ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム
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ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム︵英: Hollywood Walk of Fame、直訳からハリウッド名声の歩道とも︶は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ハリウッドにある、ハリウッド大通りとヴァイン通り沿いの歩道である。
約5kmほどの間に、エンターテイメント界で活躍した人物の名前が彫られた2,000以上の星型のプレートが埋め込んであり、観光名所になっている。毎年星の数は増えており、追加する際のセレモニーには本人も参加する。
1960年より、ハリウッドの商工会議所により設立された。最初の半年で1,500以上の星が埋め込まれ、1994年にその数は2,000を超えた。現在では毎年6月に、映画、テレビ、音楽、ラジオ、舞台の5つの分野で活躍した人物を対象に、20名ほどの候補者から一般の投票によって選ばれる。
ドルビー・シアターからの風景
マイケル・ジャクソンの星︵死去から2週間後︶
作成途中の星︵マット・デイモンのもの︶
ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームは、ハリウッド大通り[1]沿い東西に、ガワー通り[2]からラ・ブレア通り[3]まで、ヴァイン通り[4]沿い南北に、サンセット大通り[5]からユッカ通り[6]まで伸びている。
茶色の正方形の中央に、真鍮で縁どりされたテラゾ︵大理石を砕いたものとセメント︶製のピンクの星型プレートが配置されている。ピンクの星の中には、顕彰される人物の名前と、その人物が貢献した分野を表したシンボルが付されている。シンボルには以下の種類がある。
﹁映画カメラ﹂は、映画産業への貢献。
﹁テレビ﹂は、テレビ放送業界への貢献。
﹁レコード﹂は、音楽業界への貢献。
﹁マイク﹂は、ラジオ業界への貢献。
﹁仮面﹂は、舞台・演劇への貢献。
補修されるドナルド・トランプの星︵2018年7月25日︶
現在まで設置された星が撤去された事例はない[7]。2017年のMeToo運動が問題となった際には、セクシャルハラスメントの加害者であったビル・コスビーやケヴィン・スペイシーの星を撤去するべきか議論が持ち上がったが、ハリウッド商工会議所はこれを認めていない[7]。コスビーの星は、たびたび破壊される被害が出ている[7]。
2016年アメリカ合衆国大統領選挙の期間中からは、ドナルド・トランプの星が損壊される事件がたびたび発生している。2018年8月には、ウエスト・ハリウッド市議会がトランプの星を撤去するよう要請する決議を行っている[7]。