新藤兼人賞
新藤兼人賞 | |
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受賞対象 | 新人映画監督 |
開催日 | 12月第一金曜日 |
会場 | 如水会館(2014年まで東京會舘) |
国 | 日本 |
主催 | 日本映画製作者協会 (協同組合) |
報酬 | 正賞:新藤兼人オリジナルデザイントロフィー・副賞:賞金 |
初回 | 1996年 |
最新回 | 2023年 |
最新受賞者 | 小辻陽平『曖昧な楽園』 |
公式サイト | https://www.nitieikyo.com/shindokanetoawards |
新藤兼人賞︵しんどうかねとしょう︶は、新人映画監督に贈られる日本の映画賞。
概要[編集]
日本映画製作者協会 (協同組合)に所属する現役プロデューサーが﹁この監督と組んで仕事をしてみたい﹂﹁今後この監督に映画を作らせてみたい﹂という観点からその年度で最も優れた新人監督を選ぶ。他の映画賞とは全く違う選考基準を持ち、現役プロデューサーのみが審査員をつとめる日本で唯一の新人監督賞。1996年に﹁最優秀新人監督賞﹂として始まり、2000年より新藤兼人監督の名前を冠して現在の名称となる。受賞者には新藤兼人オリジナルデザインのトロフィーと賞金が与えられる。 プロデューサー賞は﹁優秀な作品の完成に大きな貢献を果したプロデューサーまたは企画者﹂に与えられる。2005年の創設から2014年までは私的録画補償金管理協会︵SARVH︶の委託を受ける形の賞だったため﹁SARVH賞﹂と呼ばれていたが、SARVHの解散に伴い2014年を最後に終了した。後継として2015年から本賞の一部門に﹁新藤兼人賞 プロデューサー賞﹂を新設した。 毎年12月の第1金曜日に授賞式が開催されている。受賞者一覧[編集]
1996年[編集]
●金賞 ●是枝裕和﹃幻の光﹄1997年[編集]
●金賞 ●松井久子﹃ユキエ﹄1998年[編集]
●金賞 ●荒井晴彦﹃身も心も﹄1999年[編集]
●金賞 ●けんもち聡﹃いつものように﹄2000年[編集]
●金賞 ●中江裕司﹃ナビィの恋﹄ ●銀賞 ●合津直枝﹃落下する夕方﹄2001年[編集]
●金賞 ●新藤風﹃LOVE/JUICE﹄ ●銀賞 ●北村龍平﹃VERSUS﹄2002年[編集]
●金賞 ●橋口亮輔﹃ハッシュ!﹄ ●銀賞 ●西川美和﹃蛇イチゴ﹄2003年[編集]
●金賞 ●李相日﹃BORDER LINE﹄ ●銀賞 ●竹下昌男﹃ジャンプ﹄2004年[編集]
●金賞 ●佐々部清﹃チルソクの夏﹄﹃半落ち﹄ ●土井裕泰﹃いま、会いにゆきます﹄2005年[編集]
●金賞 ●宮藤官九郎﹃真夜中の弥次さん喜多さん﹄ ●銀賞 ●内田けんじ﹃運命じゃない人﹄ ●SARVH賞 ●李鳳宇﹃パッチギ!﹄2006年[編集]
●金賞 ●マキノ雅彦﹃寝ずの番﹄ ●銀賞 ●荻上直子﹃かもめ食堂﹄ ●SARVH賞 ●渡辺謙﹃明日の記憶﹄2007年[編集]
●金賞 ●中村義洋﹃アヒルと鴨のコインロッカー﹄ ●銀賞 ●佐藤祐市﹃キサラギ﹄ ●SARVH賞 ●桝井省志﹃それでもボクはやってない﹄2008年[編集]
●金賞 ●小林聖太郎﹃かぞくのひけつ﹄ ●銀賞 ●森義隆﹃ひゃくはち﹄ ●SARVH賞 ●中沢敏明・本木雅弘﹃おくりびと﹄2009年[編集]
●金賞 ●沖田修一﹃南極料理人﹄ ●銀賞 ●田口トモロヲ﹃色即ぜねれいしょん﹄ ●SARVH賞 ●安田匡裕﹃ディア・ドクター﹄2010年[編集]
●金賞 ●呉美保﹃オカンの嫁入り﹄ ●銀賞 ●吉田恵輔﹃さんかく﹄ ●SARVH賞 ●桂壮三郎﹃アンダンテ〜稲の旋律〜﹄ ●若松孝二﹃キャタピラー﹄2011年[編集]
●金賞 ●塙幸成﹃死にゆく妻との旅路﹄ ●銀賞 ●近藤明男﹃エクレール・お菓子放浪記﹄ ●SARVH賞 ●新藤次郎﹃一枚のハガキ﹄2012年[編集]
●金賞 ●赤堀雅秋﹃その夜の侍﹄ ●銀賞 ●蜷川実花﹃ヘルタースケルター﹄ ●SARVH賞 ●亀山千広﹃踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望﹄﹃テルマエ・ロマエ﹄﹃BRAVE HEARTS 海猿﹄﹃ロボジー﹄﹃ライアーゲーム -再生-﹄﹃終の信託﹄﹃任侠ヘルパー﹄﹃JAPAN IN A DAY︵ジャパン イン ア デイ︶﹄2013年[編集]
●金賞 ●白石和彌﹃凶悪﹄ ●銀賞 ●奥谷洋一郎﹃ソレイユのこどもたち﹄ ●SARVH賞 ●孫家邦・菊地美世志 ﹃舟を編む﹄2014年[編集]
●金賞 ●久保田直﹃家路﹄ ●銀賞 ●原桂之介﹃小川町セレナーデ﹄ ●SARVH賞 ●成田尚哉﹃海を感じる時﹄ ●天野真弓︵若手監督育成に対して︶2015年[編集]
●金賞 ●岨手由貴子﹃グッド・ストライプス﹄ ●銀賞 ●松永大司﹃トイレのピエタ﹄ ●プロデューサー賞 ●那須田淳・進藤淳一 ﹃映画 ビリギャル﹄2016年[編集]
●金賞 ●中野量太﹃湯を沸かすほどの熱い愛﹄ ●銀賞 ●小路紘史﹃ケンとカズ﹄ ●プロデューサー賞 ●川口典孝﹃君の名は。﹄2017年[編集]
●金賞 ●長谷井宏紀﹃ブランカとギター弾き﹄ ●銀賞 ●石川慶﹃愚行録﹄ ●プロデューサー賞 ●山上徹二郎﹃もうろうをいきる﹄﹃海の彼方﹄2018年[編集]
●金賞 ●野尻克己﹃鈴木家の嘘﹄ ●銀賞 ●関根光才﹃生きてるだけで、愛。﹄ ●プロデューサー賞 ●市橋浩治・上田慎一郎・豊島雅郎﹃カメラを止めるな!﹄ ●日本映画製作協会 特別賞 ●黒澤満2019年[編集]
●金賞 ●村上浩康﹃東京干潟﹄﹃蟹の惑星﹄ ●銀賞 ●田中征爾﹃メランコリック﹄ ●プロデューサー賞 ●河村光庸﹃新聞記者﹄2020年[編集]
●金賞 ●HIKARI﹃37セカンズ﹄ ●銀賞 ●内山拓也﹃佐々木、イン、マイマイン﹄ ●プロデューサー賞 ●岡本英之・高田聡・山本晃久﹃スパイの妻︿劇場版﹀﹄2021年[編集]
●金賞 ●藤元明緒﹃海辺の彼女たち﹄ ●銀賞 ●小島央大﹃JOINT﹄ ●プロデューサー賞 ●西ヶ谷寿一﹃あのこは貴族﹄2022年[編集]
●金賞 ●森井勇佑﹃こちらあみ子﹄ ●銀賞 ●川和田恵真﹃マイスモールランド﹄ ●プロデューサー賞 ●深瀬和美﹃死刑にいたる病﹄2023年[編集]
●金賞 ●小辻陽平﹃曖昧な楽園﹄[1] ●銀賞 ●佐近圭太郎﹃わたしの見ている世界が全て﹄[1] ●プロデューサー賞 ●角川歴彦﹃月﹄[1]関連項目[編集]
●日本映画監督協会新人賞 - 本賞と同じく新人映画監督を対象とした賞。日本映画監督協会が運営。脚注[編集]
出典[編集]
- ^ a b c “新藤兼人賞で「曖昧な楽園」小辻陽平が金賞獲得、銀賞は佐近圭太郎”. 映画ナタリー. ナターシャ (2023年11月24日). 2023年11月24日閲覧。