ピップエレキバン
ピップエレキバンは、ピップが製造・販売している家庭用磁気治療器の商品名。1972年に販売が開始され[1]、当初は﹁恵麗喜絆﹂という漢字表記の商品名であった[2]。
日本以外では韓国、香港、台湾などでも販売されている[3]。
特徴・使い方[編集]
●装着部位のこり及び血行の改善。肩こり、腰痛などの筋肉硬化症の患部︵ツボ︶に直接貼る。 ●磁気の作用で血行を促進し、老廃物の除去をすることで、こりを改善する効能を謳っている[4]。 ●磁石は永久磁石を採用しており、装着している間は効果を持続できる。 ●絆創膏の部分は日本人の肌と同じような色になっていて、入浴時でも目立つことなく装着できる。 ●2013年9月に、発売以来初の全面リニューアルを行い、絆創膏を高伸縮性と透湿性を持つ新仕様に変更。また、ラインナップを再編し、﹁ピップエレキバン﹂は﹁ピップエレキバン80﹂、﹁ピップエレキバンA﹂は﹁ピップエレキバン130﹂、﹁ピップエレキバンZ﹂は﹁ピップエレキバン190﹂に改名し、メントール配合の﹁ピップエレキバンM﹂と合わせて4種類に集約した。製品詳細[編集]
磁束密度の違いで、5種類の製品が販売されている。 ●ピップエレキバン80 : 80ミリテスラ︵800ガウス︶ ●ピップエレキバン130 : 130ミリテスラ︵1,300ガウス︶ ●ピップエレキバン190 : 190ミリテスラ︵1,900ガウス︶ ●ピップエレキバンMAX200‥200ミリテスラ︵2,000ガウス︶ ●ピップエレキバンM : 130ミリテスラ︵1,300ガウス︶ 、絆創膏にメントールが配合されている。 磁気ネックレスのピップ マグネループ、サポーターに磁石を組み込んだピップエレキバン サポーターも販売されている。効用に関する論争[編集]
ピップは長年の基礎研究と臨床試験の結果より、薬事法第2条6項に基づき、厚生労働省から﹁管理医療機器﹂の許可を得て販売されている。 また、米医学専門誌﹁アメリカ苦痛管理ジャーナル﹂にて、磁石による医学的効果が認められないことが発表された[5]。ただしこの記事は、磁気によって﹁神経﹂が電気的刺激を受けるという説を否定したものであって、それ以外の医学的効果まで否定したものではない。関連項目[編集]
●比布駅、比布神社 - 1980年からCMのロケが行われて有名になった[6]。また、2019年から行われているピップと北海道上川郡比布町による﹁PIP相互応援大使活動﹂の一環として、﹁風っこ そうや﹂号デザインの﹁ピップエレキバン130﹂があり、ブランドロゴの"ピップエレキバン"が比布町の地名をもじった"比布エレキバン"になっている[7]。 ●﹁パイロット・ポイント空港﹂︵ピップ空港︶ - アメリカ合衆国アラスカ州にある本空港でも、かつてCMが収録された[1]。 ●代替医療 ●疑似科学 ●フランツ・アントン・メスメル注釈[編集]
(一)^ abピップエレキバン ニッポン・ロングセラー考 - COMZINE by NTTコムウェア 2012年11月号
(二)^ 会社沿革 - ピップ
(三)^ 海外事業 - ピップ
(四)^ 磁気がこりに効く理由とは!? - ピップエレキバン
(五)^ Garrison, D.W., Effects of Natural Magnets on Fine Touch and 2 Pt. Discrimination on Finger Tips in Humans. American Journal of Pain Management, 14(2004)107-116.
(六)^ 35年前のCM再現、北海道・比布町のPR動画が話題に - 朝日新聞 2015年12月31日
(七)^ ﹃消えた﹁P﹂を探せキャンペーンが終了!各賞受賞作品が発表されました﹄︵PDF︶︵プレスリリース︶ピップ株式会社、2020年10月13日。2021年5月26日閲覧。