枝廣淳子
枝廣 淳子︵えだひろ じゅんこ、1962年11月23日- ︶は、日本の環境ジャーナリスト、同時通訳者、翻訳家[1]。京都府出身。有限会社イーズ代表取締役、環境NGOジャパン・フォー・サステナビリティ代表、有限会社チェンジ・エージェント取締役会長、幸せ経済社会研究所所長[2]。大学院大学至善館教授。
経歴・人物[編集]
東京学芸大学教育学部附属高校、東京大学教育学部卒業。夫の留学について渡米したことから29歳で英語の勉強を開始。どうせ勉強するならと、同時通訳者を目標に掲げる。以後、通訳や翻訳の仕事を行う中で環境問題に目覚め、環境ジャーナリストとなる。2002年にはジャパン・フォー・サステナビリティを設立、2003年に有限会社イーズを設立、2005年に有限会社チェンジ・エージェントを共同設立し、各代表を務める[1]。2児の母。 福田・麻生内閣﹁地球温暖化問題に関する懇談会﹂委員、環境省中長期ロードマップ小委員会委員、東京大学人工物工学研究センター客員研究員などを務める。環境問題に関する講演、執筆、翻訳などを通じて、変化を創り出し広げるしくみづくりを研究。地球環境の現状や世界・日本各地の動きを、環境メールニュースで提供。 2003年から有限会社イーズおよび有限会社グラム・デザインにより温暖化コミュニケーションサイト﹁日刊温暖化新聞﹂を主催し運営をしている[3]。東京電力をファウンディング・スポンサーとして森林コミュニケーションサイト﹁私の森.jp﹂の立ち上げも行っている[4]。私の森.jp、チェンジ・エージェント、幸せ経済社会研究所[5]のインターネットによる情報発信もグラム・デザインのサポートを得て行っている[6]。﹁100万人のキャンドルナイト﹂呼びかけ人代表[2]。2011年6月には首相官邸で開催された﹁総理・有識者オープン懇談会﹂にも出席した。 アル・ゴア﹃不都合な真実﹄の翻訳者としても知られる。著書[編集]
単著[編集]
●﹃エコ・ネットワーキング!﹁環境﹂が広げるつなげる、思いと知恵と取り組み﹄海象社 2000 ●﹃朝2時起きで、なんでもできる!﹄1-3 サンマーク出版 2001-04 のち文庫 ●﹃地球のセーターってなあに?地球環境のいまと、これからの私たち﹄海象社 2002 ●﹃いまの地球、ぼくらの未来 ずっと住みたい星だから﹄PHP研究所 2004 ●﹃7分後、7年後の幸せなあなたへ エコから学ぶ﹁自分マネジメント術﹂﹄朝日新聞社 2004 ●﹃思えば、そうなる!なりたい自分になるための7つの扉﹄新潮社 2005 ●﹃枝廣淳子の回収ルートをたどる旅﹄七つ森書館 2006 ●﹃細切れビジョンで、なんでもできる!夢を実現する自分マネジメントシステム﹄サンマーク出版 2006 ●﹃地球のためにわたしができること﹄大和書房 2007 ●﹃負けないで!﹁いじめ﹂を生き抜く22通の手紙﹄PHP研究所 2008 ●﹃地球とわたしをゆるめる暮らし﹄大和書房 2008 ●﹃エネルギー危機からの脱出 最新データと成功事例で探る"幸せ最大、エネルギー最小"社会への戦略﹄ソフトバンククリエイティブ 2008 のち講談社+α文庫 ●﹃あなたも翻訳家になれる!エダヒロ式﹁英語→日本語﹂力の磨き方﹄ダイヤモンド社 2009 ●﹃明日7割忘れるあなたが1カ月で500語覚えるための英単語集﹄三修社 2010 ●﹃私たちにたいせつな生物多様性のはなし﹄かんき出版 2011 ●﹃わが家のエネルギー自給作戦﹄エネルギーフォーラム新書 2012 ●﹃レジリエンスとは何か 何があっても折れないこころ、暮らし、地域、社会をつくる﹄東洋経済新報社 2015 ●﹃地元経済を創りなおす―分析・診断・対策﹄岩波新書 2018 ●﹃アニマルウェルフェアとは何か 倫理的消費と食の安全﹄岩波書店︿岩波ブックレット﹀、2018年8月。ISBN 978-4-00-270985-7。 ●﹃人生のピークを90代にもっていく!折り返し地点から、﹁死ぬまでハッピーな人生﹂をつくる﹄大和書房、2018年11月。ISBN 978-4-479-78455-5。 ●﹃プラスチック汚染とは何か﹄岩波書店︿岩波ブックレット﹀、2019年6月。ISBN 978-4-00-271003-7。 ●﹃好循環のまちづくり!﹄岩波書店︿岩波新書 新赤版﹀、2021年4月。ISBN 978-4-00-431877-4。共著・監修[編集]
●﹃がんばっている日本を世界はまだ知らない 150か国が熱読!日本発・わくわくエコ事情v.1-2﹄ジャパン・フォー・サステナビリティ共著 海象社 2004-05 ●﹃大学力 早稲田の杜から﹁変える力﹂を考える﹄白井克彦共著 サイビズ 2005 ●﹃地球のなおし方 限界を超えた環境を危機から引き戻す知恵﹄ドネラ・H&デニス・L.メドウズ共著 ダイヤモンド社 2005 ●﹃なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか?小さな力で大きく動かす!システム思考の上手な使い方﹄小田理一郎共著 東洋経済新報社 2007 ●﹃入門!システム思考﹄内藤耕共著 2007 講談社現代新書 ●﹃企業のためのやさしくわかる﹁生物多様性﹂ 生物多様性とは?から先進企業の取り組み事例まで﹄小田理一郎共著 技術評論社 2009 ●﹃温暖化論のホンネ ﹁脅威論﹂と﹁懐疑論﹂を超えて﹄江守正多,武田邦彦共著 技術評論社 2010 ●﹃もっと使いこなす!﹁システム思考﹂教本﹄小田理一郎共著 東洋経済新報社 2010 ●﹃幸せな未来のつくり方 ﹁エコ﹂を超えて-﹄ジャパン・フォー・サステナビリティ (JFS) 共著 海象社 2010 ●﹃環境﹄監修 ポプラ社(ポプラディア情報館) 2011 ●﹃笑顔の国、ツバルで考えたこと ほんとうの危機と幸せとは﹄小林誠共著, 遠藤秀一 写真 英治出版 2011 ●﹃GDP追求型成長から幸せ創造へ グリーン経済とそのあとに来るもの﹄アラン・アトキソン共著 武田ランダムハウスジャパン 2012 ●ハーマン・デイリー ﹃﹁定常経済﹂は可能だ!﹄聞き手 岩波ブックレット 2014 ●﹃データでわかる世界と日本のエネルギー大転換﹄レスター・R・ブラウン共著 岩波ブックレット 2016 ●﹃エコまち塾2対話編﹄鹿島出版会、2018年5月。ISBN 978-4-306-07340-1。 エコまちフォーラム(編)。 ●﹃ぶれない軸をつくる東洋思想の力﹄光文社︿光文社新書﹀、2018年12月。ISBN 978-4-334-04389-6。田口佳史との共著。 ●﹃SDGsとまちづくり 持続可能な地域と学びづくり﹄学文社、2019年3月。ISBN 978-4-7620-2871-7。田中治彦、久保田崇(共編著)翻訳[編集]
●ディック・J.ライダー,デイブ・A.サピーロ ﹃人生に必要な荷物いらない荷物﹄サンマーク出版 1996 のち文庫 ●﹃人生に必要な荷物いらない荷物2﹄サンマーク出版 2002 ﹁夢に一歩近づく仕事遠のく仕事﹂文庫 ●レスター・R・ブラウン ﹃エコ経済革命 地球と経済を救う5つのステップ﹄たちばな出版 1998 ●ディック・J.ライダー﹃ときどき思い出したい大事なこと﹄サンマーク出版 1998 のち文庫 ●ケシャヴァン・ナイアー﹃ガンジー 奉仕するリーダー﹄たちばな出版 1998 ●レスター・R.ブラウン﹃環境ビッグバンへの知的戦略 マルサスを超えて﹄家の光協会 1999 ●スミス・バックリン・アンド・アソシエイツ﹃みんなのNPO 組織づくり・お金づくり・人づくり﹄海象社 1999 ●レイ・アンダーソン﹃パワー・オブ・ワン ひとりの力 次なる産業革命への7つの挑戦﹄河田裕子共訳 海象社 2002 ●マーティン・セリグマン﹃つよい子を育てるこころのワクチン メゲない、キレない、ウツにならないABC思考法﹄ダイヤモンド社 2003 ●アラン・アトキソン﹃カサンドラのジレンマ 地球の危機、希望の歌﹄監訳 PHPエディターズ・グループ 2003 ●ジズー・コーダー﹃ライオンボーイ 消えた両親の謎﹄PHP研究所 2004 ﹃ライオンボーイ﹄2-3 PHP研究所 2004-05 ●ケビン・デーリー,ローラ・デーリー・カラベラ﹃デーリー先生の﹁話し方﹂コーチング45万人を変えた﹄東洋経済新報社 2004 ●アンナ・ニルセン﹃マルコ・ポーロの迷路 黄金の国をめざせ!シルクロードを旅してフビライ・ハンに会いに行こう﹄枝廣みさき共訳 新風舎 2005︵長女との共訳︶ ●アンナ・ニルセン﹃ダーウィンの迷路 緑の楽園をめざせ!科学たんけん船ビーグル号で、南アメリカまで出かけよう﹄枝廣あかり共訳 新風舎 2005︵次女との共訳︶ ●アン・ブルース﹃北極星を見つけよう!あきらめずに歩き続けるための4週間プログラム﹄サンマーク出版 2005 ●ドネラ・H&デニス・L.メドウズ,ヨルゲン・ランダース ﹃成長の限界人類の選択﹄ダイヤモンド社 2005 ●アル・ゴア﹃不都合な真実 切迫する地球温暖化、そして私たちにできること﹄ランダムハウス講談社 2007 のち実業之日本社文庫 ●ダン・S.ケネディ﹃大金持ちをランチに誘え!世界的グルが教える﹁大量行動の原則﹂﹄東洋経済新報社 2007 ●アル・ゴア﹃不都合な真実 地球温暖化の危機 eco入門編﹄ランダムハウス講談社 2007 のち実業之日本社文庫 ●デヴィッド・デ・ロスチャイルド﹃地球温暖化サバイバルハンドブック 気候変動を防ぐための77の方法﹄ランダムハウス講談社 2007 ●デヴィッド・ハウエル,キャロル・ナフル﹃地球の呼吸はいつ止まるのか?エネルギー・環境連立方程式﹄ウェッジ 2007 ●デービッド・ガーション﹃あなたにもすぐにできるダイエットCO2 もっと快適に!エコライフ22の方法﹄PHP研究所 2008 ●ウィルソン・ラーニング・ライブラリー﹃どんな相手ともうまくいく!﹁心の合い鍵﹂の見つけ方 必ずイエスを言わせる﹁ソーシャル・スタイル﹂セールス教本﹄東洋経済新報社 2008 ●マイケル・ダルワース﹃NQネットワーク指数 なぜ、あの人のまわりには﹁素敵な人﹂が集まるのか﹄東洋経済新報社 2009 ●デヴィッド・デ・ロスチャイルド総監修﹃地球環境図鑑 わたしたちの星の過去・現在・未来﹄監訳 ポプラ社 2009 ●ジョン・D.スターマン ﹃システム思考 複雑な問題の解決技法﹄小田理一郎共訳 東洋経済新報社 2009 ●﹃地球の法則と選ぶべき未来 ドネラ・メドウズ博士からのメッセージ﹄ランダムハウス講談社 2009 ●﹃つながりを取りもどす時代へ 持続可能な社会をめざす環境思想 リサージェンス誌選集﹄監訳 大月書店 2009 ●アル・ゴア﹃私たちの選択 温暖化を解決するための18章﹄ランダムハウス講談社 2009 ●ヴァネッサ・ファーカーソン﹃おしゃれとエコって、両立するの?女子エコ日記366 days﹄長澤あかね共訳 講談社 2010 ●ピーター・M.センゲ﹃学習する組織 システム思考で未来を創造する﹄小田理一郎, 中小路佳代子共訳 英治出版 2011 ●ジェイムズ・ハンセン﹃地球温暖化との闘い すべては未来の子どもたちのために﹄監訳, 中小路佳代子訳 日経BP社 2012 ●レスター・R. ブラウン﹃地球に残された時間80億人を希望に導く最終処方箋﹄中小路佳代子共訳 ダイヤモンド社 2012 ●﹃アル・ゴア未来を語る 世界を動かす6つの要因﹄監訳, 中小路佳代子訳 KADOKAWA 2014 ●ドネラ・H・メドウズ﹃世界はシステムで動く いま起きていることの本質をつかむ考え方﹄英治出版 2015 ●ドネラ・H・メドウズ﹃システム思考をはじめてみよう﹄英治出版 2015 ●レスター・R.ブラウン, ジャネット・ラーセン, J.マシュー・ローニー, エミリー・E.アダムズ﹃大転換 新しいエネルギー経済のかたち﹄岩波書店 2015 ●ウルリッヒ・ベック﹃変態する世界﹄中小路佳代子共訳 岩波書店 2017 ●グンター・パウリ、マルコ・シメオーニ﹃海と地域を蘇らせるプラスチック﹁革命﹂﹄日経BP、2020年5月。ISBN 978-4-296-10626-4。 ●レスター・R.ブラウン﹃カウントダウン 世界の水が消える時代へ﹄海象社、2020年8月。ISBN 978-4-907717-64-3。監訳。脚注[編集]
(一)^ abプロフィール, “e's Inc - 会社概要”, e's Inc. 2011年6月14日閲覧。
(二)^ abAbout Us, “幸せ経済社会研究所”, 幸せ経済社会研究所 2011年6月12日閲覧。
(三)^ 日刊 温暖化新聞 編集部, “日刊 温暖化新聞”, e's Inc. 2011年6月12日閲覧。
(四)^ 3月19日﹁私の森.jp﹂オープン記念フォーラム終了しました, “新着情報”, e's Inc., (2008-03-10) 2011年6月12日閲覧。
(五)^ 絆ストーリー‥環境ジャーナリスト・翻訳家 枝廣淳子さん ﹃ゆうちょ銀行﹄LETTER for LINKS TOKYO-FM 2023年1月27日閲覧。
(六)^ Web Project|グラム・デザイン‥持続可能な未来のシアワセに向けて, “グラム・デザイン”, 有限会社グラム・デザイン 2011年6月12日閲覧。
関連人物[編集]
参考[編集]
- 著作に付せられた著者紹介