柏倉康夫
柏倉 康夫︵かしわくら やすお、1939年2月23日 - ︶は、日本のジャーナリスト、フランス文学者。放送大学名誉教授。専門は、フランス文学、メディア論。博士︵文学︶。
人物[編集]
東京都出身。東京都立日比谷高等学校を経て、1963年東京大学文学部フランス文学科卒業。日本放送協会 (NHK) 入局。NHKパリ支局特派員、NHKキャスター、NHK解説委員室解説主幹を歴任し、解説委員として多くの番組に関わった。教員時代にも、教育テレビでのシンポジウム番組に司会進行で参与している。現在もNHKラジオ第1放送で放送されているラジオあさいちばんの﹁時の話題﹂のコーナーで不定期出演することがある。 1996年から2002年3月まで京都大学大学院文学研究科︵二十世紀学専修︶教授。2002年4月から2009年3月まで放送大学教授。2005年より2007年まで副学長[1]ほかに付属図書館長にも就いた。2009年に放送大学学園を定年退職。 1997年、フランスより国家功労勲章シュヴァリエ章授与。 2006年に博士論文﹃生成するマラルメ﹄を京都大学に提出し博士号を取得した[2]。著書[編集]
●﹃ゲルニカ帰郷 ピカソの祈り﹄︵日本放送出版協会 1981︶ ●改訂版 ﹃ピカソの祈り 名画︿ゲルニカ﹀の誕生から帰郷まで﹄︵小学館ライブラリー 1999︶ ●﹃パリの詩・マネとマラルメ﹄︵筑摩書房 1982︶ ●﹃マラルメ探し﹄︵青土社 1992︶ ●﹃ノーベル文学賞 作家とその時代﹄︵丸善ライブラリー 1992︶ ●改訂版 ﹃ノーベル文学賞 ﹁文芸共和国﹂をめざして﹄︵吉田書店 2012、増補版2016︶ ●﹃マラルメの火曜会 世紀末パリの芸術家たち﹄︵丸善ブックス 1994︶ ●﹃梶井基次郎の青春 ﹃檸檬﹄の時代﹄︵丸善ブックス 1995︶ ●﹃エリートのつくり方 グランド・ゼコールの社会学﹄︵ちくま新書 1996︶ ●増訂版 ﹃指導者はこうして育つ フランスの高等教育 グラン・ゼコール﹄︵吉田書店 2011︶ ●﹃情報化社会研究 情報革命と社会の変革﹄︵放送大学 2002︶ ●﹃マスコミの倫理学﹄︵丸善出版事業部 2002︶ ●﹃生成するマラルメ﹄︵青土社 2005︶ ●﹃アンリ・カルティエ=ブレッソン伝﹄︵青土社 2007︶ ●﹃若き日のアンドレ・マルロー 盗掘、革命、そして作家へ﹄︵行路社 2008︶ ●﹃敗れし國の秋のはて 評伝・堀口九萬一﹄︵左右社、2008︶ ●﹃私たちはメディアとどう向き合ってきたか﹄︵左右社﹁放送大学叢書﹂ 2009︶ ●﹃評伝 梶井基次郎 視ること、それはもうなにかなのだ﹄︵左右社 2010︶ ●﹃指導者はこうして育つ フランスの高等教育﹄[3]︵吉田書店 2011︶ ●﹃思い出しておくれ、幸せだった日々を 評伝ジャック・プレヴェール﹄︵左右社 2011︶ ●﹃石坂洋次郎﹁若い人﹂をよむ 妖しの娘・江波恵子﹄︵吉田書店 2012︶ ●﹃今宵はなんという夢見る夜 金子光晴と森三千代﹄︵左右社 2018︶共編著[編集]
●﹃フランス文学﹄渡邊守章、石井洋二郎共編著 放送大学 2003 ●﹃マスメディア論﹄萩野弘巳、小室広左子共著︵放送大学 2003︶ ●﹃表象としての日本 西洋人の見た日本文化﹄山内久明、阿部齊共編著 放送大学 2004 ●﹃EU論﹄植田隆子、小川英治共編著︵放送大学 2006︶ ●﹃情報と社会﹄林敏彦、天川晃共編著 放送大学 2006 ●﹃日本のマスメディア﹄佐藤卓己、小室広佐子共著︵放送大学 2007︶翻訳[編集]
●﹃牧神の午後 マラルメ・ドビュッシー・ニジンスキー﹄オルセー美術館編 平凡社 1994 ●リシャール・エスクリード﹃マラルメの﹁大鴉﹂ エドガー・A.ポーの豪華詩集が生れるまで﹄臨川書店 1998 ●ジャック・アタリ﹃21世紀事典﹄伴野文夫、萩野弘巳共訳 産業図書 1999 ●ジャン=リュック・ステンメッツ﹃マラルメ伝 絶対と日々﹄永倉千夏子、宮嵜克裕共訳 筑摩書房 2004 ●ステファヌ・マラルメ﹃賽の一振りは断じて偶然を廃することはないだろう﹄行路社 2009。解説フランソワーズ・モレル ●﹃賽の一振り﹄月曜社<叢書・エクリチュールの冒険> 2022。改訂新訳 ●ゴードン・ミラン﹃マラルメの火曜会 神話と現実﹄行路社 2012 ●ジャック・プレヴェール﹃歌の塔﹄未知谷 2013。絵ファビアン・ロリス ●ステファヌ・マラルメ﹃詩集﹄月曜社<叢書・エクリチュールの冒険> 2018 ●ステファヌ・マラルメ﹃散文詩篇﹄月曜社<叢書・エクリチュールの冒険> 2023出演[編集]
●ニュース解説 ●テレビコラム ●土曜リポート司会︵1982年-1984年︶ ●NHK特集 ドキュメント昭和~世界への登場~ -NHK名作選︵動画・静止画︶NHKアーカイブス ●視点・論点 ●メディアは今脚注[編集]
- ^ 放送大学通信 ON AIR (PDF) 第79号、同 (PDF) 第86号。
- ^ 国立国会図書館. “博士論文『生成するマラルメ』”. 2023年4月6日閲覧。
- ^ エリート養成機関グラン・ゼコールの報告