岡野知十
岡野 知十︵おかの ちじゅう、安政7年2月19日︵1860年3月11日︶ - 昭和7年︵1932年︶8月13日︶は、俳人。本名は、岡野 敬胤。通称は正之助、別号は正味。旧姓は木川。
北海道日高様似︵現在の様似郡様似町︶に生まれる。
1901年︵明治34年︶8月﹃半面﹄を創刊し、﹁新々派﹂俳風を鼓吹、正岡子規の﹁日本派﹂や角田竹冷の秋声会に対した。
俳書の収集に努めた。集めた俳書は、関東大震災後に東京帝国大学の図書館に寄贈され、﹁知十文庫﹂として収められている。
子に仏文学者の岡野馨がいる。
編著書[編集]
- 可愛良集 初篇 / 岡野敬胤 1883.5
- 雨華抱一 / 岡野敬胤 裳華房 1900.5 (文芸叢書)
- 晋其角 / 岡野知十(敬胤) 裳華房 1900.5 (文芸叢書第1編)
- 俳諧風聞記 白鳩社 1902.12
- 俳趣と画趣 自然社 1905.9
- 玉菊とその三味線 小田原書房 1920
- 鶏旭 第1-2集 小田原書房 1921
- 湯島法楽 郊外社 1924
- 蕪村その他 俳諧一家言 郊外社 1924
- 鶯日 乾、坤 知十句集 岡野馨 1933
- 味余 岡野馨 1934
参考文献[編集]
- 村山古郷『明治俳壇史』(1978・角川書店)
外部リンク[編集]
- 連歌俳諧書集成(洒竹・竹冷・知十文庫) | 東京大学総合図書館
- 知十文庫 | 東京大学総合図書館
- 東京大学附属図書館 江戸期の俳書展