山口幸洋
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山口 幸洋︵やまぐち ゆきひろ、1936年︵昭和11年︶1月26日 - 2014年︵平成26年︶4月24日[1]︶は日本の方言学者。元・静岡大学教授。博士︵文学︶︵大阪大学、1999年︶[2]。
人物・来歴[編集]
静岡県新居町生まれ[3]。1954年に静岡県立浜松商業高等学校を卒業した後、プロパンガス販売の自営業に従事する傍ら、日本全国の方言を調査研究する[3]。1985年、﹁新居町の方言体系﹂︵﹃新居町史﹄第3巻所収︶で第4回新村出賞受賞[4]。1992年、静岡大学人文学部講師。1998年、同大学を教授で退官[3]。 日本語の方言、とりわけ静岡県の方言を専門としている。また、東京式アクセントの成立過程に関して、従来説とは異なる新たな見解を提唱している︵東京式アクセント#歴史参照︶。 2014年4月24日、肺炎のため死去[1]。主な著書[編集]
- 『日本語東京アクセントの成立』(港の人、2003年) ISBN 4896291174
- 『方言・アクセントの謎を追って』(悠飛社、2002年) ISBN 4860300076
- 『椿の局の記』(近代文藝社〈近代文芸社新書〉、2000年) ISBN 4773356235
- 『大正女官、宮中語り』 - 脚注・解説を加えて復刊(創元社、2022年、監修・河西秀哉) ISBN 9784422201672
- 『しずおか方言風土記』(静岡新聞社、1999年) ISBN 4783810664
- 『日本語方言一型アクセントの研究』(ひつじ書房〈ひつじ研究叢書, 言語編 ; 第15巻〉、1998年) ISBN 4938669951
- 『オサンドンという名の鳥 - ことばの歴史を求めて』(近代文藝社、1994年) ISBN 4773326697
- 『静岡県の方言』(静岡新聞社、1987年) ISBN 4783810303
- 『方言から見た東海道』(秋山書店〈秋山叢書〉、1982年) NCID BN04710466
記念論文集[編集]
- 山口幸洋博士の古希をお祝いする会(編)『方言研究の前衛 - 山口幸洋博士古希記念論文集』(桂書房、2008年) ISBN 9784903351568