恩田侑布子
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恩田 侑布子︵おんだ ゆうこ、1956年9月17日 - ︶は、俳人。静岡県静岡市出身。
経歴[編集]
静岡県立静岡高等学校在学中より、短歌と俳句を始める。早稲田大学第一文学部文芸専修卒業。在学中に両親が離婚したこともあり、言葉から離れるため、卒業後は陶芸家を志す。その後腎臓病を発症し陶芸の道を断念し、俳句を再開。摂津幸彦に誘われ﹁豈﹂同人となる。種村季弘、池内紀、平賀敬らの﹁酔眼朦朧湯煙句会﹂、草間時彦捌きの連句﹁木の会﹂を終会まで楽しむ。16年間書き溜めた評論をまとめた芸術・俳句論集﹃余白の祭﹄を2013年に発表。同作で松本健一の選考により第23回Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。現代俳句評論賞選考委員。 2014年1月29日、﹁感情の華――恋と俳句・日本文化の土壌﹂と題した講演会がパリ日本文化会館で開催された。同年12月9日、コレージュ・ド・フランスにて﹁俳句――他者への開け﹂をテーマに講演。さらに、﹁花の俳句――日本の美と時間のパラドクス﹂をめぐる講演と日本語・フランス語による俳句朗読パフォーマンスも行った︵12月11日於ジャン・ムラン・リヨン第三大学、同12日於エクス・マルセイユ大学、同13日於パリ日本文化会館︶。[1] 2015年9月13日、静岡県立美術館において﹁富士の国から――日本の美と時間のパラドクス﹂と題する講演を行った。 ﹃墨﹄︵芸術新聞社︶2015年1・2月号より、俳句を中心とした日本文化論﹁水、 呼び交わす﹂を連載開始。また、﹃ひととき﹄︵ウェッジ︶2016年1月号より、﹁土のうた﹂をクォーターで連載している。 2004年4月からSBS学苑﹁楽しい俳句﹂講師。2017年、句集﹁夢洗ひ﹂で第67回芸術選奨文部科学大臣賞、現代俳句協会賞を受賞。同年、第9回桂信子賞受賞。2018年より現代俳句協会賞の選考委員。2019年4月より、﹃読売新聞 夕刊﹄﹁たしなみ﹂エッセー連載︵4週毎︶。2020年2月号より角川﹃俳句﹄﹁偏愛俳人館﹂毎号連載。著作[編集]
句集 ●﹃イワンの馬鹿の恋﹄︵ふらんす堂、2000年︶ ●﹃振り返る馬﹄︵思潮社、2005年︶ ●﹃空塵秘抄﹄︵角川学芸出版、2008年︶ ●﹃夢洗ひ﹄︵KADOKAWA、2016年︶ ●﹃はだかむし﹄︵KADOKAWA、2022年︶ 評論集 ●﹃余白の祭﹄︵深夜叢書社、2013年︶ ●﹃渾沌の恋人 北斎の波、芭蕉の興﹄︵春秋社、2022年︶ ●﹃星を見る人 日本語、どん底からの反転﹄︵春秋社、2023年︶ 編著 ●﹃久保田万太郎俳句集﹄︵岩波文庫、2021年︶ 朗読 ●﹃久保田万太郎俳句集︵解説︶﹄︵岩波文庫Amazonオーディブル 2022年8月刊︶活動[編集]
選考委員- 芸術選奨 推薦委員 平成30年〜令和2年度(文化庁主催)
- 芸術選奨 文学部門審査員 令和3年(文化庁主催)
- 現代俳句評論賞 選考委員 2015年〜2017年(現代俳句協会主催)
- 現代俳句協会賞 選考委員2018年〜(現代俳句協会主催)
- 全国高校生俳句大賞 選考委員2021年〜(神奈川大学主催)
出典[編集]
外部リンク[編集]
- 樸(あらき)俳句会ホームページ
- 現代俳句人名事典における恩田侑布子の俳句(現代俳句協会)
- 恩田侑布子の句の鑑賞(増殖する俳句歳時記)
- 恩田侑布子作品をめぐって(吉野裕之)
- 17文字に詠み込む無限の余白|恩田侑布子インタビュー