ブリタニア
ブリタニア (Britannia) は、イギリス、特に古代ローマの属州﹁ブリタンニア﹂があったグレートブリテン島南部の古称︵ラテン語名︶である[1]。フランスのブルターニュ地方︵小ブリテン︶には4世紀から8世紀にグレートブリテン島から移民が訪れ、10〜11世紀には、英仏海峡を挟んだ両地域がブリタニアと呼ばれた[2]。Britannia はフランス語 Bretagne︵ブルターニュ︶と同根である。
西暦2世紀のローマ帝国で、ブリタニアは神格化され女神となった。のちにはイギリスの象徴とみなされた︵詳細は﹁ブリタニア (女神)﹂を参照︶。
由来[編集]
この地名は、ローマ時代にグレートブリテン島南部に住んでいたブリトン人の名に由来する。ブリトン自体の語源はわかっていない[2]。もともとギリシャ語で、グレートブリテン島などの島々が Prettanike または Brettaniai と呼ばれていた。紀元前1世紀までに、Britannia がグレートブリテン島を特定して意味するようになった。
出典[編集]
(一)^ 富沢霊岸. “﹁ブリタニア﹂﹃日本大百科全書﹄”. コトバンク. 小学館. 2019年1月7日閲覧。
(二)^ ab梁川英俊, 原聖, ルアルンタンギ, プリス・ジョーンズメイリオン, ヒックスダヴィス, ダンバーロバート, ニヒネーデネッサ, 木部暢子, 藤内哲也, 安藤剛, 平嶺林太郎, 後平澪子, 森野聡子, 辺見葉子, 小池剛史, 平島直一郎﹁ケルト諸語文化圏について﹂﹃﹁辺境﹂の文化力 : ケルトに学ぶ地域文化振興﹄、鹿児島大学法文学部人文学科ヨーロッパ・アメリカ文化コース、2011年3月1日、23-24頁、ISBN 9784883033034、NCID BB08012875、2022年6月9日閲覧。