山本貴光
山本 貴光︵やまもと たかみつ、1971年1月25日- ︶は、文筆家・ゲーム作家・教員。
人物・来歴[編集]
1994年、慶應義塾大学環境情報学部を一期生として卒業[1]。ゲームメーカ﹁コーエー﹂にてゲーム企画・プログラミングに従事したのち2004年に独立[2]。以後フリーランスのゲーム作家・文筆家・翻訳者として活動[1][3]。2016年、モブキャストとプロ契約[4]。日本図書設計家協会客員会員・金沢美術工芸大学客員教授[5]・立命館大学大学院先端総合学術研究科講師[6]・東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授[7]などを歴任。八雲出︵やくも・いずる︶の筆名でも活動する[8]。 1997年から2017年まで、書評サイト﹁哲学の劇場﹂を吉川浩満と共同で運営した[1]。2001年ごろ、同サイトを通じて朝日出版社の編集者にスカウトされ、2004年に最初の共著﹃心脳問題﹄の刊行に至った[9]。2020年、﹁哲学の劇場﹂をYouTubeチャンネル・ポッドキャストチャンネルとして再開した。 吉川浩満とは大学時代から交流があり、ともに慶応SFC一期生、赤木昭夫ゼミの同窓生にあたる[9]。 同居人・パートナーは橋本麻里[10]。ゲーム[編集]
- 『That's QT』(PlayStation、2000)
- 『戦国無双』(PlayStation 2、2004)
著書[編集]
単著[編集]
- 『デバッグではじめるCプログラミング』(翔泳社、2008)
- 『コンピュータのひみつ』(朝日出版社、2010)
- 『文体の科学』(新潮社、2014)
- 『世界が変わるプログラム入門』(ちくまプリマー新書、2015)
- 『「百学連環」を読む』(三省堂、2016)
- 『文学問題(F+f)+』(幻戯書房、2017)
- 『投壜通信』(本の雑誌社、2018)
- 『マルジナリアでつかまえて 書かずば読めぬの巻』(本の雑誌社、2020/7)
- 『記憶のデザイン』 (筑摩選書、2020/10)
- 『マルジナリアでつかまえて2 世界でひとつの本になるの巻』(本の雑誌社、2022/5)
- 『世界を変えた書物: 人類の知性を辿る旅』橋本麻里編集、小学館、2022/10
- 『文学のエコロジー』講談社、2023年11月
共著[編集]
- 『心脳問題 「脳の世紀」を生き抜く』(吉川浩満共著、朝日出版社、2004)
- 『問題がモンダイなのだ』(吉川浩満共著、ちくまプリマー新書、2006)
- 『ゲームの教科書』(馬場保仁共著、ちくまプリマー新書、2008)
- 『サイエンス・ブック・トラベル 世界を見晴らす100冊』編(河出書房新社 、2015)
- 『世界を読み解く科学本 ; 科学者25人の100冊』(河出文庫、2021/11)
- 『脳がわかれば心がわかるかー脳科学リテラシー養成講座』(吉川浩満共著、太田出版、2016)
- 『高校生のためのゲームで考える人工知能』(三宅陽一郎共著、ちくまプリマー新書、2018)
- 『その悩み、エピクテトスなら、こう言うね。: 古代ローマの大賢人の教え』(吉川浩満共著、筑摩書房、2020/3)
- 『人文的、あまりに人文的 古代ローマからマルチバースまでブックガイド20講+α』本の雑誌社、2021/1 *吉川浩満共著
- 『自由に生きるための知性とはなにか』晶文社、2022/9/13
- 大澤真幸ら『私たちはAIを信頼できるか』文藝春秋、2022/9/13
- 『絶版本』柏書房、2022/9
翻訳[編集]
- ジョン・R・サール『マインド 心の哲学』(吉川浩満共訳、朝日出版社、2006)
- ケイティ・サレン、エリック・ジマーマン『ルールズ・オブ・プレイ ゲームデザインの基礎』(ソフトバンククリエイティブ、2013)
- メアリ・セットガスト『先史学者プラトン』(國分功一郎序文、吉川浩満共訳、朝日出版社、2018)
- ジョン・R・サール『MiND』(吉川浩満共訳、ちくま学芸文庫、2018)
編集協力書[編集]
- 杉山知之『クリエイター・スピリットとは何か?』(ちくまプリマ-新書、2007)
- 川端幹人『タブーの正体!――マスコミが「あのこと」に触れない理由』(ちくま新書、2012)
- 日本保健物理学会「暮らしの放射線Q&A活動委員会」『専門家が答える 暮らしの放射線Q&A』(朝日出版社、2013)
- 岡ノ谷一夫『「つながり」の進化生物学』(朝日出版社、2013)
- 仲谷正史+筧康明+三原聡一郎+南澤孝太『触楽入門――はじめて世界の触れるときのように』(朝日出版社、2016)
- 三宅陽一郎『人工知能のための哲学塾』(BNN、2016)
脚注[編集]
(一)^ abc岩波新書編集部 (2018年11月25日). “在野に学問あり 第2回 山本貴光・吉川浩満”. iwanami. 2020年5月21日閲覧。
(二)^ “山本貴光 | 著者プロフィール | 新潮社”. www.shinchosha.co.jp. 2020年5月21日閲覧。
(三)^ “︻山本貴光氏インタビュー︼コンピュータという道具をもっと身近に感じるために”. ビジネス+IT. 2020年5月21日閲覧。
(四)^ Inc, Aetas. “モブキャスト,山本貴光氏とプロ契約を締結。インタビュー記事を公開”. 4Gamer.net. 2023年2月1日閲覧。
(五)^ “山本 貴光︵やまもとたかみつ︶﹁哲学の劇場﹂主宰”. 書評専門紙﹁週刊読書人ウェブ﹂. 2020年5月21日閲覧。
(六)^ “山本 貴光︵やまもと・たかみつ︶ | 立命館大学大学院 先端総合学術研究科”. 2020年11月11日閲覧。
(七)^ “山本 貴光︵やまもと・たかみつ︶|東京工業大学 リベラルアーツ研究教育院”. 2021年7月13日閲覧。
(八)^ ﹁プロフィール - 作品メモランダム﹂﹃作品メモランダム﹄、33577200。2018年11月24日閲覧。
(九)^ ab吉川浩満﹃哲学の門前﹄所収﹁山本貴光くんのこと﹂紀伊國屋書店、2022年
(十)^ 日本放送協会﹃こんな一冊に出会いたい 本の道しるべ (5)﹁ライター・エディター 橋本麻里﹂ - 趣味どきっ!﹄。2023年2月1日閲覧。