夏原武
夏原 武︵なつはら たけし、1959年 - ︶は、日本のライター、漫画原作者。千葉県出身。
来歴[編集]
父はゼネコン系の設計コンサルタント会社で理事[1]を務めた。19歳の時に桜美林大学文学部中国文学科を1年生の途中で中退し、東京の下町にある的屋系の暴力団に加入[2]して約10年間ノミ屋、債権回収、地上げなどを行い[3]、当時はバブル経済の時代で毎月の収入は600万円から700万円であった[4]、と自称している。のちにビデオ専門雑誌編集者を経てフリーライターとなり、裏社会やアウトローに関した題材を得意として﹃別冊宝島﹄などで執筆した。 パソコン通信とインターネットを黎明期から使用し、アンダーグラウンドな側面を﹃裏パソコン通信の本﹄︵宝島社︶、﹃裏インターネットの本﹄︵三才ブックス︶、﹃危ないミクシィ 大流行!SNSの闇﹄︵洋泉社︶など多くのムックに寄稿した。 1990年代の中期にPC-VANで﹁地獄の道化師﹂のハンドルネームで活動し、オンラインマガジン﹃おまんたマガジン﹄第1号に﹁アニメカンパニー/“超民主主義”のなれのはて﹂を発表したほか、菜摘ひかるの才能を見出した。 2003年から﹃週刊ヤングサンデー﹄で、詐欺を主題とする漫画﹃クロサギ﹄の原案を担当して2007年に小学館漫画賞一般向け部門を受賞し、肩から腿に掛けて入れ墨を施した。2006年4月からTBSでテレビドラマ化された際に、シロサギ役で特別出演した。著書[編集]
●現代ヤクザのシノギ方︵宝島社︶ ●現代ヤクザに学ぶ最強交渉・処世術︵宝島社︶ ●ザ・闇金融道︵宝島社︶ ●サギの手口︵データハウス︶ ●踏み倒しの手口︵データハウス︶ ●小説クロサギ︵小学館︶ ●貧乏人を喰う奴らを暴く︵宝島社︶ ●震災ビジネスの闇︵宝島社︶ ●反社会的勢力︵洋泉社︶漫画原作[編集]
●伝説の頭 翔︵作画‥刃森尊、2003年-2005年、﹃週刊少年マガジン﹄、講談社︶ ●クロサギ︵作画‥黒丸、2003年-2008年、﹃週刊ヤングサンデー﹄、小学館︶- 原案としてクレジット ●新クロサギ︵作画‥黒丸、2008年-2013年、﹃ビッグコミックスピリッツ﹄、小学館︶- 原案としてクレジット ●アカマクラ︵作画‥石川雅楽、2006年-2008年、﹃プレイコミック﹄、秋田書店︶ ●逃亡弁護士 成田誠︵作画‥髙田優、2007年-2008年、﹃週刊ヤングサンデー﹄、小学館︶- 剛英城名義。原案としてクレジット ●新・逃亡弁護士 成田誠︵作画‥岡本創、2010年-2011年、﹃月刊!スピリッツ﹄、小学館︶- 剛英城名義。原案としてクレジット ●ギャングスターズ︵作画‥盧美英、2008年、﹃プレイコミック﹄、秋田書店︶ ●LOVERS HOTEL︵作画‥天馬ふぇみお、2010年、﹃プレイコミック﹄、秋田書店︶ ●関東三国志︵作画‥渡辺保裕、2012年-、﹃プレイコミック﹄、秋田書店︶ ●正直不動産︵作画‥大谷アキラ、脚本‥水野光博、2017年-、﹃ビッグコミック﹄、 小学館︶ ●任侠転生 -異世界のヤクザ姫-︵作画‥宮下裕樹、2019年-、﹃月刊サンデーGX﹄、 小学館︶ ●バクサイ~IR法黙示録~︵作画‥奥道則、2020年-、﹃まんが王国コミックス﹄、ビーグリー︶ ●合同会社・正義屋︵作画‥西川秀明、2020年-、﹃ヤングアニマル﹄、白泉社︶ ●恋は六道、愛の辻︵作画‥雨崎、2021年-、﹃まんが王国コミックス﹄、ビーグリー︶ ●カモのネギには毒がある︵作画‥甲斐谷忍、﹃グランドジャンプ﹄2021年17号掲載[5]︶ ●カモのネギには毒がある-加茂教授の"人間"経済学講義-︵作画‥甲斐谷忍、2022年-、﹃グランドジャンプ﹄︶ 原案としてクレジット[6]取材協力[編集]
●闇金ウシジマくん︵﹃ビッグコミックスピリッツ﹄、小学館︶連載[編集]
●月刊宝島 現代詐欺師百景 ●実話時報 黒き牙 ●SafetyJapan 隣は詐欺師映像化[編集]
●クロサギ (2006年のテレビドラマ)︵2006年、TBS︶ ●映画 クロサギ︵2008年、東宝︶ ●ザ・闇金融道︵2012年、オールイン エンタテインメント︶ ●クロサギ (2022年のテレビドラマ)︵2022年、TBS︶ ●正直不動産︵2022年、NHK総合︶ ●伝説の頭 翔︵2024年予定、テレビ朝日︶脚注[編集]
(一)^ 田中森一、夏原武﹃バブル﹄︵宝島社、2007年︶p.30
(二)^ 自称であり在籍の確認はない。本人が名乗ったとする若頭補佐は、在籍したとする組織では現在も過去も使われておらず、在籍していた組織名も再三変えている。
(三)^ 田中森一、夏原武﹃バブル﹄︵宝島社、2007年︶p.14
(四)^ 田中森一、夏原武﹃バブル﹄︵宝島社、2007年︶p.38
(五)^ “グランドジャンプNo.17 大好評発売中!!﹁テラフォーマーズ﹂の橘 賢一新連載﹁GIGANTIS―ジャイガンティス―﹂表紙&巻頭カラー!甲斐谷忍 特別読切﹁カモのネギには毒がある﹂巻中カラー!”. グランドジャンプ公式サイト. 集英社. 2021年8月4日閲覧。
(六)^ “甲斐谷忍×夏原武が変人な天才経済学者を描く経済エンタメ、GJで始動”. コミックナタリー (2022年2月2日). 2022年3月29日閲覧。
外部リンク[編集]
- 夏原武 (@t_natsuhara) - X(旧Twitter)
- おまんたマガジン第1号 - 夏原の「アニメカンパニー/“超民主主義”のなれのはて」所収