奈良岡正夫
奈良岡 正夫︵ならおか まさお、本名‥奈良岡政雄[1]、1903年︵明治36年︶6月15日[1] - 2004年︵平成16年︶5月5日[1]︶は、日本の洋画家。女優・奈良岡朋子の父である。
青森県中津軽郡豊田村︵現弘前市︶出身[1]。社団法人日展参与、社団法人示現会会長を務めた。
初入選が40歳前と遅咲きの作家。戦時中は従軍して戦争記録画を制作したが、戦前の作品は、ほとんどが所在不明となっている。戦後は、放牧されている牛や山羊、青森のねぶた、奥入瀬などを題材に描いた。感銘、影響を受けた本として、倉田百三の﹃出家とその弟子﹄を挙げている[2]。
略歴[編集]
1903年︵明治36年︶ 青森県弘前市生まれ[1]。一度画家を志して上京するが家族に連れ戻され、1925年︵大正14年︶再び上京する[1]。本郷絵画研究所に入るが即日退学し、それ以降は独学で絵画を学ぶ[1]。1940年第36回太平洋画会展に﹁豊秋﹂で入選して以降、数多くの団体展で入選を重ねる[1]。1941年︵昭和16年︶ 白日会展入選[1]。1943年︵昭和18年︶ 仁科展[1]、独立展[1]などに入選。1944年︵昭和19年︶ 文展に入選[要出典]。1946年︵昭和21年︶ 第1回日展に初入選[1]。1947年︵昭和22年︶﹁示現会﹂の創立会員[1]。1979年︵昭和54年︶ 日展参与[1]。1997年︵平成9年︶中村彝賞受賞[1]。脚注[編集]
参考文献[編集]
- 青森県環境生活部県民文化課県史編さんグループ編 『近現代の美術家』 青森県(青森県史叢書)、2012年3月15日、77頁。
- 青森県史編さん文化財部会編 『青森県史 文化財編 美術工芸』 青森県、2010年9月30日、325頁。
- 『青森県人名事典』 東奥日報社、2002年8月8日、985頁。