全国水平社青年同盟
全国水平社青年同盟︵ぜんこくすいへいしゃせいねんどうめい︶は1920年代に存在した日本の部落解放運動団体。
沿革・概要[編集]
1923年︵大正12年︶11月1日、大阪府南河内郡埴生村︵現羽曳野市︶において、全国水平社︵全水︶同人の共産主義系青年活動家により、高橋貞樹の指導下に結成された。委員長松田喜一。 階級闘争主義と労農水提携︵労農運動と水平社運動の提携︶を掲げいわゆる﹁ボル派﹂として全水内部で次第に力を増していった。1924年︵大正13年︶11月、南梅吉・平野小剣ら従来の幹部を﹁スパイ問題﹂︵南・平野らが警察幹部と交際があったというもの︶を理由に辞任に追い込み、1925年︵大正14年︶5月7-8日の全水第4回大会の規約改正︵基礎組織確立・民主集中制︶により、これまでの﹁無組織の組織﹂といわれた状態を脱して中央集中主義に移行させるなど、全水の主導権を確立するに至った。 1925年︵大正14年︶9月18日、大阪市中之島公会堂で開かれた2周年大会において、全国水平社無産者同盟への改組と、将来の全国無産青年同盟参加を決定した。脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
参考文献・サイト[編集]
- 『国史大辞典』吉川弘文館
- 法政大学大原社会問題研究所『社会・労働運動大年表』データベース
- 黒川みどり「水平運動における女性の役割」 「部落問題の今」をめぐる若手研究者の国際ワークショップとシンポジウム、2008年7月31日-8月2日