チェコの民族衣装

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  • 女子は袖口をリボンでくくった風船のように膨らんだ袖のブラウスに刺繍を施した絹のベスト、足首丈のたっぷりしたスカートの裾はチェコ独自のアイレット技法(台布に開けた穴をかがるオープンワークの一種で、台布に指が通るほど大きく開けた穴で模様を施すチェコ独自の高度な技法)のレースで飾られている。首を一周するふりるのような円形の飾り襟もレースやオープンワークで飾られており、腰には緻密に花模様を刺繍した裾まで垂れる長いリボンを結び、髪はスカーフで覆う。寒い時期は長袖の黒い上着を着る。
  • 男子はかなりたっぷりした袖でカフスと襟周りにリボンを飾った刺繍のあるシャツ、刺繍のある深い緑色の絹のベスト、膝丈のカラシ色かレンガ色の毛皮のズボンに黒いブーツを履く。

南モラビア[編集]

  • 女子のふんわりとしたスカート、大きな折り返し襟、男子の羽飾りのついた黒い帽子が共通する特徴である。中でもポトルジー村は多彩な民族衣装とパステルカラーの優しい色合いで知られる。女子のブラウスは、ハナーよりも袖が大胆に膨らんで豊かにレースが飾られていて、ふんだんに刺繍したぴったりしたベストを着て、襟元にはやはり幅広いリボンが蝶結びにされて膝まで垂れている。スカートはやはり幅広いが膝下丈でペチコートのためにふんわりと広がっていて、その上にアイレットのレースで出来たエプロンを締めているので繊細なパステルカラーのスカートがレースに透けてさらにロマンチックに見える。男性同様に膝丈の黒いブーツを履く。頭には17世紀の貴婦人が好んだフォンタンジュ飾りのようなパステルカラーのリボンを畳んだ飾りを付けている。
  • 男子は、たっぷりした袖にふんだんに刺繍を凝らしたシャツ、黒いレースを飾った赤いズボン、絹の編みあげ式ベスト、白い羽を飾った小さな黒い帽子を着用する。

参考文献[編集]

  • (監修)石山彰『チェコスロバキアの民族衣装』恒文社
  • (監修)丹野郁『世界の民族衣装の事典』東京堂出版 2006 ISBN 978-4490106688