コンテンツにスキップ

凹版印刷

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
凹版から転送)
凹版印刷のしくみ。版の凹んだ部分にインクをいれ、上から紙などを押し当てる

湿


起源[編集]

印刷技法としての沈み彫りは、15世紀半ばにドイツで開発されたものと推測される。武器や甲冑、あるいは楽器や宗教的な物品は、太古より彫刻によって飾られてきた。またそのなかには稜線に黒色顔料をすり込んで際だたせることもあったと推測される。そうして彫り込まれたものの上に紙を置きデザインの写しをえたということからじかに凹版印刷は考案されたと考えられる。マルティン・ションガウアーは銅版彫刻技術を開発した中で最も古い画家である。

利用[編集]

凹版印刷は凸版印刷石版印刷などの平板印刷と対照的に、微細な線を印刷可能なことから、偽造防止対策として紙幣パスポートに多用される。また、高価な郵便切手の印刷に使われることがある。

この技法は17世紀末から18世紀に最も使用され、とくにポートレイトの複製に用いられた。

関連項目[編集]