小野田嘉幹
おのだ よしき 小野田 嘉幹 | |
---|---|
1958年 | |
本名 | 小野田 正彦 おのだ まさひこ |
生年月日 | 1925年7月12日(98歳) |
出生地 | 日本東京府東京市(現在の東京都) |
職業 | 映画監督、脚本家 |
ジャンル | 映画、テレビ映画 |
活動期間 | 1947年 - |
活動内容 |
1947年 新東宝助監督部入社 1958年 監督昇進 1961年 新東宝倒産でフリーランスに |
配偶者 |
三ツ矢歌子 (1960年−2004年死別) |
著名な家族 |
平田昭彦(弟) 音羽美子(妹) |
主な作品 | |
『鬼平犯科帳』 『伊能忠敬 子午線の夢』 |
小野田 嘉幹︵おのだ よしき、1925年7月12日 - ︶は、日本の映画監督、脚本家。弟は平田昭彦、妹は音羽美子。妻は三ツ矢歌子︵2004年死別︶。
人物・来歴[編集]
1925年︵大正14年︶7月12日、東京府東京市︵現在の東京都︶に﹁小野田正彦﹂として生まれる[1]。誕生後に朝鮮︵現在の大韓民国︶に渡り、2年後の1927年︵昭和2年︶12月16日には京城府︵現在のソウル特別市︶で弟の昭彦が生まれている。さらに5年後の1932年︵昭和7年︶7月6日には妹の和子︵のちの音羽美子︶が生まれている。 東海科学専門学校︵現東海大学︶卒業後、1947年︵昭和22年︶に新東宝助監督部に入社した[1]。本名の﹁小野田正彦﹂で、黒澤明、稲垣浩、並木鏡太郎、冬島泰三らの作品で助監督を務め[1]、1958年︵昭和33年︶、富士映画製作、若山富三郎主演の中篇映画﹃楠公二代誠忠録﹄で監督としてデビュー、同年、現在の﹁小野田嘉幹﹂に改名し、﹃人喰海女﹄を監督した[1]。翌年5作、さらに翌々年の1960年︵昭和35年︶には4作を監督し、同年12月8日、﹃人喰海女﹄や﹃女奴隷船﹄にも出演した同社の女優・三ツ矢歌子と結婚した[1]。 1961年︵昭和36年︶8月31日に会社が解散、翌日同社を分社化した配給会社・大宝が設立されると、新東宝のプロデューサーだった佐川滉の佐川プロダクションで﹃黒い傷あとのブルース﹄を撮ったが、翌年には大宝が業務停止に陥り、小野田は以降、フリーランス・ディレクターとなり[1]、同年からテレビ映画の監督に専念した。 2004年︵平成16年︶3月24日、11歳年下の妻・三ツ矢歌子と死別、三回忌を迎えた2006年︵平成18年︶4月に妻の回想録﹃桜は二度咲いた﹄を上梓した[2]。 100作を超えるテレビ映画を手がけ[3]、2008年︵平成20年︶4月11日放映の﹃剣客商売 - 春の嵐﹄が2009年10月現在の最新作である。フィルモグラフィ[編集]
新東宝[編集]
助監督 ●﹃唐手三四郎﹄ : 監督並木鏡太郎、児井プロダクション / 新東宝、1951年 - ﹁小野田正彦﹂名義 ●﹃女の暦﹄ : 監督久松静児、1954年 ●﹃快傑修羅王﹄ : 監督丸根賛太郎、1956年 ●﹃勝鬨天魔峠﹄ : 監督丸根賛太郎、1956年 ●﹃関八州大利根の対決﹄ : 監督志村敏夫、1957年 監督 ●﹃楠公二代誠忠録﹄ : 富士映画 / 新東宝、1958年 - 本名﹁小野田正彦﹂で監督デビュー ●﹃人喰海女﹄ Hitogui Ama : 1958年 - ﹁小野田嘉幹﹂に改名 ●﹃裸女と殺人迷路﹄ : 1959年 ●﹃東支那海の女傑﹄ : 1959年 ●﹃日本ロマンス旅行﹄ : 1959年 ●﹃人形佐七捕物帖 鮮血の乳房﹄ : 1959年 ●﹃偽りの情事﹄ : 富士映画 / 新東宝、1959年 ●﹃女奴隷船﹄ : 1960年 ●﹃生首奉行と鬼大名﹄ : 1960年 ●﹃太陽と血と砂﹄ : 1960年 ●﹃女巌窟王﹄ : 1960年 - 監督・脚本 ●﹃女王蜂の逆襲﹄ : 1961年 ●﹃俺は都会の山男﹄ : 1961年 ●﹃お笑い三人組 泣き虫弱虫かんの虫﹄ : 1961年 ●﹃お笑い三人組 怪しい奴にご用心﹄ : 1961年 ●﹃黒い傷あとのブルース﹄ : 佐川プロダクション / 大宝、1961年テレビ映画[編集]
●﹃剣﹄ : NTV・C.A.L ●﹃女が階段を上る時﹄ : 1970年 ●﹃オパールとサファイア﹄︵NTV・東宝︶ ●﹃張込み﹄ : NTV ●﹃裸の大将放浪記﹄ : 関西テレビ・東阪企画 ●﹃三どしま﹄ : TBS ●﹃鬼平犯科帳﹄ : NET・東宝、 CX・松竹 松本白鸚から中村吉右衛門まで、監督を担当。末期は監修。 ●﹃剣客商売﹄ : CX・東宝、CX・松竹 加藤剛・山形勲から藤田まこと・山口馬木也︵スペシャル版を含む︶まで、監督を担当。 ●﹃続・木枯し紋次郎﹄ : CX・C.A.L ●﹃八州犯科帳﹄ : CX・C.A.L ●﹃大盗賊 (テレビドラマ)﹄ : CX・丹波プロダクション・国際放映 ●﹃江戸の旋風シリーズ﹄ : CX・東宝 ●﹃闇を斬る!大江戸犯科帳﹄: NTV・ユニオン映画 ●﹃江戸の用心棒シリーズ︵高橋英樹版︶﹄: NTV・ユニオン映画映画[編集]
●﹃日本人﹄︵出光興産社内研修用映画、1972年制作︶‥ 主人公は木村功演ずる若き日の出光佐三 ●﹃鬼平犯科帳﹄ : 松竹・フジテレビジョン / 松竹、1995年 ●﹃伊能忠敬 子午線の夢﹄ : ﹃伊能忠敬﹄製作営業委員会 / 東映、2001年ビブリオグラフィ[編集]
国立国会図書館蔵書[4]。- 『桜は二度咲いた 肺がんと闘い、逝った女優・三ツ矢歌子』、イースト・プレス、2006年4月 ISBN 4872576721
註[編集]
外部リンク[編集]
- Yoshiki Onoda - IMDb(英語)
- 小野田嘉幹 - 日本映画データベース
- 小野田正彦 - 日本映画データベース
- 小野田嘉幹 - KINENOTE