池内紀
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池内 紀 | |
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誕生 |
1940年11月25日 兵庫県姫路市 |
死没 | 2019年8月30日(78歳没) |
職業 | ドイツ文学者、エッセイスト、翻訳家 |
国籍 |
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主な受賞歴 | 亀井勝一郎賞、桑原武夫学芸賞、日本翻訳文化賞、毎日出版文化賞、読売文学賞 |
子供 | 池内恵 |
池内 紀︵いけうち おさむ、1940年11月25日 - 2019年8月30日[1][2][3]︶は、日本のドイツ文学者、エッセイスト、翻訳家。
カフカを中心にドイツ文学の評論・翻訳が専門。旅行記や人物伝、大衆芸能と幅広く文筆活動を行う。著書に﹃ウィーンの世紀末﹄︵1981年︶、﹃海山のあいだ﹄︵1994年︶、﹃カント先生の散歩﹄︵2016年︶など。
来歴・人物[編集]
兵庫県姫路市出身。姫路市立城北小学校卒業[4]。兵庫県立姫路西高等学校卒業、東京外国語大学外国語学部卒業、1965年東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。神戸大学講師、旧‥東京都立大学助教授、1986年東京大学文学部助教授を経て、1990年に教授。定年前の1996年に早期退官。 以後は文筆業、翻訳家として幅広く活躍し、特にフランツ・カフカの全作品の翻訳・伝記著述[5]で著名。NHKFM放送﹁日曜喫茶室﹂の準レギュラー。将棋の観戦記を執筆したこともあり、2001年から2003年まで将棋ペンクラブ大賞の選考委員も務めた。 子息にアラブ研究者の池内恵、弟に宇宙物理学者・天文学者の池内了がいる[3]。 種村季弘、平賀敬、恩田侑布子、秋山祐徳太子、原田多加司らとも﹁酔眼朦朧湯煙句会﹂を行っていた。俳号は﹁黙念﹂。 2019年8月30日、虚血性心不全のため死去、78歳[2]。著書・出演[編集]
●﹁池内紀の仕事場﹂全8巻︵みすず書房︶ 2004 - 2005 - 著作選集 (一)﹃世紀末の肖像﹄ (二)﹃︿ユダヤ人﹀という存在﹄ (三)﹃カフカを読む﹄ (四)﹃自由人の暮らし方﹄ (五)﹃文学の見本帖﹄ (六)﹃架空の旅行記﹄ (七)﹃名人たちの世界﹄ (八)﹃世間をわたる姿勢﹄詩集・小説[編集]
●﹃傀儡師の歌 詩集﹄︵思潮社︶ 1973 ●﹃喜劇人間百科 あるいはブヴァールとペキュシェ物語﹄︵村松書館︶ 1980 ●﹃天のある人 二十三の物語﹄︵河出書房新社︶ 1989 ●﹃開化小説集﹄︵岩波書店︶ 1991 ●﹃閣下、ご臨終です﹄︵講談社︶ 1991 ●﹃錬金術師通り 五つの都市をめぐる短篇集﹄︵文藝春秋︶ 1993 ●﹃街が消えた!﹄︵新潮社︶ 1992 ●﹃ペトリの祭檀﹄︵東逸子絵、新書館︶ 1997 ●﹃播磨ものがたり﹄︵神戸新聞総合出版センター︶ 1997 ●﹃川の司祭 十二の塔の物語﹄︵マガジンハウス︶ 1999 ●﹃シロターノフの帰郷 短篇集﹄︵イッセー尾形挿画、青土社︶ 2011 ●﹃昭和の青春 播磨を想う﹄︵神戸新聞総合出版センター︶ 2020随筆・評論[編集]
●﹃天狗洞食客記﹄︵コーベブックス、南柯叢書、近代文学逍遙5︶ 1976 - 牧野信一論 ●﹃諷刺の文学﹄︵白水社、白水叢書︶ 1978、新装版 1995 - 第10回亀井勝一郎賞受賞 ●﹃目玉のひっこし﹄︵冥草社︶ 1979 ●﹃書斎のコロンブス﹄︵冬樹社︶ 1982、のち改訂﹃本を焚く﹄︵冬樹社ライブラリー︶ 1990 ●﹃温泉 湯の神の里をめぐる﹄︵白水社︶ 1982 ●﹃ことばの演芸館 笑いの文章読本﹄︵白水社︶ 1983 ●﹃恋愛読本﹄︵彌生書房︶ 1984 ●﹃猿飛レゲンデ 日本文学覗き箱﹄︵沖積舎︶ 1985 ●﹃風景読本﹄︵彌生書房︶ 1985 ●﹃M博士 往来の思想﹄︵青土社︶ 1985 ●﹃私の人物博物館﹄︵筑摩書房︶ 1987 ●﹃地球の上に朝がくる 懐かしの演芸館﹄︵河出書房新社︶ 1987、のちちくま文庫 1992 ●﹃温泉旅日記﹄︵河出書房新社︶ 1988、のち徳間文庫 1996 ●﹃伝綺肖像館﹄︵日本文芸社︶ 1989 ●﹃文学の森を歩く﹄︵筑摩書房︶ 1989 ●﹃旅の音楽﹄︵音楽之友社︶ 1989 ●﹃西洋温泉事情﹄︵鹿島出版会︶ 1989 ●﹃新編綴方教室﹄︵平凡社︶ 1989、のち平凡社ライブラリー 1993 ●﹃恋文物語﹄︵新潮社︶ 1990、のちちくま文庫 1994 ●﹃ガラメキ温泉探険記﹄︵メディアファクトリー︶ 1990 ●﹃悪魔の話﹄︵講談社現代新書︶ 1991、のち講談社学術文庫 2013 ●﹃読書見本帖﹄︵丸善ライブラリー︶ 1991 ●﹃旅に出たい﹄︵平凡社︶ 1992 ●﹃少年探検隊﹄︵平凡社︶ 1992 ●﹃一〇一冊の図書館﹄︵丸善ライブラリー︶ 1993 ●﹃ことばの引き出し﹄︵大修館書店︶ 1993 ●﹃海山のあいだ﹄︵マガジンハウス︶ 1994、のち角川文庫 1997、のち中公文庫 2011 - 講談社エッセイ賞受賞 ●﹃20世紀博物館﹄︵平凡社︶ 1994 ●﹃私はこうして読書をたのしんだ﹄︵中央公論社︶ 1994 ●﹃幻獣の話﹄︵講談社現代新書︶ 1994、のち講談社学術文庫 2020 ●﹃雲は旅人のように 湯の花紀行﹄︵日本交通公社出版事業局︶ 1995 ●﹃架空旅行記﹄︵鹿島出版会︶ 1995 ●﹃ああ天地の神ぞ知る ニッポン発見旅﹄︵講談社︶ 1995 ●﹃とっておき美術館﹄︵講談社︶ 1996、のち改題﹃ちょっと寄り道美術館﹄︵光文社知恵の森文庫︶ 2003 ●﹃見知らぬオトカム 辻まことの肖像﹄︵みすず書房︶ 1997 ●﹃文学探偵帳﹄︵平凡社︶ 1997 ●﹃遊園地の木馬﹄︵みすず書房︶ 1998 ●﹃山の朝霧 里の湯煙﹄︵山と溪谷社︶ 1998、のちヤマケイ文庫 2020 ●﹃いまは山中いまは浜﹄︵岩波書店︶ 1998 ●﹃はなしの名人 東京落語地誌﹄︵角川選書︶ 1999 ●﹃湯めぐり歌めぐり﹄︵集英社新書︶ 2000 ●﹃日本の森を歩く﹄︵山と溪谷社︶ 2001 ●﹃なじみの店﹄︵みすず書房︶ 2001 ●﹃ちょん髷とネクタイ 時代小説を楽しむ﹄︵新潮社︶ 2001 ●﹃マドンナの引っ越し﹄︵晶文社︶ 2002 ●﹃池内紀 生きる知恵﹄︵日本放送出版協会︶ 2002 ●﹃川の旅﹄︵青土社︶ 2002 ●﹃無口な友人﹄︵みすず書房︶ 2003 ●﹃二列目の人生 隠れた異才たち﹄︵晶文社︶ 2003、のち集英社文庫 2008 ●﹃生きかた名人 たのしい読書術﹄︵集英社︶ 2004、のち改題 ﹃作家の生きかた﹄︵集英社文庫︶ 2007 ●﹃ニッポン発見記﹄︵講談社現代新書︶ 2004、のち中公文庫 2012 ●﹃ひとり旅は楽し﹄︵中公新書︶ 2004 ●﹃町角ものがたり﹄︵白水社︶ 2004 ●﹃森の紳士録 ぼくの出会った生き物たち﹄︵岩波新書︶ 2005 ●﹃山の仲間たち﹄︵幻戯書房︶ 2005 ●﹃なぜかいい町一泊旅行﹄︵光文社新書︶ 2006 ●﹃あだ名の人生﹄︵みすず書房︶ 2006 ●﹃異国を楽しむ﹄︵中公新書︶ 2007 ●﹃川を旅する﹄︵ちくまプリマー新書︶ 2007 ●﹃池内式文学館﹄︵白水社︶ 2007 ●﹃出ふるさと記﹄︵新潮社︶ 2008、のち中公文庫 2011 ●﹃ひとつとなりの山﹄︵光文社新書︶ 2008 ●﹃富の王国 - ロスチャイルド﹄︵東洋経済新報社︶ 2008 ●﹃世の中にひとこと﹄︵NTT出版、ライブラリーレゾナント︶ 2009 ●﹃日本風景論﹄︵角川選書︶ 2009 ●﹃東京ひとり散歩﹄︵中公新書︶ 2010 ●﹃祭りの季節﹄︵池内郁写真、みすず書房︶ 2010 ●﹃文学フシギ帖 日本の文学百年を読む﹄︵岩波新書︶ 2010 ●﹃ことばの哲学 関口存男のこと﹄︵青土社︶ 2010 ●﹃人と森の物語﹄︵集英社新書︶ 2011 ●﹃作家のへその緒﹄︵新潮社︶ 2011 ●﹃今夜もひとり居酒屋﹄︵中公新書︶ 2011 ●﹃恩地孝四郎 一つの伝記﹄︵幻戯書房︶ 2012 - 読売文学賞評論・伝記賞受賞[3] ●﹃東京いいまち一泊旅行﹄︵光文社新書︶ 2012 ●﹃きまぐれ歴史散歩﹄︵中公新書︶ 2013 ●﹃ニッポンの山里﹄︵山と渓谷社︶ 2013 ●﹃ニッポン周遊記 町の見つけ方・歩き方・つくり方﹄︵青土社︶ 2014 ●﹃目玉の体操﹄︵幻戯書房︶ 2014 ●﹃戦争よりも本がいい﹄︵講談社︶ 2014 ●﹃本は友だち﹄︵みすず書房︶ 2015 ●﹃ニッポン旅みやげ﹄︵青土社︶ 2015 ●﹃亡き人へのレクイエム﹄︵みすず書房︶ 2016 ●﹃旅の食卓﹄︵亜紀書房︶ 2016 ●﹃きょうもまた好奇心散歩﹄︵新講社︶ 2016 ●﹃散歩本を散歩する﹄︵交通新聞社︶ 2017 ●﹃すごいトシヨリBOOK トシをとると楽しみがふえる﹄︵毎日新聞出版︶ 2017 ●﹃記憶の海辺 一つの同時代史﹄︵青土社︶ 2017 ●﹃みんな昔はこどもだった﹄︵講談社︶ 2018 ●﹃湯けむり行脚 池内紀の温泉全書﹄︵山川出版社︶ 2019 ●﹃東海道ふたり旅 道の文化史﹄︵春秋社︶ 2019 ●﹃ことば事始め﹄︵亜紀書房︶ 2019ドイツ文学・文化論関係[編集]
●﹃ウィーン 都市の詩学﹄︵美術出版社、美術選書︶ 1973、のち改訂﹃ウィーン ある都市の物語﹄︵ちくま文庫︶ 1989 ●﹃シレジアの白鳥﹄︵村松書館︶ 1978 ●﹃世紀末と楽園幻想﹄︵白水社︶ 1981、のち白水Uブックス 1992 ●﹃ウィーンの世紀末﹄︵白水社︶ 1981、のち白水Uブックス 1992 ●﹃ウィーン 都市の万華鏡﹄︵音楽之友社、音楽選書︶1983 ●﹃世紀末の窓 二十一の肖像﹄︵美術公論社︶ 1983 ●﹃闇にひとつ炬火あり ことばの狩人 カール・クラウス﹄︵筑摩書房、水星文庫︶ 1985、のち改題﹃カール・クラウス 闇にひとつ炬火あり﹄︵講談社学術文庫︶ 2015 ●﹃ザルツブルク 祝祭都市の光と影﹄︵音楽之友社︶ 1988、のちちくま文庫 1996 ●﹃道化のような歴史家の肖像﹄︵みすず書房︶ 1988 - エゴン・フリーデル論 ●﹃ウィーンの森の物語 ウィーン耳の旅﹄︵主婦の友社︶ 1989 - CD付き ●﹃モーツァルトとは何か﹄︵文藝春秋︶ 1991、のち改題﹃モーツァルト考﹄︵講談社学術文庫︶ 1996 ●﹃カフカのかなたへ﹄︵青土社︶ 1993、のち講談社学術文庫 1998 ●﹃ハプスブルクの旗のもとに﹄︵NTT出版、気球の本︶ 1995 ●﹃ぼくのドイツ文学講義﹄︵岩波新書︶ 1996 ●﹃姿の消し方 - 幻想人物コレクション﹄︵集英社︶ 1998、のち改題﹃モーツァルトの息子 史実に埋もれた愛すべき人たち﹄︵光文社知恵の森文庫︶ 2008 ●﹃ちいさなカフカ﹄︵みすず書房︶ 2000 ●﹃ゲーテさんこんばんは﹄︵集英社︶ 2001、のち集英社文庫 2005 - 桑原武夫学芸賞受賞[3] ●﹃ドイツ 町から町へ﹄︵中公新書︶ 2002 ●﹃カフカの書き方﹄︵新潮社︶ 2004 ●﹃カフカの生涯﹄︵新書館︶ 2004、のち白水Uブックス 2010 ●﹃となりのカフカ﹄︵光文社新書︶ 2004 ●﹃自由人は楽しい モーツァルトからケストナーまで﹄︵日本放送出版協会、NHKライブラリー︶ 2005 ●﹃ある女流詩人伝﹄︵青土社︶ 2012 - ユーリエ・シュライダー︵1882 - 1939︶の伝記 ●﹃カント先生の散歩﹄︵潮出版社︶ 2013、のち潮文庫 2016 ●﹃消えた国 追われた人々 東プロシアの旅﹄︵みすず書房︶ 2013、のちちくま文庫 2019 ●﹃闘う文豪とナチス・ドイツ トーマス・マンの亡命日記﹄︵中公新書︶ 2017 ●﹃ドイツ職人紀行﹄︵東京堂出版︶ 2018 ●﹃ヒトラーの時代 ドイツ国民はなぜ独裁者に熱狂したのか﹄︵中公新書︶ 2019翻訳[編集]
●﹃カール・クラウス詩集﹄︵カール・クラウス、思潮社︶ 1967 ●﹃人類最期の日々﹄︵カール・クラウス、法政大学出版局、カール・クラウス著作集9・10︶ 1971、のち新版︵上・下︶ 2016 ●﹃眩暈﹄︵エリアス・カネッティ、法政大学出版局︶ 1972、新版 2004、のち改版 2014 ●﹃猶予された者たち 戯曲﹄︵エリアス・カネッティ、小島康男共訳、法政大学出版局︶ 1975 ●﹃アフォリズム﹄︵カール・クラウス、編、法政大学出版局、カール・クラウス著作集5︶ 1978 ●﹃ガレッティ先生失言録﹄︵編訳、創土社︶ 1980、改訂版﹃象は世界最大の昆虫である﹄︵白水社︶ 1992、のち白水Uブックス 2005 ●﹃同時代人の肖像﹄︵フランツ・ブライ、法政大学出版局、叢書ウニベルシタス︶ 1981。新版刊 ●﹃さまざまな場所 死の影の都市をめぐる﹄︵ジャン・アメリー、法政大学出版局、叢書ウニベルシタス︶ 1983 ●﹃罪と罰の彼岸﹄︵ジャン・アメリー、法政大学出版局、叢書ウニベルシタス︶ 1984、のち改訂︵みすず書房︶2016 ●﹃ホフマン短篇集﹄︵ホフマン、岩波文庫︶ 1984 ●﹃影をなくした男﹄︵アーデルベルト・フォン・シャミッソー、岩波文庫︶ 1985 ●﹃カフカ短篇集﹄︵編訳、岩波文庫︶ 1987 ●﹃香水 - ある人殺しの物語﹄︵パトリック・ジュースキント、文藝春秋︶ 1988、のち文春文庫 2003 ●﹃ウィーン世紀末文学選﹄︵編訳、岩波文庫︶ 1989 ●﹃聖なる酔っぱらいの伝説﹄︵ヨーゼフ・ロート、白水社︶ 1989、のち白水Uブックス 1995、のち岩波文庫 2013 - 他四篇を新訳 ●﹃夢小説・闇への逃走﹄︵アルトゥル・シュニッツラー、岩波文庫︶ 1990 ●﹃蜘蛛の巣﹄︵ヨーゼフ・ロート、白水社︶ 1991 ●﹃ウッツ男爵 - ある蒐集家の物語﹄︵ブルース・チャトウィン、文藝春秋︶ 1993、のち白水Uブックス 2014 ●﹃古代への情熱﹄︵ハインリヒ・シュリーマン、編訳、小学館地球人ライブラリー︶ 1995 ●﹃リヒテンベルク先生の控え帖﹄︵G・C・リヒテンベルク、編訳、平凡社ライブラリー︶ 1996 ●﹃音楽家の恋文﹄︵クルト・パーレン、西村書店︶ 1996 ●﹃ウィーン 1890 - 1920 芸術と社会﹄︵R・ヴァイセンベルガー編、岡本和子共訳、岩波書店︶ 1995 ●﹃カフカ寓話集﹄︵編訳、岩波文庫︶ 1998 ●﹃カフカの恋人たち﹄︵ネイハム・N・グレイツァー、朝日新聞社︶ 1998 ●﹃ファウスト﹄全2巻︵ゲーテ、集英社︶ 1999 - 2000、のち集英社文庫 2004 - 毎日出版文化賞受賞[3] ●﹃黄色い街﹄︵ベーツァ・カネッティ︵夫人︶、法政大学出版局︶ 1999 ●﹁フランツ・カフカ小説全集﹂全6巻︵白水社︶ 2000 - 2002、のち白水Uブックス 全8巻 2006 ※前者で2002年度日本翻訳文化賞受賞 ●﹃失踪者﹄ 2000、のち河出書房新社﹁世界文学全集 Ⅱ-02﹂に収録 2009 ●﹃変身﹄ 2001 ●﹃城﹄ 2001 ●﹃万里の長城﹄ 2001 ●﹃審判﹄ 2001 ●﹃掟の問題﹄ 2002 ●﹃蟹の横歩き ヴィルヘルム・グストロフ号事件﹄︵ギュンター・グラス、集英社︶ 2003 ●﹃永遠平和のために﹄︵イヌマエル・カント、綜合社︵集英社︶︶ 2007、のち新版 2015 ●﹃ブリキの太鼓﹄︵ギュンター・グラス、河出書房新社、世界文学全集12︶ 2010 ●﹃ドナウ - ある川の伝記﹄︵クラウディオ・マグリス、NTT出版︶ 2012 ●﹃ミレナへの手紙﹄︵フランツ・カフカ、白水社︶ 2013 ●﹃罪と罰の彼岸 打ち負かされた者の克服の試み﹄︵ジャン・アメリー、みすず書房︶ 2016児童向け[編集]
●﹃魔女様御優待乗車賃無料﹄︵編訳、高岸昇絵、書肆山田、世界のライト・ヴァース︶ 1982 ●﹃グリム童話集﹄全3巻︵グリム兄弟、アーサー・ラッカム絵、新書館︶1985、のちちくま文庫︵上・下︶1989 ●﹃かめのスープはおいしいぞ﹄︵アンドレ・オデール、ほるぷ出版︶ 1985 ●﹃ふしぎないきもの﹄︵アネリース・シュヴァルツ、ほるぷ出版︶ 1990 ●﹃ゾマーさんのこと﹄︵パトリック・ジュースキント、ジャン=ジャック・サンペ絵、文藝春秋︶ 1992 ●﹃レンヒェンのひみつ﹄︵ミヒャエル・エンデ、岩波書店︶ 1992 ●﹃ケストナーの﹁ほらふき男爵﹂﹄︵エーリヒ・ケストナー、泉千穂子共訳、筑摩書房︶ 1993、のちちくま文庫 2000 ●﹃魔法の学校 エンデのメルヒェン集﹄︵ミヒャエル・エンデ、佐々木田鶴子, 田村都志夫, 矢川澄子共訳、岩波書店︶ 1996、のち岩波少年文庫︵上・下︶ 2017 ●﹃ちいさなヘーヴェルマン﹄︵リスベート・ツヴェルガー、太平社︶ 1997 ●﹃鼻のこびと﹄︵ヴィルヘルム・ハウフ、太平社︶ 1999 ●﹃アデレード そらとぶカンガルーのおはなし﹄︵トミー・ウンゲラー、ほるぷ出版︶ 2010 ●﹃飛ぶ教室﹄︵エーリヒ・ケストナー、新潮文庫︶ 2014共編著[編集]
共著[編集]
●﹃翻訳の日本語﹄︵川村二郎共著、中央公論社、日本語の世界15︶ 1981、のち中公文庫 2000 ●﹃世紀末ウィーンを歩く﹄︵南川三治郎写真、新潮社、とんぼの本︶ 1987 ●﹃ウィーン四季暦﹄︵喜多木ノ実画、東京書籍︶ 1991 ●﹃ハプスブルク物語﹄︵南川三治郎写真、新潮社、とんぼの本︶ 1993 ●﹃ドイツ四季暦 春・夏﹄︵喜多木ノ実画、東京書籍︶ 1994 ●﹃ドイツ四季暦 秋・冬﹄︵喜多木ノ実画、東京書籍︶ 1994 ●﹃地球の上に朝がくる - 川田晴久読本﹄︵中央公論新社︶ 2003 ●﹃世界の名作を読む - 海外文学講義 -﹄︵工藤庸子, 柴田元幸, 沼野充義、放送大学教材︶ 2007、改訂版 2011、のち角川ソフィア文庫 2016 ●﹃澁澤龍彦の記憶﹄︵巖谷國士, 酒井忠康, 中沢けい, 養老孟司、河出書房新社︶ 2018 ●﹃万葉集の詩性﹄︵角川新書︶ 2019 - 随想﹁自伝的万葉の旅﹂座談・対談[編集]
●﹁世紀末 貴族のたそがれ﹂︵安野光雅、平凡社、﹃空想茶房﹄︶ 1986 ●﹃快著会読﹄︵川本三郎, 奥本大三郎、リクルート出版︶ 1990 ●﹃うその学校﹄︵松山巌、高岸昇画、筑摩書房︶ 1994 ●﹁太平洋戦争期の日本の言論と熱狂は、第一次大戦のドイツとソックリです﹂︵保阪正康、山川出版社、﹃戦争とこの国の150年﹄︶ 2019 ●﹃すごいトシヨリ散歩﹄︵川本三郎、毎日新聞出版︶ 2021 ●CD2枚組﹃対談 池内紀vs川本三郎 本は友達﹄︵書肆フローラ︶ 2021編訳︵共著︶[編集]
●﹃禿鷹﹄︵フランツ・カフカ、国書刊行会、バベルの図書館︶ 1988、のち新編 2013 ●﹁万里の長城﹂︵カフカ、筑摩書房、﹃澁澤龍彦文学館10迷宮の箱﹄︶ 1990 ●﹃ユダヤの言葉﹄︵ヴィクトール・マルカ編、マルク・シャガール絵、紀伊国屋書店︶ 1996 ●﹃カフカ クラシック・コミックス﹄︵訳、西岡兄妹構成・作画、ヴィレッジブックス︶ 2010編著[編集]
●﹃ドイツの世紀末︿1﹀ウィーン 聖なる春﹄︵原研二, 須永恒雄, 中居実, 檜山哲彦訳、国書刊行会︶ 1986、新装版 1997 ●﹃名随筆選 音楽の森5旅の音楽﹄︵音楽之友社︶ 1989 ●﹃西洋温泉事情﹄︵編著、鹿島出版会︶ 1989 ●﹃日本幻想文学集成7石川淳﹄︵国書刊行会︶ 1991 ●﹃読んで旅する世界の歴史と文化 ドイツ﹄︵新潮社︶ 1992 ●﹃美しき町 / 西班牙犬の家 他六篇﹄︵佐藤春夫、岩波文庫︶ 1992 ●﹃日本幻想文学集成13小川未明﹄︵国書刊行会︶ 1992、新編 2017 ●﹃日本幻想文学集成19神西清﹄︵国書刊行会︶ 1993 ●﹃日本幻想文学集成29花田清輝﹄︵国書刊行会︶ 1994、新編 2016 ●﹃読んで旅する世界の歴史と文化 オーストリア﹄︵新潮社︶ 1995 ●﹃ドイツ名句事典﹄︵恒川隆男, 檜山哲彦共編、大修館書店︶ 1996 ●﹃深田久弥の山さまざま﹄︵編・解説、五月書房、池内紀のちいさな図書館︶ 1996 ●﹃山下清の放浪日記﹄︵編・解説、五月書房、池内紀のちいさな図書館︶ 1996 ●﹃早川良一郎のけむりのゆくえ﹄︵編・解説、五月書房、池内紀のちいさな図書館︶ 1997 ●﹃福田蘭童の釣った魚はこうして料理﹄︵編・解説、五月書房、池内紀のちいさな図書館︶ 1997 ●﹃江上波夫の蒙古高原横断記﹄︵編・解説、五月書房、池内紀のちいさな図書館︶ 1997 ●﹃福沢一郎の秩父山塊﹄︵編・解説、五月書房、池内紀のちいさな図書館︶ 1998 ●﹃素白先生の散歩﹄︵岩本素白、編・解説、みすず書房、大人の本棚︶ 2001 ●﹃百間随筆﹄1・2︵内田百閒、編、講談社文芸文庫︶ 2001 - 2002 ●﹃新編 みなかみ紀行﹄︵若山牧水、編・解説、岩波文庫︶ 2002 ●﹃カフカ事典﹄︵若林恵共編、三省堂︶ 2003 ●﹃尾崎放哉句集﹄︵編、岩波文庫︶ 2007 ●﹃森毅の置き土産﹄︵青土社︶ 2010、のち改題﹃森毅ベスト・エッセイ﹄︵ちくま文庫︶ 2019 ●﹃ろんどん怪盗伝﹄︵野尻抱影、編・解説、みすず書房、大人の本棚︶ 2011 ●﹃女の二十四時間 ツヴァイク短篇選﹄︵シュテファン・ツヴァイク、編、みすず書房、大人の本棚︶ 2012 ●﹃椋鳥通信﹄上・中・下︵森鷗外、編・注解、岩波文庫︶2014 - 2015 ●﹃ル・アーヴルの波止場で 二十世紀歌謡・映画・ノスタルヒア・港町﹄︵松井邦雄、龜鳴屋(私家版)︶ 2014 ●﹃ちいさな桃源郷 山の雑誌﹁アルプ﹂傑作選﹄︵串田孫一ほか、編・解説、中公文庫︶ 2018アンソロジー[編集]
●﹃温泉百話 - 東の旅﹄︵種村季弘共編、ちくま文庫︶ 1988 ●﹃温泉百話 - 西の旅﹄︵種村季弘共編、ちくま文庫︶ 1988 ●﹃ちくま文学の森﹄︵安野光雅, 井上ひさし, 森毅共編、筑摩書房︶ 1988 - 1989、のち新編︵ちくま文庫︶ 2010 - 2011 ●﹃ちくま哲学の森﹄︵鶴見俊輔, 安野光雅, 井上ひさし, 森毅共編、筑摩書房︶ 1989 - 1990、のち新編︵ちくま文庫︶ 2011 - 2012 ●﹃燐寸文学全集﹄︵安野光雅共編、筑摩書房︶ 1993 ●﹃新・ちくま文学の森﹄︵鶴見俊輔, 安野光雅, 井上ひさし, 森毅共編、筑摩書房︶ 1994 - 1996 ●﹃ちいさな桃源郷﹄︵編、幻戯書房︶ 2003 ●﹃山の仲間たち﹄︵編、幻戯書房︶ 2005 ●﹃日本文学100年の名作﹄全10巻︵川本三郎, 松田哲夫共編、新潮文庫︶ 2016 ●﹃読鉄全書﹄︵松本典久共編、東京書籍︶ 2018TV出演[編集]
●NHK - ハイビジョンスペシャル 煙はるかに 世界SL紀行 第1回﹁魔女の森ドイツ・ハルツ地方﹂2001年4月23日、2022年10月25日・26日、2023年5月9日・10日、2023年10月17日 放送脚注[編集]
(一)^ “ドイツ文学者の池内紀さん死去”. 共同通信. (2019年9月4日) 2019年9月4日閲覧。[リンク切れ]
(二)^ ab“ドイツ文学者の池内紀さん死去 エッセイストとしても活躍”. 共同通信. (2019年9月4日) 2019年9月5日閲覧。[リンク切れ]
(三)^ abcde“ドイツ文学者・池内紀さん死去 エッセーでも人気博す”. 朝日新聞. (2019年9月4日) 2019年9月5日閲覧。
(四)^ 文藝春秋編﹃少年少女小説ベスト100﹄︵文春文庫︶P.383
(五)^ “池内紀さん死去 ドイツ文学者78歳”. TOKYO Web (2019年9月5日). 2024年1月18日閲覧。