松沢荘
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松沢荘︵まつざわのしょう︶は、下総国海上郡にあった荘園。後の香取郡松沢村、現在の千葉県旭市清和乙に比定される。
概要[編集]
建久年間︵1190年-1199年︶の香取神宮遷宮用途注進状に松沢庄とみえ、遷宮作料官70石を負担している。 長南町地引の妙覚寺が所蔵する応安7年︵1374年︶の田部地蔵堂鰐口銘に﹁松沢庄志高村﹂、また観福寺文書応永4年︵1397年︶の平憲忠寄進状に﹁松沢庄仁良郷﹂とあり、﹁志高村﹂・﹁仁良郷﹂は現在の香取市志高・仁良に比定され、荘域が志高・仁良付近にわたることが知られる。東京国立博物館が所蔵する熊野神社の福徳2年︵1491年︶銘鰐口には下総国松沢大権現とある。参考文献[編集]
- 小笠原長和 監 『千葉県の地名(日本歴史地名大系 12)』 平凡社、1996年、ISBN 4-582-49012-3、551頁