井形昭弘

井形昭弘︵いがたあきひろ、1928年 9月16日 -2016年 8月12日^[1]︶は、日本の医学者。専門は神経内科学。医学博士。鹿児島大学名誉教授、元名古屋学芸大学学長。静岡県浜松市出身^[1]。

略歴[編集]

1946年、第八高等学校に入学^[1]。1950年、東京大学医学部医学科入学^[1]。1955年、東京大学医学部第三内科に入局^[1]。1960年から2年間のドイツ留学を経て^[1]、1960年﹁神経体液学説に関する研究﹂により東京大学から医学博士の学位を授与される^[要出典]。1971年、新設された鹿児島大学医学部第三内科の初代教授に着任^[1]^[2]。1984年、鹿児島大学病院長に就任し、全国に先駆けてコンピュータシステムの導入を行った^[2]。 1972年、熊本県・鹿児島県公害認定審査委員会委員^[要出典]。1987年、鹿児島大学長︵1993年1月まで︶に就任^[要出典]。1993年国立療養所中部病院長︵1997年3月まで︶^[要出典]。1997年、あいち健康の森健康科学総合センター長に就く^[要出典]。2002年から名古屋学芸大学学長を務め^[1]、2003年にはあいち健康の森健康科学総合センター名誉センター長となった^[要出典]。 2016年8月12日、急性心不全のため、87歳で死去^[1]。従四位に叙された^[3]。キノホルムを原因とするスモンの根絶をはじめ、介護保険や尊厳死の導入などに尽力した^[1]。

受賞等[編集]

通商産業大臣個人表彰（1987年）^[2]
野口英世記念医学賞（1989年）^[2]
紫綬褒章（1992年）^[2]
武田医学賞（1993年度）^[2]

「HAMを中心とした各種神経疾患の研究」^[4]

日本医師会医学賞（1994年度）^[2]

「難治性神経疾患の解明―SMONからHAMへ―」

勲二等旭日重光章（2000年）^[2]^[5]
南日本文化賞（2002年）^[6]
中日文化賞（2007年）

「高齢社会の仕組みづくりへの貢献」^[7]

学会および社会における活動[編集]

日本老年医学会特別会員^[8]
日本サーモロジー学会名誉会員^[9]
日本神経免疫学会名誉会員^[10]
日本神経感染症学会顧問^[11]
日本抗加齢医学会顧問^[12]
日本口腔ケア学会相談役^[13]
臨時水俣病認定審査会委員
医師試験委員
中央公害対策審議会委員
臨時脳死及び臓器移植調査会委員
中央環境審議会委員
財団法人屋久島環境文化財団理事長^[14]
日本ケアマネジメント学会理事長^[15]
日本尊厳死協会理事長^[16]
21世紀高野山医療フォーラム理事^[17]
日本介護支援専門員協会理事^[18]
財団法人ユニベール財団理事^[19]
NPO法人地域ケア政策ネットワーク理事^[20]
財団法人日本国際医学協会顧問^[21]
特定非営利活動法人日本医学歯学情報機構顧問^[22]
財団法人スポーツ医・科学研究所評議員^[23]
財団法人小林国際奨学財団評議員^[24]

著書[編集]

『介護予防読本』（監修）財務省印刷局、2004年　ISBN 9784171510124
『ヒューマンケアを考える―さまざまな領域からみる子ども学』（編著）ミネルヴァ書房、2008年　ISBN 9784623049059

論文[編集]

国立情報学研究所収録論文国立情報学研究所.2010.05.17閲覧。

脚注[編集]

[脚注の使い方]

(一)^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ ^j納光弘﹁井形昭弘先生を偲ぶ﹂﹃臨床心理学﹄第57巻第1号、日本神経学会、2017年、i-ⅱ、doi:10.5692/clinicalneurol.57_memorial1。 (二)^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h熊本一朗﹃追悼井形昭弘先生﹄一般社団法人日本医療情報学会、2016年。doi:10.14948/jami.36.155。2022年2月14日閲覧。 (三)^ ﹃官報﹄6866号︵平成28年9月27日︶ (四)^ “武田医学賞受賞者”. 武田科学振興財団. 2007年4月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年10月14日閲覧。 (五)^ ﹁2000年秋の叙勲　勲三等以上と在外邦人、外国人、在日外国人の受章者一覧﹂﹃読売新聞﹄2000年11月3日朝刊 (六)^ “南日本文化賞”. 南日本新聞. 2009年10月19日閲覧。 (七)^ “中日文化賞　受賞者一覧”. 中日新聞. 2022年5月6日閲覧。 (八)^ “日本老年医学会について　役員等”. 日本老年医学会. 2009年10月19日閲覧。 (九)^ “日本サーモロジー学会役員”. 日本サーモロジー学会. 2009年10月19日閲覧。 (十)^ “日本神経免疫学会名誉会員”. 日本神経免疫学会. 2009年10月19日閲覧。 (11)^ “日本神経感染症学会平成20年度役員構成”. 日本神経感染症学会. 2009年10月19日閲覧。 (12)^ “日本抗加齢医学会顧問一覧”. 日本抗加齢医学会. 2009年10月19日閲覧。 (13)^ “口腔ケア学会とは？ / 役員”. 日本口腔ケア学会. 2009年10月19日閲覧。 (14)^ “役員名簿” (PDF). 屋久島環境文化財団. 2009年10月19日閲覧。 (15)^ “日本ケアマネジメント学会　役員一覧”. 日本ケアマネジメント学会. 2009年10月19日閲覧。 (16)^ “役員名簿”. 日本尊厳死協会. 2009年10月19日閲覧。 (17)^ “21世紀高野山医療フォーラム公式サイト”. 21世紀高野山医療フォーラム. 2014年9月25日閲覧。 (18)^ “役員一覧”. 日本介護支援専門員協会. 2009年10月19日閲覧。 (19)^ “役員・評議員”. ユニベール財団. 2009年10月19日閲覧。 (20)^ “役員”. 地域ケア政策ネットワーク. 2009年10月19日閲覧。 (21)^ “役員一覧”. 日本国際医学協会. 2009年10月19日閲覧。 (22)^ “特定非営利活動法人日本医学歯学情報機構役員”. 日本医学歯学情報機構. 2009年10月19日閲覧。 (23)^ “役員名簿” (PDF). スポーツ医・科学研究所. 2009年10月19日閲覧。 (24)^ “財団の概要”. 小林製薬. 2009年10月19日閲覧。

外部リンク[編集]

“井形昭弘”. 日本大正村. 2016年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月6日閲覧。
学長メッセージ（名古屋学芸大学）
日本ケアマネジメント学会

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