レイ・フィッシャー
| レイ・フィッシャー Ray Fisher | |
|---|---|
 2017年、サンディエゴ・コミコンにて | |
| 生年月日 | 1987年9月8日（36歳） |
| 出生地 |
 アメリカ合衆国 メリーランド州ボルチモア |
| 身長 | 191 cm |
| 職業 | 俳優 |
| ジャンル | 映画 |
| 活動期間 | 2008年 - |
| 主な作品 | |
|
映画 『ジャスティス・リーグ』 『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』 テレビドラマ 『TRUE DETECTIVE/迷宮捜査』 | |
レイ・フィッシャー︵Ray Fisher, 1987年9月8日 - ︶は、アメリカ合衆国の俳優。DCエクステンデッド・ユニバースのスーパーヒーロー ビクター・ストーン / サイボーグ役などで知られる。身長191センチメートル。
生い立ち[編集]
メリーランド州ボルチモアで生まれる[1][2]。ニュージャージー州ローンサイドで母親と祖母に育てられ、ハドンハイツ高校に通いながら[3]サマーデールにあるシネマーク・シアターズの売店で働いていた[4]。高校の英語教師と歴史教師の紹介でミュージカルに関わるようになり[5]、作品﹁イントゥ・ザ・ウッズ﹂や﹁ガイズ&ドールズ﹂で初舞台を踏んだ。その後アメリカン・ミュージカル＆ドラマティック・アカデミーに通った[6]。キャリア[編集]
2008年にフィッシャーはオフ・オフ・ブロードウェイのクレインシアターで上演されたミュージカル﹃Attorney for the Damned﹄でマーカス・ブレイク医師を演じた[7]。翌年、ニュージャージー州マディソンのドルー大学にあるザ・シェイクスピア・シアター・オブ・ニュージャージーでウィリアム・シェイクスピアの演劇﹃マクベス﹄に出演し[8]、2010年にはマッカーター・シアター・センターで上演された演劇﹃Fetch Clay, Make Man﹄に出演した[9]。また、ザ・シェイクスピア・シアター・オブ・ニュージャージーでは他にも﹃アラバマ物語﹄に出演し[10][11]、オレゴン・シェイクスピア・フェスティバルでの﹃リア王﹄や﹃シンベリン﹄にも出演した[10]。2013年にはニューヨークシアターワークショップでのオフ・ブロードウェイ公演﹃Fetch Clay, Make Man﹄に再び参加し、主役のモハメド・アリを演じることとなった。これにあたりフィッシャーはトレーニングを重ねおよそ10kg筋肉を増量させるなどして役作りに励んだ[12][13]。 2016年には﹃バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生﹄でサイボーグ / ビクター・ストーン役としてカメオ出演した[14]。このキャラクターはDCエクステンデッド・ユニバースのシリーズ初となる黒人ヒーローである[3]。2017年には﹃ジャスティス・リーグ﹄で同役を再演したが[3]、この作品は芳しくない評価を受けており劇場公開は失敗に終わっている[15]。 2020年、フィッシャーは﹃ジャスティス・リーグ﹄の再撮影を監督したジョス・ウェドンがガスライティング的な行動を取ったと非難した[16]。また製作当時のワーナー・ブラザースの重役ジョン・バーグとDCフィルムズの重役であるウォルター・ハマダについても非難をした。2020年の12月にはハマダについて﹁最も危険な黙認者﹂と表現した上で今後ハマダが制作に関わる作品には一切出演しないと発言した[17]。これにより2021年の1月にはフィッシャーの出演が予定されていたDCエクステンデッド・ユニバースの作品﹃ザ・フラッシュ﹄から降板することとなった[18]。 2021年公開の﹃ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット﹄ではサイボーグを再演しており[19]、2020年10月から撮影に参加した[20]。フィッシャーの演技は高い評価を受けており、IGNのトム・ジョーゲンセンは作品を評価するにあたりフィッシャーのニュアンスと色彩豊かな演技を強調した他、アメリカのニュースサイト﹁Vox﹂のAlex Abad-Santosは怒りと弱さの混じり合った演技を賞賛している[21][22]。 フィッシャーは、HBOで2019年に放送されたアンソロジー犯罪ドラマシリーズ﹁True Detective﹂の第3シーズンに出演した[23]。ABCのリミテッドシリーズ﹁Women of the Movement﹂では、活動家メイミー・ティル＝モブレーの夫ジーン・モブレーを演じた[24]。またフィッシャーはファンタジー映画﹃Rebel Moon﹄に出演することが決まっており、﹃ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット﹄以来再びザック・スナイダーと再共演する[25]。フィルモグラフィ[編集]
映画[編集]
| 年 | 作品名 | 役名 | 備考 | 吹き替え | 出典 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2008 | The Good, The Bad and The Confused |
Patient | 短編映画 | N/A | [26] |
| 2016 | バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生 Batman v Superman: Dawn of Justice |
ビクター・ストーン / サイボーグ | カメオ出演 | N/A | [14] |
| 2017 | ジャスティス・リーグ Justice League |
諏訪部順一 | [3] | ||
| 2021 | ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット Zack Snyder's Justice League |
[19] | |||
| 2023 | REBEL MOON: パート1 炎の子 Rebel Moon – Part One: A Child of Fire |
ダリアン・ブラッドアックス | Netflixオリジナル映画 | [25] | |
| TBA | The Piano Lesson |
ライモン | 撮影中 |
ドラマ[編集]
| 年 | 作品名 | 役名 | 備考 | 吹き替え | 出典 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2015 | The Astronaut Wives Club | Captain Edward Dwight | 第6話｢In the Blind｣ | N/A | [27] |
| 2019 | TRUE DETECTIVE/迷宮捜査 True Detective |
ヘンリー・ヘイズ | 計8話出演 | 関口雄吾 | [23] |
| 2022 | Women of the Movement | Gene Mobley | 計4話出演 | N/A | [24] |
舞台[編集]
| 年 | タイトル | 役名 | 劇場 | 出典 |
|---|---|---|---|---|
| 2008 | Attorney for the Damned | Marcus Blake | Kraine Theatre | [7] |
| 2009 | マクベス Macbeth |
マクベス | The Shakespeare Theatre of New Jersey | [8] |
| 2010 | Fetch Clay, Make Man | Brother Jacob X | McCarter Theatre | [9] |
| 2011 | アラバマ物語 To Kill a Mockingbird |
Tom Robinson | Shakespeare Theatre of New Jersey | [11] |
| 2012 | As You Like It | Jacques de Boys | Allen Elizabethan Theatre | [28][29] |
| 2013 | シンベリン Cymbeline |
Arvirargus | Allen Elizabethan Theatre | [30] |
| 2013 | Fetch Clay, Make Man | モハメド・アリ | New York Theatre Workshop | [12] |
| 2022 | The Piano Lesson | Lymon | St. James Theatre | [31] |
脚注[編集]
出典[編集]
(一)^ Trethan, Phaedra (2017年11月20日). “'Justice League' has super connection to New Jersey”. The Seattle Times. 2020年12月28日閲覧。
(二)^ Williams, Kam (2017年12月8日). “Superhero Cyborg: Body by Fisher”. Bay State Banner. 2022年3月27日閲覧。
(三)^ abcd“Ray Fisher Opens Up About 'Justice League,' Joss Whedon and Warners: "I Don't Believe Some of These People Are Fit for Leadership"”. The Hollywood Reporter (2021年4月6日). 2021年4月7日閲覧。
(四)^ Gary Thompson (2017年11月16日). “From Haddon Heights to Hollywood: Ray Fisher talks about his road to Cyborg and 'Justice League.'”. The Philadelphia Inquirer. 2022年3月27日閲覧。
(五)^ “Camden's Ray Fisher talks about 'Justice League' – and Cyborg's cinematic future”. PhillyVoice (2017年11月20日). 2021年4月8日閲覧。
(六)^ “'It's beyond time': Ray Fisher talks 'Justice League', superhero diversity”. NBC News (2017年11月18日). 2021年4月8日閲覧。
(七)^ abAndy Webster (2008年3月25日). “Justice as a Game Played Rough, if Tunefully”. The New York Times. 2022年3月27日閲覧。
(八)^ ab“Acting Company: Ray Fisher – Oregon Shakespeare Festival”. Oregon Shakespeare Festival. 2021年1月20日閲覧。
(九)^ abDavid Rooney (2010年1月18日). “Fetch Clay, Make Man”. Variety. 2022年3月27日閲覧。
(十)^ ab“Jason Momoa supports co-star in 'Justice League' investigation”. New York Daily News (2020年9月9日). 2021年4月8日閲覧。
(11)^ abAnita Gates (2011年11月11日). “Atticus Teaches a Lesson in Racism”. The New York Times. 2022年3月27日閲覧。
(12)^ ab“DC's 'Cyborg,' Ray Fisher, didn't know he was getting his own movie”. Entertainment Weekly (2014年10月21日). 2017年9月27日閲覧。
(13)^ “Growing Into Larger-Than-Life Ali”. The New York Times (2013年9月25日). 2021年4月8日閲覧。
(14)^ abKroll, Justin (2014年4月24日). “Ray Fisher to Play Cyborg In Batman-Superman Movie”. Variety 2014年6月30日閲覧。
(15)^ “How to Prepare for Zack Snyder's Justice League”. Vulture (2021年3月12日). 2021年6月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月19日閲覧。
(16)^ “'Justice League' Actor Ray Fisher: Joss Whedon Was 'Abusive' On Set”. Variety (2020年7月1日). 2021年4月7日閲覧。
(17)^ “Ray Fisher Calls DC Films President 'Most Dangerous Kind of Enabler,' Vows to Never Work Under Him”. Vulture (2020年12月30日). 2021年4月7日閲覧。
(18)^ “Ray Fisher reacts to being dismissed from The Flash with a lengthy statement slamming studio”. Entertainment Weekly (2021年1月14日). 2021年4月7日閲覧。
(19)^ ab“'Justice League': The Untold Story of Cyborg and Deathstroke”. Vanity Fair (2021年3月12日). 2021年4月7日閲覧。
(20)^ “Jared Leto to Play Joker in Zack Snyder's 'Justice League' (Exclusive)”. The Hollywood Reporter (2020年10月21日). 2020年10月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月19日閲覧。
(21)^ “Zack Snyder's Justice League Review”. IGN (2021年3月15日). 2021年3月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月19日閲覧。
(22)^ “The Snyder Cut review: Zack Snyder's Justice League rights a lot of wrongs”. Vox (2021年3月15日). 2021年4月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月19日閲覧。
(23)^ ab“True Detective season 3 recap: a deep dive into episodes 1 &2”. Polygon (2019年1月16日). 2021年4月7日閲覧。
(24)^ ab“Ray Fisher Joins ABC Limited Series 'Women Of The Movement'”. Deadline Hollywood (2020年12月17日). 2021年4月7日閲覧。
(25)^ ab“Rebel Moon: Charlie Hunnam, Ray Fisher Join Zack Snyder Netflix Movie”. The Hollywood Reporter (2022年2月9日). 2022年2月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月11日閲覧。
(26)^ Scott Mendelson (2014年10月17日). “Meet Ezra Miller And (Almost) The Rest Of Your Justice League!”. Forbes.com. 2022年3月31日閲覧。
(27)^ Dana Rose Falcone (July 19, 2015). “The Astronaut Wives Club recap: In the Blind”. Entertainment Weekly 2022年1月18日閲覧。.
(28)^ Bob Keefer (2012年6月21日). “You will like 'It'”. The Register-Guard. 2012年6月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月27日閲覧。
(29)^ “As You Like It”. Oregon Shakespeare Festival. 2022年3月27日閲覧。
(30)^ “Cymbeline”. Oregon Shakespeare Festival. 2022年3月27日閲覧。
(31)^ White, Abbey (2022年4月27日). “Ray Fisher Joins Samuel L. Jackson, John David Washington in Cast of Broadway’s ‘The Piano Lesson’”. The Hollywood Reporter. 2022年5月12日閲覧。
外部リンク[編集]
- Ray Fisher - IMDb（英語）
