ / 初代ジャイアント・キマラ︵ウガンダン・スプラッシュ︶ ●タイフーン︵タイダル・ウェーブ︶ ●アルティメット・ウォリアー︵アルティメット・スプラッシュ︶ ●セーラー・ホワイト ●キングコング・バンディ ●レロイ・ブラウン ●レイ・キャンディ ●ビッグ・ボスマン ●ビッグバン・ベイダー︵ランニング式ビッグバン・クラッシュ︶ ●ボツワナ・ビースト / 2代目ジャイアント・キマラ︵ウガンダン・スプラッシュ︶ ●曙︵アケボノ・スプラッシュ︶ ●浜亮太 ●力︵アンリミテッド・パワー︶ダイビング・ボディ・プレス[編集]
ダイビング・ボディ・プレス︵Diving Body Press︶は、コーナーポスト最上段もしくは2段目から、仰向けに倒れている相手に向かってダイブして、自らの上体を浴びせる技である。フライング・ボディ・プレス、フライング・ソーセージとも呼ばれる もともとは重量級レスラーが使う飛び技の代表格で、圧倒的なウェイトとパワーを引き立たせる技として用いていたが、中・軽量級レスラーも跳躍力を活かしたフィニッシュ・ムーブとして使用している。ミル・マスカラスのように、立っている相手に放つ技は﹁フライング︵ダイビング︶・ボディ・アタック﹂などと呼ばれる。 ●主な使用者 ●キング・イヤウケア︵フライング・ソーセージ︶ ●ブル・ラモス︵フライング・ソーセージ︶ ●キラー・トーア・カマタ ●アーニー・ラッド︵スパイダー・プレス︶ ●ジミー・スヌーカ︵スーパーフライ︶ ●リック・マーテル ●カマラ︵ウガンダン・スプラッシュ︶ ●ワイルド・サモアン︵サモアン・スプラッシュ︶ ●ビッグバン・ベイダー︵ダイビング式ビッグバン・クラッシュ︶ ●バンバン・ビガロ︵ニュークリア・スプラッシュ︶ ●スティング ︵スティンガー・スプラッシュ︶ ●ウマガ︵サモアン・スプラッシュ︶ ●バル・ビーナス︵マネー・ショット︶ ●ジェイ・ウーソ︵ウーソ・スプラッシュ︶ ●ジミー・ウーソ︵ウーソ・スプラッシュ︶ ●田上明︵ダイナミック・プレス︶ ●獣神サンダー・ライガー ●AKIRA︵ムササビ・プレス︶ ●力皇猛 ●吉江豊 ●葛西純︵パールハーバー・スプラッシュ︶ ●岡林裕二︵ゴーレム・スプラッシュ︶ ●入江茂弘︵ビースト・スプラッシュ︶ ●マイバッハ谷口︵マイバッハ・プレス︶ ●斉藤レイ 主な同一技 フライング・ソーセージ キング・イヤウケアやブル・ラモスなど巨漢レスラーが放つダイビング・ボディ・プレス。後年ではウマガなどがサモアン・スプラッシュの名称でも使用していた。ソーセージとは﹁観測用の気球︵Sausage Balloon︶﹂が由来であり、食べ物の﹁ソーセージ﹂のことではない。﹁気球のように大きな﹂巨漢レスラーが得意技としたことから、この名が付いた。ハワイの巨象ことイヤウケアが元祖とされる。 スーパーフライ ジミー・スヌーカのダイビング・ボディ・プレス。技名がニックネームとしても定着した。スーパーフライ・スプラッシュとも呼ばれる[2]。反り気味にした体を大きく広げて放つのが特徴で、ベビーフェイス時代のリック・マーテルも同様のフォームを使用。 外道や田中将斗も同名で使用するが、フォームとしては後述する﹁屈伸式﹂と同様のものであり、このスヌーカのものとは異なっている。 スパイダー・プレス アーニー・ラッドのダイビング・ボディ・プレス。日本でのニックネーム﹁黒い毒グモ﹂にちなんで名付けられた。 スティンガー・スプラッシュ スティングのダイビング・ボディ・プレス。コーナーにもたれかかる相手への串刺し式のボディ・アタックもスティンガー・スプラッシュと呼ばれる。 ニュークリア・スプラッシュ バンバン・ビガロのダイビング・ボディ・プレス[3]。ランニング式で放つ場合もある。 マネー・ショット バル・ビーナスのダイビング・ボディ・プレス。飛ぶ前に大見得を切ってから放つ。 ダイビング式ビッグバン・クラッシュ ベイダーのダイビング・ボディ・プレス。大一番の時でしか見せなかった。 ムササビ・プレス AKIRAのボディ・プレス。飛ぶ前に両手を広げ大見得を切り、体を反り返ったような空中姿勢で放つ。ムササビ・プレスとも呼ばれ、空中での姿勢がムササビの飛ぶ姿勢に似ていたことから名付けられた。 ダイナミック・プレス 田上明のダイビング・ボディ・プレス。大一番でしか見せず、飛ぶ前にコーナー上で片手を挙げてアピールする場合が多い。 パールハーバー・スプラッシュ 葛西純のダイビング・ボディ・プレス。コーナートップで﹁シャキーン﹂もしくは﹁シュワッチ﹂と声を上げゴーグルを装着。敬礼ポーズと共に﹁シェー﹂と声を上げてからダイブする。その際観客も一緒に﹁シェー﹂と声を上げるのが慣例化している。そのゴーグルは真珠湾攻撃によって亡くなった祖父の形見である︵初期設定︶。 ゴーレム・スプラッシュ 岡林裕二のダイビング・ボディ・プレス。 マイバッハ・プレス マイバッハ谷口のダイビング・ボディ・プレス。決め技のひとつ。飛ぶ前にコーナー上で両手を広げてアピールしてから決める。空中で大きく体をエビ反りにするのが特徴。 ビースト・スプラッシュ 入江茂弘のダイビング・ボディ・プレス。空中で大きく体をエビ反りにするのが特徴。派生技[編集]
屈伸式ダイビング・ボディ・プレス[編集]
フロッグ・スプラッシュとも呼ばれる。空中で一度屈伸運動を加えて飛ぶ姿がカエルが跳ねているように見えるため、この名前がついた。二代目タイガーマスクのデビュー戦の相手を務めたラ・フィエラが日本で初公開したとされたが、山本小鉄がガメラ式ボディ・プレスの愛称で以前から使用していた。後にアート・バーのアート・バー・プレスが変化したものがフロッグ・スプラッシュと呼ばれるようになり、この技の著名な使い手の1人であるエディ・ゲレロはタッグパートナーだったアートの没後に使い始めた。 ロブ・ヴァン・ダムはファイブスター・フロッグ・スプラッシュ、KzyはKZ.time、外道や田中将斗はスーパーフライの名称で使用︵ジミー・スヌーカの元祖スーパーフライとはフォームが異なる︶。 ●主な使用者 ●エディ・ゲレロ︵フロッグ・スプラッシュ︶ ●アート・バー︵アート・バー・プレス︶ ●山本小鉄︵ガメラ式ダイビング・ボディ・プレス︶ ●三沢光晴 ●高木功 / 嵐︵フロッグ・スプラッシュ︶ ●ロブ・ヴァン・ダム︵ファイブスター・フロッグ・スプラッシュ︶ ●外道︵スーパーフライ︶ ●田中将斗︵スーパーフライ︶ ●HUB︵猛毒波布空爆︶ ●棚橋弘至︵ハイフライ・フロー︶ ●関本大介 ●諏訪魔 ●ゼウス ●Kzy︵KZ.time︶ ●吉岡勇紀︵プロッグ・スプラッシュ︶開脚屈伸式ダイビング・ボディ・プレス[編集]
450°スプラッシュ[編集]
フォー・フィフティー・スプラッシュと読む。空中で前方1回転して浴びせるボディ・プレス。スコーピオの得意技であり、かつてはスーパー・スコーピオ・スプラッシュとも称していた。日本ではハヤブサのファイヤーバード・スプラッシュとして知られている。AJスタイルズはスワンダイブ式のスーパーマン・スプラッシュとして使用。 派生技としては、PACがリバース式で放つフレーミング・スター・プレスが存在する。類似技にはフェニックス・スプラッシュがある。 ●主な使用者 ●スコーピオ ●ポール・ロンドン ●ロン・キリングス ●AJスタイルズ︵スーパーマン・スプラッシュ︶ ●ムスタファ・アリ ●ビアンカ・ベレアー ●リコシェ ●ジャスティン・ガブリエル ●ニック・ジャクソン ●フリップ・ゴードン︵フォー・フリッピー・スプラッシュ︶ ●ハヤブサ︵ファイヤーバード・スプラッシュ︶ ●義経 ●新井健一郎 ●青柳亮生 ●飯伏幸太 ●石森太二 ●MAO︵キャノンボール450°︶ ●さくらえみ︵2階からのニャンニャンプレス︶ ●夕陽 ●ドラゴン・ダイヤ ●ロビー・イーグルス ●ウィル・オスプレイ ●上谷沙弥 ●吉野達彦シューティング・スター・プレス[編集]
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/7/76/Lesnarbotch.jpg/220px-Lesnarbotch.jpg)
サザンクロス・スプラッシュ[編集]
変形の旋回式ボディ・プレス。コーナー最上段からリング内を向いて立った状態からジャンプし、空中で側転をするような形で体の向きを変えて放つボディ・プレス。田口隆祐は屈伸式のフォームで放つ技を﹁円盤中毒︵えんばん ちゅうどく︶﹂の名称で使用。 ●主な使用者 ●スコーピオ ●金丸義信 ●田口隆祐 ●カズ・ハヤシ ●なつぽい︵フェアリアル・ギフト︶トルナド・デ・アカプルコ[編集]
錐揉み式の旋回式ボディ・プレス。コーナー最上段からリング内を向いて立った状態からジャンプし、空中で体を180度旋回させてリングに背を向け、それと同時に体を錐揉み回転のように横回転させながら放つボディ・プレス。 ●主な使用者 ●ツバサ ●神田裕之リバース・スプラッシュ[編集]
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/4/46/Vader-Michaels_in_1996.jpg/250px-Vader-Michaels_in_1996.jpg)
- 主な使用者
- ボブ・オートン・ジュニア
- バック・ズモフ
- ビッグバン・ベイダー(ベイダー・ボム)
- マシュー・ブルーム
- 大仁田厚
- 太陽ケア
ムーンサルト・プレス / ラウンディング・ボディ・プレス[編集]
ムーンサルト・プレス[編集]
詳細は「ムーンサルトプレス」を参照
コーナーポストの最上段や2段目から、リングに背を向けた状態で後方転回して放つボディ・プレス。下記のラウンディング・ボディ・プレスとは異なり、跳躍時に横方向への捻りは加えられない。ただし後年開発された派生技の中には、捻りを加えるものも存在する。
ラウンディング・ボディ・プレス[編集]
跳躍中に捻りを加えたボディ・プレス。旋回式ボディ・プレスとも呼ばれ、月面水爆なる異名も持つ。ムーンサルト・プレス同様、リングに背を向けた状態でコーナーポストに立ち、上体を反らせて後方転回し、横方向への回転を加えて放つ。頂点付近の空中姿勢は旋回式ボディ・アタックのようにマットと水平になる点が特徴。ムーンサルト・プレスの原型として知られる。脚注[編集]
(一)^ “Fears for WWE legend Typhoon as wrestlers reveal his health has deteriorated”. The Sun. 2018年11月8日閲覧。
(二)^ “Jimmy Snuka”. Online World of Wrestling. 2017年6月14日閲覧。
(三)^ “The up and down life of Bam Bam Bigelow”. SLAM! Sports. 2018年11月3日閲覧。