ペンドラゴン (バンド)
表示
ペンドラゴン Pendragon | |
---|---|
![]() サポートメンバーを含む『ラヴ・オーヴァー・フィアー』ツアーのラインナップ(2020年) | |
基本情報 | |
別名 | Zeus Pendragon |
出身地 |
![]() グロスターシャー州ストラウド |
ジャンル |
プログレッシブ・ロック ネオ・プログレッシブ・ロック シンフォニック・ロック |
活動期間 | 1978年 - 現在 |
レーベル |
Elusive Records EMI Awareness Records Toff Records(自主レーベル) (以下委託先) メタル・マインド・プロダクションズ Snapper Music/Mad Fish |
公式サイト |
www |
メンバー |
ニック・バレット (Vo、G) ピーター・ジー (B) クライヴ・ノーラン (Key、Vo) ジャン=ヴィンセント・ベラスコ (Ds) |
旧メンバー |
ファッジ・スミス (Ds) ほか 別記参照 |
ペンドラゴン︵Pendragon︶は、イングランド出身のプログレッシブ・ロック・バンド。
1970年代の英プログレッシブ・ロックを継承する1980年代のスタイル﹁ネオ・プログレッシブ・ロック﹂の代表的バンド。後年はシンフォニック・ロックを主体に、40年以上にわたり活動している。
概要・略歴
[編集]ポンプ・ロック期(1978年 - 1990年)
[編集]
1978年、ニック・バレット︵ボーカル、ギター︶、ピーター・ジー︵ベース︶らを中心に英グロスターシャー州で結成。当初のバンド名は﹁ゼウス・ペンドラゴン﹂であったが、後に現行名に短縮した。
長い期間ローカルバンドの域を出なかったが、1983年 当時売り出し中だったネオ・プログレッシブ・ロック・バンド﹁マリリオン﹂のマネージメントに見出され、同所主宰のレーベル﹁Elusive Records﹂と契約。翌1984年にEP﹃Fly High Fall Far﹄でデビューした。更に1985年、1stフル・アルバム﹃宝石﹄を発表する。
1986年、大幅なメンバーチェンジを実施し、クライヴ・ノーラン︵キーボード︶やファッジ・スミス︵ドラム︶が新加入。同年に1stライブ・アルバム﹃9:15 Live﹄、1988年には2ndアルバム﹃叩頭 (カウタウ)﹄をリリースする。
自主レーベル設立 - 以降(1991年 - 現在)
[編集]
1991年、バンドは自主レーベル﹁Toff Records﹂を設立。これより全ての作品を管理化に置き、作風や制作の自由度が解放された。同年、第一弾の3rdアルバム﹃ザ・ワールド﹄をリリース。以後、4th﹃ウィンドウ・オヴ・ライフ﹄、5th﹃仮面舞踏への序曲﹄、6th﹃幻影の寓話﹄と、2000年代まで質の高いシンフォニック・ロック作品を発表していく[1]。
バンドは特にポーランドからの支持が高く、その縁で2000年代からライブ音源・映像部門を同国のプロダクション﹁メタル・マインド・プロダクションズ﹂に委託する。
2005年、7thコンセプト・アルバム﹃ビリーヴ﹄をリリース。これ以降 作風に若干の変化が見られ、一部から賛否両論が起こった。
2006年、長年在籍したメンバー ファッジ・スミスが脱退。以降、ドラマーの出入りが不安定になる。
2008年、結成30周年にリリースした8thアルバム﹃ピュア﹄が高い評価を受け、欧州の有力プログレ専門サイト﹃DPRP﹄で同年度の﹁Album of the Year﹂に輝く。
2011年、9thアルバム﹃パッション﹄をリリース。
2013年、デビュー30周年に向け、コンピレーションやライブ作品と連動して大々的に展開[2]。翌2014年に節目の10thコンセプト・アルバム﹃メン・フー・クライム・マウンテンズ﹄を発表[3]。
2017年、5thアルバム﹃仮面舞踏への序曲﹄のリリース20周年を記念して、完全再現したライブアルバム﹃ライヴ・イン・ポーランド - ﹁仮面舞踏への序曲﹂20周年記念公演﹄をリリース[4]。同年秋に初来日公演を開催[5]。
2020年、6年ぶりの11thアルバム﹃ラヴ・オーヴァー・フィアー﹄を発表[6]。
スタイル
[編集]
1980年代は同世代の﹁マリリオン﹂﹁IQ﹂らと並び、後期ジェネシスを模倣したようなキャッチーなネオ・プログレッシブ・ロックをスタイルとしていた。
自主レーベルを設立した1990年代以降はキャッチーに加え、メロディアスでファンタジックな叙情的シンフォニック・ロックを展開。2000年代半ばからは幾分ハードなサウンドやアコースティックも加味し、陰鬱な表現にも依っている。
メンバー
[編集]※2021年4月時点
現ラインナップ
[編集]- ニック・バレット (Nick Barrett) - ボーカル、ギター、キーボード (1978年- )
- ピーター・ジー (Peter Gee) - ベース (1978年- )
- クライヴ・ノーラン (Clive Nolan) - キーボード、ボーカル (1986年- )
- ジャン=ヴィンセント・ベラスコ (Jan-Vincent Velazco) - ドラム (2015年- )
-
ニック・バレット (G、Vo) 2015年
-
ピーター・ジー (B) 2015年
-
クライヴ・ノーラン (Key、Vo) 2015年
-
ジャン=ヴィンセント・ベラスコ (Dr) 2015年
旧メンバー
[編集]- ジョン・バーンフィールド (John Barnfield) - キーボード (1978年-1984年)
- リック・カーター (Rick Carter) - キーボード (1984年-1986年)
- アラン・ジョルフィ (Alan Gyorffy) - ドラム (1978年)
- ナイジェル・ハリス (Nigel Harris) - ドラム (1978年-1984年)
- マット・アンダーソン (Matt Anderson) - ドラム (1984年-1986年)
- ファッジ・スミス (Fudge Smith) - ドラム (1986年-2006年)
- ジョー・クラブツリー (Joe Crabtree) - ドラム (2006年-2008年)
- スコット・ハイアム (Scott Higham) - ドラム (2008年-2014年)
- クレイグ・ブランデル (Craig Blundell) - ドラム (2014年-2015年)
ディスコグラフィ
[編集]スタジオ・アルバム
[編集]- 『宝石』 - The Jewel (1985年)
- 『叩頭 (カウタウ)』 - Kowtow (1988年)
- 『ザ・ワールド』 - The World (1991年)
- 『ウィンドウ・オヴ・ライフ』 - The Window of Life (1993年)
- 『仮面舞踏への序曲』 - The Masquerade Overture (1996年)
- 『幻影の寓話』 - Not Of This World (2001年)
- 『ビリーヴ』 - Believe (2005年)
- 『ピュア』 - Pure (2008年)
- 『パッション』 - Passion (2011年)
- 『メン・フー・クライム・マウンテンズ』 - Men Who Climb Mountains (2014年)
- 『ラヴ・オーヴァー・フィアー』 - Love Over Fear (2020年)
ライブ・アルバム
[編集]- 『9:15ライヴ』 - 9:15 Live (1986年)
- 『ライヴ・イン・リール』 - The Very Very Bootleg (1993年)
- Utrecht… the Final Frontier (1995年)
- Live in Kraków (1997年)
- 『アコースティカリー・チャレンジド』 - Acoustically Challenged (2002年)
- Out of Order Comes Chaos (2013年)
- 『ライヴ・イン・ポーランド〜「仮面舞踏への序曲」』 - Masquerade 20 (2017年)
EP/ミニ・アルバム
[編集]- Fly High Fall Far (1984年)
- Red Shoes (1987年)
- Saved by You (1989年)
- Fallen Dreams and Angels (1994年)
- As Good as Gold (1996年)
コンピレーション・アルバム
[編集]- 『レスト・オブ・ペンドラゴン』 - The Rest of Pendragon (1991年)
- Overture 1984-1996 (1998年)
- Once Upon a Time in England Volume 1 & 2 (1999年)
- The History 1984–2000 (2000年)
- Introducing Pendragon (2013年)
映像作品
[編集]- 『ライヴ…アット・ラスト・アンド・モア』 - Live at Last… and More (2002年)
- 『アンド・ナウ・エヴリバディ・トゥ・ザ・ステージ』 - And Now Everybody to the Stage (2006年)
- Past and Presence (2007年)
- Concerto Maximo (2009年)
- Out of Order Comes Chaos (2013年)
- 『ライヴ・イン・ポーランド - 「仮面舞踏への序曲」20周年記念公演』 - Masquerade 20 (2017年)
脚注
[編集]
(一)^ ペンドラゴン全盛期の4作品が一挙SHM-CD紙ジャケット化 - タワーレコード
(二)^ 英プログレ ペンドラゴンのライヴDVD/BD﹃Out Of Order Comes Chaos﹄が発売、プレビュー映像あり - amass
(三)^ 80年代に登場した英ネオ・プログレ・グループ、ペンドラゴンの新作﹃メン・フー・クライム・マウンテンズ﹄! - ストレンジ・デイズ
(四)^ ペンドラゴンのライヴDVD﹃ライヴ・イン・ポーランド〜﹁仮面舞踏への序曲﹂20周年記念公演﹄が発売 - amass
(五)^ 英プログレ、ペンドラゴンの初来日公演が9月に決定 - amass
(六)^ “英プログレ・バンド、ペンドラゴンが新アルバム﹃Love Over Fear﹄を2020年2月発売”. amass (2019年11月5日). 2020年1月25日閲覧。