宮島未奈
宮島 未奈 (みやじま みな) | |
---|---|
誕生 |
1983年(40 - 41歳) 日本 静岡県富士市 |
職業 | 小説家 |
言語 | 日本語 |
最終学歴 | 京都大学文学部卒業[1] |
活動期間 | 2018年 - |
ジャンル | 小説 |
代表作 | 『成瀬は天下を取りにいく』 |
主な受賞歴 |
女による女のためのR-18文学賞(2021年) 坪田譲治文学賞(2024年) 本屋大賞(2024年) |
公式サイト | 公式ウェブサイト |
ウィキポータル 文学 |
宮島 未奈︵みやじま みな、1983年 - ︶は、日本の小説家。静岡県富士市生まれ。滋賀県大津市在住。京都大学文学部卒業[1]。別名義に宮島ムーがある。
来歴[ソースを編集]
デビュー前[ソースを編集]
小学3年生の時に読書感想文のコンクールに応募した作文が冊子に掲載され、選考委員のコメントで﹃未奈さんのお話には人をひきつける魅力があります﹄﹃お話を書いてみてはどうですか﹄と褒められたことで小説家を目指し物語を書き始める[2][3]。文学賞に積極的に応募することはなかったものの、大学卒業後も公務員として働きながらコツコツと書き続けていたが、24歳のころに、三浦しをんの小説﹃風が強く吹いている﹄を読んで衝撃を受け、自身の力不足を痛感し小学生以来続けていた執筆活動を一時休止する。[2][3]。 25歳で結婚を機に公務員を辞め、夫の仕事の都合で大津市へ移り住むと、29歳の時に出産を機に在宅でできる仕事を探し、マネー関連や通販サイトの記事を書くライターとなりブロガーとしても活動を開始する[2]。 ブログで読書記録や大津に関する身の回りの情報を発信するようになり、自宅で好きな文章を書いて収入を得られる環境が性に合っていると感じていたが、内容がマンネリ化し収入が伸び悩んだことで、30代半ばで行き詰まりを感じる[2]。しかし、そのころに森見登美彦の小説﹃夜行﹄を読んだことで、﹁もしかしたら裏の世界の私は小説家をしているのではないか﹂と刺激を受け、小説の創作意欲を取り戻し2017年から新人文学賞へ応募するようになる[2]。 2018年、﹁二位の君﹂で第196回コバルト短編小説新人賞を受賞する︵宮島ムー名義︶[4]。デビュー後[ソースを編集]
2021年、2度の落選を経て﹁ありがとう西武大津店﹂で第20回女による女のためのR-18文学賞の大賞、読者賞、友近賞をトリプル受賞[1][5]。 2023年、同作を含む初の単行本﹃成瀬は天下を取りにいく﹄が刊行され、2024年に第39回坪田譲治文学賞、2024年本屋大賞を受賞[6]。文学賞受賞・候補歴[ソースを編集]
- 2018年 - 「二位の君」で第196回コバルト短編小説新人賞受賞(宮島ムー名義)
- 2019年 - 「好きだった人」で第18回女による女のためのR-18文学賞候補(宮島ムー名義)
- 2021年 - 「ありがとう西武大津店」で第20回女による女のためのR-18文学賞大賞、読者賞、友近賞受賞(宮島ムー名義)[1]
- 2024年 - 『成瀬は天下を取りにいく』で第39回坪田譲治文学賞受賞、2024年本屋大賞受賞[6]
作品[ソースを編集]
単行本[ソースを編集]
成瀬シリーズ[ソースを編集]
詳細は「成瀬シリーズ」を参照
- 『成瀬は天下を取りにいく』(2023年3月 新潮社 )[7]
- 『成瀬は信じた道をいく』(2024年1月 新潮社)[8]
アンソロジー収録[ソースを編集]
「」内が宮島未奈の作品
- 『超短編! 大どんでん返し Special』(2023年12月 小学館文庫 ISBN 978-4-09-407319-5)「富士山のように」[9]
連載[ソースを編集]
- 婚活マエストロ(『別冊文藝春秋』2024年1月号 - 連載中 文藝春秋)[11] - 長編小説 / 隔月連載
- それいけ! 平安部(『STORY BOX』2024年4月号 - 連載中 小学館)[12] - 長編小説 / 隔月連載
- モモヘイ日和(『ラジオ基礎英語テキスト(中学生の基礎英語 レベル1、中学生の基礎英語 レベル2、中高生の基礎英語 in English)』2024年4月号 - 連載中 NHK出版)[13]
単行本未収録作品[ソースを編集]
- 二位の君(第196回Webコバルト短編小説新人賞、宮島ムー名義)[14]
- 好きだった人(第18回女による女のためのR-18文学賞候補作、宮島ムー名義)
- #全国のイオンモールに飛ばされるボタン(中日新聞・東京新聞 2023年8月26日夕刊)[15] - 掌編小説
- ガラケーレクイエム(『小説現代』2023年10月号 講談社)[16]
- やすらぎハムエッグ(『小説新潮』2024年5月号 新潮社)[17] - 成瀬シリーズ
メディアミックス作品[ソースを編集]
漫画[ソースを編集]
- 成瀬は天下を取りにいく(新潮社、構成:さかなこうじ、作画:小畠泪、『コミックバンチKai』2024年5月24日- 連載中)[18][19][20]
脚注[ソースを編集]
出典[ソースを編集]
(一)^ abcd“宮島未奈 著者プロフィール”. 新潮社. 2024年2月1日閲覧。
(二)^ abcde“小説家 宮島未奈 一度諦めた夢に再び向き合う時がきた”. マイナビ転職 (Mynavi Corporation). (2023年5月12日) 2024年4月12日閲覧。
(三)^ ab“﹁成瀬シリーズ﹂だけでは終わらせない 本屋大賞受賞の作家・宮島美奈さんの﹁天下取り﹂”. 産経新聞社. 2024年5月24日閲覧。
(四)^ “第196回短編小説新人賞”. 集英社Webマガジンコバルト. 2024年2月1日閲覧。
(五)^ “第20回女による女のためのR-18文学賞”. 朝日新聞 (2021年4月21日). 2024年2月1日閲覧。
(六)^ ab“本屋大賞に宮島未奈さん ﹁成瀬は天下を取りにいく﹂”. 共同通信 (Press Net Japan Co.,Ltd). (2024年4月10日) 2024年4月10日閲覧。
(七)^ “﹁島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う﹂。各界から絶賛の声続々、いまだかつてない青春小説!”. 新潮社. 2024年2月6日閲覧。
(八)^ “唯一無二の主人公、再び。その前途、誰にも予測不能!”. 新潮社. 2024年2月6日閲覧。
(九)^ “超短編! 大どんでん返し Special”. 小学館. 2024年2月6日閲覧。
(十)^ “STORY BOX 8月号”. 小学館. 2024年2月6日閲覧。
(11)^ “別冊文藝春秋 電子版53号 ︵2024年1月号︶”. 文藝春秋. 2024年2月6日閲覧。
(12)^ “STORY BOX 4月号”. 小学館]. 2024年3月19日閲覧。
(13)^ “本屋大賞ノミネート作﹃成瀬は天下を取りにいく﹄の著者・宮島未奈による新連載﹁モモヘイ日和﹂が基礎英語シリーズで連載開始!︻連載初回を特別掲載︼”. NHK出版. 2024年3月19日閲覧。
(14)^ “二位の君︵第196回短編小説新人賞 入選︶”. 青空 in Browsers (2018年9月27日). 2024年4月14日閲覧。
(15)^ “ムーメモ”. 宮島未奈. 2024年2月6日閲覧。
(16)^ 講談社文庫 [@kodanshabunko] (2023年9月29日). "小説現代10月号好評発売中です!…". Instagramより2024年2月6日閲覧。
(17)^ “︻特集︼第23回女による女のためのR-18文学賞決定発表”. 新潮社. 2024年4月22日閲覧。
(18)^ 月刊コミックバンチ_公式 [@Bunch_Shincho] (2024年4月10日). "🎊祝!本屋大賞受賞🎊﹃#成瀬は天下を取りにいく﹄が新創刊コミックバンチKaiにて、コミカライズ決定!!原作‥宮島未奈(@muumemo)構成‥さかなこうじ(@osushi_survival)作画‥小畠泪(@5rnrnrn5)どうぞお楽しみに!!comicbunch-kai.com". X︵旧Twitter︶より2024年5月24日閲覧。
(19)^ "2024年本屋大賞受賞作﹃成瀬は天下を取りにいく﹄マンガ化決定! シリーズ累計発行部数は50万部を突破﹇文芸書ベストセラー﹈". Book Bang. 2024年5月24日閲覧。
(20)^ "WEB漫画誌﹁コミックバンチKai﹂本日オープン!﹃極主夫道﹄﹃死役所﹄など20作品以上が無料で読める連載追いつきキャンペーンも実施". PR TIMES. 2024年5月24日閲覧。
外部リンク[ソースを編集]
- 公式ウェブサイト
- 宮島未奈 (@muumemo) - X(旧Twitter)